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傷を、他にひとつとない個性として考えることができたら。

通常のお値段では販売できないものたち。
それらは、機能は全く問題ないけれど、
ちょっとの傷や汚れがついてしまっただけで
売り場に並ぶことができませんでした。

人間が作っているからこそ、小さなミスがある。
そんな小さなミスの為に、僕らはゴミを作っているのではない。

正直に、なんでこの傷や汚れはついてしまったのか、丁寧に説明して、それさえも受け入れてくれる人に出会いたい。

エゴかもしれない。だけど、正直な気持ちだ。

「ワケを、他にひとつとない個性として考えることができたら」

均一なもの。工場でものを作るようになってからそれが当たり前になった。
不均一なもの。それは、正しくない。B品。

いつから完璧なものしか受け入れることができなくなってしまったんだろう。ものの本質は、そこではないと思う。

とっても難しい問題。社内でも賛否両論あったし、怖さの方が大きい。


だけど、ワケのあるものを定期的に販売することにしました。


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今週の金曜から、月に2回。第1水曜と第4金曜。
夜19:30頃から22:00まで。

夜に限定しているのは、夜のゆったりとした時間の中でなら、正直に、どいういうワケがあって普通に売れなかったものなのかを説明できると思ったから。通常の営業とはメリハリをつけたい。だって、やっぱり完璧なものを届けたいという思いの方が強いから。
だからこれは、僕たちの意識改革でもある。

作り上げたのに、一度も使われていないものを捨ててしまうよりも、
それを受け入れてくれる人と出会い、語りたい。

これからはものの多様性も広がっていくのかもしれない。今までの当たり前なんて、当てにならない。これからの時代を生きる僕たちに必要なものづくりのあり方を探り続けなければならないと、最近思っています。


【夜のさいふ屋】
2020年2月21日(金) 19:30 - 22:00
@神楽坂ウォレテリア山藤
東京都新宿区神楽坂 5-32 1F

以降も月に2回、第1水曜と第4金曜に開店予定です。


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