GFXを手放した話
過日、3年半使用してきたGFX50Sを手放した。
当時、清水の舞台から飛び降りる勢いでGFX50Sを購入した。
自分だけでは資金を用意しきれずで家族の協力もあって、なんとか50SボディとGF32-64/4をそろえた。
その後は少し時間もかかったが望遠ズーム、超広角レンズ、テレコンと揃えていった。
もともとポジフィルムに拘って風景写真を撮り続けていたのは「美しい風景写真100人展」に入選することを目標としていたから。
その夢が叶って中判デジタルに移行、、、Xシリーズをフィルム撮影のサブ機として使っていた事もあり中判デジタル=GFXはごく普通の感覚だった。
100人展はフィルムユーザーとしての目標であったが、デジタルに移行してからはXtension展という新たな目標に向かって頑張った。
今にして思えば自身の驕りもあったのかもしれない。
なんとか入選するような作品をGFXで撮ろうという欲ばかりが先行してしまったのか、GFXをメインにしてからは鳴かず飛ばずの結果しか残せなかった。
その後も風景写真だけではなく他のジャンルでもGFXで撮ってきたものの、何かしっくりと来ない、、、そんな日々が続いた。
決定的では無いにせよ、自分の中でひとつの違和感に到達した。
「いったんGFXを手放そう」その決心がようやく固まった。
50S発売早期にGFXユーザーになったことでメーカー様とも少なからず繋がりも出来たし、技術的な面で学ぶことも多かった。
「何かを残さなきゃ」「結果を残したい」という想いが強過ぎたのも事実だし、その時点で「写真」を楽しむことが出来なくなっていたのかもしれない、、、
今は、その呪縛から解放されたというか肩の荷が降りたというのが本音だ。
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