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転勤族の妻、転勤ルーティンご紹介

そういえば、昨日は上京記念日でした。
たまたま地元・札幌に赴任して5年(その前はまた違うところにいた)。
3月初めに夫の転勤が決まり、家族会議の結果、下の子が「お父さんと一緒に暮らしたい」という意見を出したので、私が仕事を断念し転居に至りました。

そうじゃなければ、私はそれまで働いていたところを円満退職して、春から幼稚園の先生となるはずでした。
人生、まじめに過ごしていたらいいこともあるもんだな~(幼稚園はヘッドハンティングでしたので)新しい生活楽しみ!とか浮かれてました。

それが「辞令」の一声で見事に崩れ去ります。
私が仕事をしていないと、結構貧乏生活なのに。別に夫は居てもいなくてもなにもしないから、あんまり生活に支障はないのに。なんで息子は一緒にいたいねん。男同士のなにかがあるのかい?

そして、「家族は一緒にいるもんだ」的な昭和な意見の後ろにある「うちの息子の食事作ってくれ」的な姑。そうですね。もう私の意見なんてなしのつぶてですやん。キャリアアップってなんやねん。総活躍っていつの話?
行く先々で旦那の飯を作るこんな人生、大学出なくたって大丈夫でしたやん?とかぼやいてみたくもなる。

話が決まれば、毎度おなじみの転勤ルーティン(これが超しんどい)。

まず、引越し屋。

うちの夫の会社では引越し屋は選べない。会社が手配した後、辞令の当日か翌日あたりに引越し屋から「お宅の引越し、うちがやりますから」的な連絡。そして連絡のあった当日か翌日あたりに私の予定に合わせて業者が家の中を見に来る(夫は夫で仕事が忙しい)。
ついでに大量の段ボール箱を置いていって「自分で詰めたいものは詰めといて」と。基本は楽々パック的な詰めてくれるやつなので、まぁ、置いていった段ボールに関してはものの整理しがてらちょこちょこやる感じでOK。
そうは言っても、辞令が出て3日以内に家の中が段ボールだらけになる。

次、家探し。

一応会社経由でいくつか部屋の間取りなんかが書かれたプリントが届くので、通勤の便や学校などと照らし合わせて2~3個に絞る。そして、内覧。家を絞って内覧日を決めるのが辞令から一週間ほど。
内覧っていっても今回は札幌から東京に飛行機でいくやつ。一人分しか交通費が出ない規則なので、これは毎回私。主に家で過ごすのは私ですし。夫は結婚まで立派な実家暮らしで賃貸見たことないですし。
家探しの際、泊まることもあるけど、この年は私も仕事の退職間際、下の子も卒園間際ってことでそんな時間はない。暗いうちから家を出て、空港へ行ったな…。内覧は毎度3月15~20日あたり。
3件なら3件見て、その場で一人で判断。「2件目のところにします」的な。

次、買い物。

新しい家のための楽しい買い物ではない。
転校となる娘はクラスのみんなに鉛筆を配ったり、習い事先のお友達にちょっとしたものを配ったりする。習い事なんてバレエですから。そこそこ人数もいるし、配るものも鉛筆ってわけにもいきません。トゥシューズのお姉さんから付き合いのあったベビークラスの子まで。ハンカチとかファイルとかを娘が選ぶ。
下の子も幼稚園のみんなに配ることとなり、そんな買い物占めて12,000円以上。
そして私は私で習い事の先生に渡す菓子折り、職場のみんなに配る菓子折り、夫が職場で配る菓子折り、大家さんに渡す菓子折り、不意にもらったお餞別のためのお礼の菓子折り…玄関菓子折りだらけ。菓子折りの家。
これも数万円。

次、学校へ連絡。

クラス編成などのこともあるので、転出が決まった時点で元の学校へ、家が決まった時点で新しい学校へ連絡。新しい学校の副校長先生(教頭)なんて、「え~!転校ですか?(今からかい)」ってな感じ。
そらそうよね。新年度から転校したいって3月20日頃(家が決まってから)言うんだもの。こっちも心苦しい。しかも1年生もおるんかいなって。
それから、新しい学校からは入学のしおり的なやつ、身の上書き的な書類を送ってもらって、確認。

次、買い物(その2)。

新しい学校の先生は「とりあえず、今まで学校で使っていたものを持ってきていただくというのでもいいですよ」と言ってくださいましたが、北海道は体操服がない。これは引っ越し後に指定の店で買うということにして、体操服を入れる袋の用意が必要。
そして靴袋も。北海道では使用しません(そもそも週末に靴を持って帰らない)。上ばきも学校指定ではないため、普通のスニーカー(それはさすがにNGといわれました)。
ランチマットの指定なども微妙に違うため、もう、いっそ必要なものは全部縫いましょう。ということで札幌で多めに布を購入。転居先ではすぐ店がわからないので。
引越し前に縫う時間はないので、すぐ取り出せるよう「新居ですぐ使う箱」にイン。

次、送別会。

いろいろと手広くやっていたので、夫よりも送別会が多い。
会によっては私からちょっとしたプレゼントも用意したし、何より積もり積もった会費がえらいことに。しかし、みなさんにはお世話になったので、それぞれ、楽しませてもらった。

3月末、なぜか夫は先に旅立つ(身軽に)。

いつも謎。4月1日着任なのに、引越し屋さんが混んでいるとかで辞令が出てからだと3月中に引越しができない。夫は先にワイシャツと下着くらいを持って赴任。
今回は新居に寝袋で寝泊まりしていたが、札幌への引越しのときは実家でぬくぬくしていたそうで。かたやベイビー連れで荷造りしているのに?なんで?

4月頭、やっと引越し。

荷造り、荷出しの指示、掃除、そのあとの大家さんの立ち合い、全部私ひとり。北海道から東京では次の日に荷物は来ないため、とりあえず札幌で一泊、東京で一泊。ホテルの手配も私(お金は出る)。
東京に着いたら、観光してる暇もなく、とりあえず住民票の手続き。大人だけだと急ぐこともないけど、学校の手続きがあるので仕方ない。子どもを連れて込み合う区役所へ。区民になる手続きの後、すぐに同じ庁舎内の教育委員会で転入の手続き。小学校へ直接持参する書類などを受け取る。

そして買い物(その3)。

子ども二人を連れて、東京のホテルから新しい家へ。と言いたいところですが、この時点で4月4日。入学式・始業式は6日なので、必要なものを揃えないといけません。
最寄り駅のそばにあるという指定の店で学校指定の帽子、上靴、体操服などを一通り購入。一部取り寄せとなり、やきもきしつつ、翌日入るとのことで出直し。

家につき、荷入れ。

とりあえず適当に昼食を済ませて、新居に向かい、荷入れ作業です。
これも、私ひとりでやるので、間取りの関係で入れられない家具を処分してもらう判断などはすべて私が。段ボール類もできる限り引き取ってもらい、その日寝られるようなスペースを作って夕方。

学校へ手続きへ。

新学期まで土日を挟むことになるので、とりあえず学校へ。
先生も忙しい時期なので、新学期の持ち物、当日子どもを連れていく場所などを聞いて終了。とりあえず手続きが済んで、新学期から間違いなく通えるようになっていればOKくらいの心持ち。

週末のミシン地獄。

リビングなどの共用部分の片づけがそこそこ終わったら、新しい学校で使う袋物をどんどん縫う。必死に縫って土日で2人分仕上げ。
姑から「東京はあったかいんでしょう?桜は見た?」とか呑気なメールが来るので「見てません」と一蹴。
夫からは「世の中の女はみんな2日で2人分の袋が縫えるの?すごいね」と呑気なつぶやき。「しらねーよ。やるしかないんだよ」

始業式と入学式

転校生である娘(新4年)はとりあえず初日は保護者同伴で登校するということだったので、朝イチで弟も連れて登校。クラスで紹介してもらう様子を学校に飽きてダラダラの弟と共に参観。
午後から弟の入学式。転勤したての夫は参加できず。とりあえず引っ張り出した服を着て私だけ参加。姉は参加できない規則なので留守番。
保護者の服装や様子などを観察して、校風などを推察。

みんなは普通の日々の始まり

翌日からそれぞれの新生活が始まりました。
1年生は早く帰ってくる日々でしたが、それなりに慣れていった様子。
娘は始業式の翌日から友人と下校するようになり、人間力に関心。「引っ越すか引っ越さないか、決められない。全部お母さんに任せる」と話していた娘だったので、日々細心の注意を払いましたが、徒労に終わったようです。
さて、私は?
誰も歓迎してくれない。近くのスーパーもわからない。子ども以外と話さない毎日の始まりです。人脈もキャリアも全部リセット。家族の食事を用意するだけの日々。

やっと1年

夏休み明けくらいから、自分のハンドメイドの活動を再開して、イベントに出てみたり、ワークショップに申し込んだり。やっと毎日が楽しくなってきたところ。
夫は「嫁はどこに行っても楽しめるやつだからいいんだ」とか周囲に話していそうだが、人のキャリアぶった切っておきながら「いいんだ」とか何様。多くのおじさんは「おじさん」だから高いお給料をもらえていることを忘れんな。
私は、この街にしばらく居たいと思っているところ(次からは単身赴任)。娘の中学受験も考えているので。ハンドメイドの活動は楽しいけれど、やはり子育て支援の仕事にも戻りたい。たくさんの活動の中で、チャンスとタイミングを待つ所存です。

転勤族の妻の方々、この土日でいろいろと片付いたでしょうか。ブーブー言いながら引っ越している仲間がここにもいますよ。元気出していきましょ。

記事を読んでいただき、ありがとうございます。