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【MLBトレード】グリチャック、クロンのLAA入り

 LAAがCOLからランドール・グリチャック(残り半年)とC.J.クロン(残り半年)を獲得しました。COLはジェイク・メデン(残り6年)、メイソン・オルブライト(残り6年)を獲得。

〇ファーストインプレッション

 LAAが引き続きオールイン。テイラー・ウォードの今季離脱への対応、トラウト離脱によるセンターのデプス向上を果たしました。COLはレンタル選手2人を無難に放出。


〇LAAサイド

 ジオリトらを獲得し、オールインの姿勢を見せた後にウォードが今季絶望に近い怪我をしてしまったということで野手を補強しました。トラウト離脱後に手薄だったセンターのデプス向上も果たしたという点でトレード単体で見れば悪くない補強でしょう。グリチャックはCOL移籍2年目に当たる今季打撃が戻り、好調でした。守備もマイナス幅は許容範囲で一定の働きを計算出来そうです。逆にクロンは打撃成績は振るわないものの、xwOBAは悪くないので移籍を機に戻すかもしれません。元々、LAA時代も爆発力ありませんでしたが及第点の打撃は披露していたので同様のパフォーマンスを見込めるでしょう。

 傘下8位と28位のプロスペクトを放出することに対しては今更損得勘定は無意味でしょう。既に大谷キープを決定し、ジオリトを獲得し、クエロを放出したので引き返すことはできません。ただ、繰り返しにはなりますが、現状の戦力でオールインすることは疑問です。現状のプレーオフ確率は20%程度と賭けるにはあまりにも分が悪いように見えます。

〇COLサイド

 レンタル選手を売り切れたので十分でしょう。COLのファームも結構リストラが進んでおり、再建状況は悪くはないと思います。ナ・リーグ西地区で勝ち抜かなければならないというのが、かなりキツい制約条件ではありますが。

 メデンは2022年4巡目、プロ初登板は今季とキャリアの浅いプロスペクトです。92-94mphレンジのファストボールにハードスライダーが武器ながら、左打者相手の武器が無いのが課題であるようです。マイナースタッツを考慮すると、現状では大きな期待はできなさそうですが、年齢的に球速の伸びしろもあるでしょうし、判断はまだでしょう。

 オルブライトは20歳ながらもAでソリッドな成績を残している左腕。ファストボールは90-92mphに70mph台前半のブレーキングボールが武器。さらにカッターも習得しているようで器用な投手のようです。しかも15試合の先発登板で9試合が6回以上とマイナーで育成中の若い投手とは思えないイニングイーターぶりです。しかもいずれも100球未満の省エネ投球です。意外と伸びそうな素材で面白そうです。

〇総評

 LAAはウォードとトラウト離脱の穴埋め要素が強く、アップサイドまでは見込めない気がします。COLは十分な見返りを得たと思います。20歳にしてタフネスを見せているオルブライトが興味をそそられます。

※画像はMLB公式


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