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【MLBトレード】マンシーニのHOU入りをメインにした三角トレード

 HOUがBALからトレイ・マンシーニ(残り半年)をBALから、ジェイデン・マーレイ(残り6年)をTBから獲得しました。TBはHOUからホセ・シリ(残り5.5年)、BALはHOUからチェイス・マクダーモット(残り6年)、TBからセス・ジョンソン(残り6年)をそれぞれ獲得。

〇HOUサイド

 NYYとリーグ最高勝率を争う立場ながら1Bのユリ・グリエルが穴になっていました。また、ブラントリーが怪我していることもあり、1B兼LFのマンシーニの獲得はベストフィットでした。また、昨年マイナー契約で獲得したホセ・シリを使ってTBからマーレイというプロスペクトを獲得したのも巧い立ち回りだったと思います。

〇BALサイド

 マンシーニを残り2ヶ月ギリギリまで保有し、最高の対価を得たのではないでしょうか。今夏のデッドラインでレンタル選手で最も高く売れたのではないでしょうか。マクダーモットは最速98mphでカーブが武器、セス・ジョンソンは94-98mphのファストボールと80mph台後半のパワースライダーが特徴です。ジョンソンの方が評価は高いのですが、トミー・ジョンを受けたとあって価値が落ちました。今季は想定以上に勝ちを重ねているところ、無理せず着々と再建路線を継続した点もチームの将来性にプラスだと思います。

〇TBサイド

 マーレイとジョンソンの2人を放出して、シリはややオーバービッドでしたが、2人ともオフにルール5対象であり、彼ら以上に追加しなければいけない選手が多かったので、上手く補強の弾にできたと思います。特にキアマイアーが今年限りの公算が大きく、マーゴットも怪我、フィリップスは守備こそいいものの打撃がMLBレベルに無く、ジョシュ・ロウはCFが無理そうな中でエリート・ディフェンダーのシリを加えられたのは大きかったと思います。

〇総評

 BALが最も多くの果実を得るとともに、HOUがチームの目標に適合したトレードができ、TBは中長期的な戦力調整を行えた点で三者三様にメリットを享受したトレードだと思います。

※画像はMLB公式


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