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【MLBトレード】ブランドン・マーシュのPHI入り

 PHIがLAAからブランドン・マーシュ(残り5年半)を獲得しました。LAAはローガン・オーハッピー(残り6年)獲得。

〇ファーストインプレッション

 PHIがCFのレギュラー選手獲得に思い切った選択をした印象です。デビューに失敗した元トッププロスペクトの扱いは難しいものですが、開花させることができれば数年単位で大きな見返りになるでしょう。LAAは編成方針が定まっていないので、プロスペクトを1人得ましたねというだけに見えます。

〇PHIサイド

 2021年オフにハーパー、ホスキンスがいる中でカステヤノス、シュワーバーという両翼・一塁しかできない選手を獲得。センターはヘレーラというかなり危うい編成でしたが、デッドライン後もプレーオフ争いを続けるうえで一応はセンターのアップグレードに成功。保有権も長いので、化ければさらに大きいでしょう。

 マーシュは既にプロスペクトステータスを外れているので、期待外れプロスペクトの仲間入りを果たした感がありますが、守備は一流ですし、打撃さえ平均くらいに成長すれば十分ではないでしょうか。なお、ベースボール部門の社長で敏腕編成トップとして知られるドンブロウスキ氏は、それほど難しくはない修正点がいくつかあるだけという認識の陽です。

 かつてPHIのプロスペクトだったJ.P.クロフォードもSEA移籍後にガッカリプロスペクトからエクステンションを受けるまでに成長しました。投打で異なりますが、ジオリトもWSHでデビューした直後は93mphくらいしか出ていなかったのが、CWSに移籍してからエース格なのでマーシュの将来を悲観する必要も無いと思います。

〇LAAサイド

 オーハッピーはいいプロスペクトだと思いますが、捕手プロスペクトは評価が高くても巧くいかないことが少なくないほか、上手くいく捕手があまり知られていないマイナー選手というケースもまた少なくないイメージがあるので、現時点のパフォーマンスとは別にリスクを感じます。マーシュがトッププロスペクトポテンシャルを開花させることに賭ける方が分がいいと思います。

〇総評

 PHIはCFという懸案問題を元トッププロスペクトの若手選手の獲得という意外な方法で解決しました。マーシュのポテンシャルを手に入れたのも小さくないと思います。LAAは、いいプロスペクトを手に入れましたが、編成の方針がチグハグなのでファームが少し厚くなった以上の意味はない印象。ドンブロウスキ氏が放出したプロスペクトのジンクスも気になります。

※画像はMLB公式


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