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【MLBトレード】ピアース・ジョンソンのATL入り

 ATLがCOLからピアース・ジョンソン(残り半年)を獲得しました。ATLはボクター・ボドニク(残り6年)、タナー・ゴードン(残り6年)を獲得。

〇ファーストインプレッション

 リリーフに怪我人が相次ぐATLがリリーフを補強。怪我人の多さのせいかピアース・ジョンソンに対して大きな見返りを放出した印象です。一方、COLはジョンソンのパフォーマンスが低いながらも大きな見返りを手にしました。

〇ATLサイド

 リリーフWARはリーグ1位ながら、チーム内で1~3位のミンター、アンダーソン、チャベスがIL入りしているほか、今季飛躍が期待されたリーもIL入りしており、特にチャベス、アンダーソン、リーは復帰が早くて8月中旬以降とリリーフの層に不安がありました。デッドラインを待たず一週間早くリリーフを獲得する必要性から、今季パフォーマンスの低いピアース・ジョンソンに対して極めて大きな見返りを差し出す結果になったように見えます。

 ジョンソンはCOLでのスタッツは冴えませんでしたが、ファストボールの平均球速は96mphでMLBキャリア最高を記録。これまで一番の武器だったカッターが戻れば残り2ヶ月で好成績を残す可能性は十分だと思います。もっとも、トンキン、ジメネス、マクヒュー、イエーツも堅調な成績を収めているので怪我離脱中のリリーバー達が戻るタイミングでDFAでもおかしくないようにも見えます。いずれにしても怪我人が戻るまでの繋ぎという側面が強そうです。

〇COLサイド

 転売に失敗するかと思いきや、相手の事情もあり、大きな見返りを得られたのではないでしょうか。ボドニクは96-100mphレンジのファストと80mph台後半のチェンジアップが武器のリリーバープロスペクトです。ルール5対象なので今オフにもロスター入りが確実でしょうし、どうせルール5対策でロスター入りさせるのであれば、今季中にMLBに昇格させるという選択肢もありでしょう。

 ゴードンは90mph台前半のファストと80mph台のカッター・スライダーが武器のスタータープロスペクト。ストライクスロワーでハードコンタクトされやすいのが難点です。既に40人枠入りしているので、今季中にMLBデビューするかもしれません。

〇総評

 ATLは盤石だったはずのリリーフ陣が怪我人が増え、勝ちパターンではないとはいえ、実績面で不安のあるるベン・ヘラーやデイスベル・ヘルナンデスを起用せざるをえない状況にあることから、非勝ちパターンのリリーバーを急いで補強したと思えわれ、十分に目的は達したと思います。対価は想定よりも大きなものになったと思われますが、ゴードンのアップサイドは限られ、MLBで成功しそうなのはリリーフのボドニクだけと考えれば、それほど痛手ではないと思います。

 COLは想定以上の対価を得られました。MLBで計算出来そうなボドニクを確実にMLBで戦力化できれば御の字でしょうし、ゴードンもバックエンドやロングリリーフで使えるくらいに育成できれば転売トレードとしては大成功でしょう。

※画像がMLB公式


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