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【MLBトレード】エリク・ホズマーのBOS入り

 BOSがSDからエリク・ホズマー(残り3年半)及び各年の最低年俸を除く残り年俸相当の金銭、コーリー・ロージア(残り6年)、マックス・ファーガソン(残り6年)を獲得しました。SDはジェイ・グルーム(残り6年)獲得。

〇ファーストインプレッション

 ついにこの日が来たか、というのが第一感です。ホズマーは今オフまでSDに在籍した場合、ノートレード条項が付されるサービスタイム10年以上かつ同一球団での所属年数5年を満たすところでした。SDはギリギリのところで放出できました。BOSもかつてのトッププロスペクトを若いプロスペクトに代えられたのでよかったと思います。

〇SDサイド

 2017年オフに8年144Mの契約を結んだときから強く予想されていた末路ですが、やっと答え合わせが完了しました。かつてソト獲得のパッケージに含まれていたハッセルと抱き合わせでのトレードを試みたり、とにかく年俸負担なしでのトレードを模索していましたが、全面降伏した形です。結果的にホズマーの残り年俸約44M(2022年残り約5M+2023~2025年の3年39M)を負担し、さらに2人のプロスペクトを放出して見返りはグルーム1人となりました。グルームはかつてのトッププロスペクトですが、ファストボールのレンジは落ちているようです。とにかく数年前からホズマーの放出が第一だったので、目的は達せられたのではないでしょうか。

〇BOSサイド

 ダルベック、コルデロに1Bで起用していましたが、いずれも不振で今季コンテンドできていない要因となっていました。ホズマーでも十分にアップサイドになる程度の打撃と守備なのでメリットは小さくないと思います。また、最低年俸のみの引き受けなのでロスターの邪魔になることもありません。

 さらにプロスペクト2人もSD傘下TOP30でしたし、いずれも2021年ドラフトでルール5まで遠めなので既に40人枠にいるグルームからのスイッチは編成上プラスと言えます。なお、2人のうちロージアは2021年オフにSEAへフレイジャーを放出した際にSDが獲得したプロスペクトです。グルーム1人で大きな見返りを得たと言えるでしょう。

〇総評

 2018年2月19日にSDがエリク・ホズマーと8年144Mの契約をしたときから、この日が来る公算は非常に大きかったと思いますが、ついにやってきたかと感じました。今季で契約が終わるであろう(一応、2023年チームオプションあり)マイヤーズのエクステンションと共に再建からコンテンドに向かう第一歩の象徴となるはずでしたが、いずれも失敗に終わりました。現状のSDはタティスとのエクステンション、ソト獲得へのオールインでコンテンダーとして16年ぶりのフルシーズンでのプレーオフ進出が濃厚ですが、そのラインナップにホズマーがいないのは残念です。

※画像はMLB公式


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