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【MLBトレード】デビッド・ロバートソンのMIA入り

 MIAがNYMからデビッド・ロバートソン(残り半年)を獲得しました。NYMはマルコ・バルガス(残り6年)、ロナルド・ヘルナンデス(残り6年)を獲得。


〇ファーストインプレッション

 MIAはリリーフ陣が高WARのわりに失点率が高いという状況でしっかり抑えているロバートソンを追加。投手はいくらいても困らないので悪くない補強です。NYMはレンタルリリーフでスケールの大きいプロスペクトを獲得できたのは僥倖です。

〇MIAサイド

 リリーフWARはリーグ7位と悪くはないのですが、主力リリーフがなぜか軒並FIPよりもERAが高くWARよりも頼りない布陣です。フローロやA.J.パクは内容的には悪くないはずなのですが、信頼できるスタッツは残せていません。リリーフは量がモノを言うので数を増やしただけでも成功ですし、ロバートソンクラスの投手を加えられたのは大きいと思います。ロバートソン自身は、投球割合の半分近くを占めるカッターの球速はキャリアハイ、既に40試合でERA2.05と結果を残しているので勝ちパターン筆頭かクローザー起用もありえそうです。

 放出したプロスペクトはいずれもルーキーリーグなのでファームシステム全体から見ればそれほど痛くはないのですが、三振率が低く、スタッツがいいので将来大きく化ける可能性もありそうです。

〇NYMサイド

 少なくともレンタル選手は売るという方針を出したのは個人的に賢明な判断だったと思います。また、MLBでは若手野手がレギュラーを張りつつあり、マイナー上位クラスにも有望野手が多いのでMLBから遠いクラスの野手をもらったのも巧い立ち回りに見えます。マルコ・バルガスは三振率が低く、足も使えるサード、ロナルド・ヘルナンデスも今のところ順調な捕手です。特にバルガスは今季大きく評価を上げそうで来季19歳で初のフルシーズンとなるAでスタッツを維持できれば一気にプレミアムなプロスペクトになるでしょう。

〇総評

 MIAはレンタルとはいえトップリリーバーをほどほどの見返りに抑えて補強に成功しました。2人はいずれもロマンはありますが、リスクも大きいので買い手の立場で利益確定と考えれば悪くないと思います。逆にNYMはレンタルリリーフなので外れてもいい代わりにシーリングの高さを重視したと考えれば、こちらもまた理に適った動きだと思います。

※画像はMLB公式


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