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【MLBトレード】アーロン・シバーレのTB入り

 TBがCLEからアーロン・シバーレ(残り2年半)を獲得しました。CLEはカイル・マンザード(残り6年)を獲得。


〇ファーストインプレッション

 TBが怪我人の相次ぐ先発投手を補強しました。来年以降も2年保有できるというのは大きいと思います。CLEは1対1トレードである代わりにトッププロスペクトのカイル・マンザードを獲得しました。

〇TBサイド

 TBはジェフリー・スプリングがトミー・ジョン手術、ドリュー・ラスムッセンもシーズンエンドとなり、ローテ投手を2枚失うという結果になり、現状もルーキーのタージ・ブラッドリーを含めても、1試合はブルペンデーに近い運用をせざるを得ない状況でした。ここに今季キャリアハイのシバーレが加わったうえに2025年まで保有できる点は中期的に見て先発ローテの安定につながりそうです。

 シバーレは平均88mphのカッターがメインの球種で、ファストボールは90mph台前半に留まり、三振は少ないかながらもハードコンタクトを許さない打たせて取る投球が特徴です。TB移籍を機に三振も取れるようコーチングしてほしいところです。

 一方、放出したマンザードは傘下内では2~3位くらいと評価されるプレミアムなプロスペクトですが、ファーストしか守れないということが放出に繋がったと思われます。2022年オフにヤンディ・ディアスとエクステンションし、今年はルーク・レイリーがポテンシャルを開花、他にもジョナサン・アランダがファースト含めた複数ポジションを守れるということもあって放出されたものと思われます。

〇CLEサイド

 バイビー、アレン、ウィリアムズが今季ローテに定着しつつあり、怪我で離脱のビーバー、クアントリル、マッケンジーらが復帰すればローテがダブ付き気味になることを見越してのトレードだと思います。若い投手をキープし、FAが近い投手の中で現状トレードバリューのあるシバーレが選ばれたように見えます。

 マンザードはAAAで成績が落ち気味であるものの、肩の怪我の影響とみられ、完治すれば本来のヒッティングツールが戻ると思われます。巧打と長打を兼ね備えた打者なので順調に育てばフリーマンのような成長も期待できるのではないでしょうか。ジョシュ・ネイラーとのポジションのシェアは課題となりそうです。

〇総評

 TBは念願の先発投手補強を成し遂げました。しかも2年半保有できるという点でレンタル選手の獲得以上のインパクトをもたらすでしょう。シバーレ自身のスペックを考慮すると、コーチングでさらに伸びる余地もあると思います。CLEは怪我離脱しているスターターがパフォーマンスを戻しさえすれば、マンザードにスイッチしたことは長期的にプラスになりそうです。

 

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