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【MLBトレード】ホルヘ・ロペスのMIN入り

 MINがBALからホルヘ・ロペス(残り2年半)を獲得しました。BALはケイド・ポビッチ(残り6年)、イェニエ・カノ(残り6年)、フアン・ヌネス(残り6年)、フアン・ロハス(残り6年)を獲得しました。

〇MINサイド

 テイラー・ロジャースの放出により、クローザーをパガンにスイッチしましたが、パガンが打ち込まれてクローザー不在に近い状況になっていました。ホルヘ・ロペスの補強により、弱点を埋められたので、地区優勝を目指すうえで大きな補強となりました。

 また、マーリーと同じく来年以降も保有権が残るのも大きいでしょう。ただ、ロペスはマーリーと異なり、実績が今年だけなので、昨年ATLがPITから獲得したリチャード・ロドリゲスのようにパフォーマンスが急低下するリスクも小さくないと思います。

〇BALサイド

 再建が順調に進み、ファームシステムのリストラが進みつつ、MLBでも勝率5割を超えるチームになりました。一方、無理してワールドカードを狙うことはせず、今季を引き続き再建と位置付け、保有権が2年半残るロペスをセルハイしたのはいい判断だったと思います。

 また、保有権の長いロペスであれば、数を絞って即戦力に近いプロスペクトも得られたと推測されますが、今回はA+以下の下位層4人となりました。BALのファームは、これまでのトレードやドラフトで上層が潤う半面、下位層は有望なプロスペクトが少なかったので、今回のトレードは下位層のプロスペクトを数多く得る選択をしたと思われます。

〇総評

 MINはマーリーに続くクリティカルな弱点をカバーする動きとなりました。2021年ドラフトの上位を2人に使ったのは先々の懸念点ですが、目先の勝利の代償としては適切です。BALはファームが元々充実していたところ、相対的に弱かったマイナー下位層の厚みを加えることができました。

※画像はMLB公式


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