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MUPカレッジ ブランディングスキル 【WEEK8】

今回のWEEK8では、ブランディングスキルについて学んでいきます。ブランディングは、日常でもよく耳にする言葉だと思います。ブランディングがないとしっかりとしたサービスや商品でも売れません。

結論:商品を売りたいのであれば、商品を売るな



いろんな企業には、マーケティング、広告、PR、ブランディングの部署があります。その中でもブランディングはとても重要になってきます。

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マーケティングは特定の人に伝えること、広告は不特定の人に伝えること、PRは第三者から「好きみたいよ」と伝えてくること、そしてブランディングが相手から「好きよ」と伝えてくれることです。

企業では広告のように不特定の人に好きです、好きです。と伝えることが多いですが、ブランディングさえできてあなたが好きよと言われる人になればいいのです。



ここからブランディングについてさらに詳しく話していきます。ブランディングには大きく分けて4つあります。

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コーポレートブランディングは会社の信頼に繋がるもの、プロダクトブランディングは何を売るのか、マーケティングブランディングはどう広めるか、セールスブランディングはどう売るかということです。



ブランディングがないと負のスパイラルにはまり事業は続かない


下記の表のように企業は、価格競争から始まり、サービス競争をし利益率低下、そしてシェア低下と負のスパイラルに陥るのです。

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5年続く企業は1%もないです。しかし、続いている企業はしっかりとブランディングができています。


ではここから4つのブランディングについてさらに詳しく学びましょう。



1 , コーポレートブランディング


競合を把握するが、競合を作っては絶対にいけない。コーポレートグランディング=○○だが○○ではないと明確に断言。

例:○○専門店、○○特化型など


Q , Googleは何の企業かご存知でしょうか?

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例えばGoogle会社は、「広告会社だけど広告会社ではない」と断言しています。しかし、Googleの売上の90%は広告なのです。

しかし、Googleが「私たちは広告会社だ」と言ってしまうと競合のなかで広告(TVやチラシ)と並んでしまい価格の比較が起きてしまうのです。



2 , プロダクトブランディング


プロダクトブランディングについて学ぶ前に一度考えてみましょう。ワークショップタイムです。

現状:シャングリラホテルはカフェラテ販売予定
数値事実:100人対象の調査で500円であればカフェラテを頼む
数値事実:1500円は全員高すぎて誰も頼まないとの結果
数値事実:1杯のカフェラテ提供できるのに人件費・仕入れ原価を含め300円かかる

Q , このカフェラテをいくらで売るべき?



いつか飲食店をする時、美容室を立ち上げる時絶対必要になってくるのが価格設定になります。価格設定をする際に必要になるのが下記の基本図となります。

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例えば、アンケートで100人中100人が500円だったら買うと答えたから、500円に設定したと言う飲食店も多くありません。しかし、それでは100%事業は潰れてしまいます。適正価格をしっかりと把握することが大切になってきます。



コスト300円(販管費込)のカフェラテの値付けフローが下記のグラフになります。

価格表-1

グラフを見てお分かりの通り、750円で販売したカフェラテの売り上げが一番多いですが、利益が多いのは1000円のカフェラテなのです。

大切なのは売り上げよりも利益を残すことです。

つまり、グラフの通り売り上げではなく利益が一番高い箇所で値付けをすることが重要になってきます。



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プロダクトブランディングとは、1000円のカフェラテを50人に販売を実践してみることです。750円以下は、シャングリラホテルも切り捨てています。そして、1250円〜1500円は挑戦の値付けとなりますが、挑戦してみるのも一つですね。



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世間のラテは500円、シャングリラのラテは1000円。世間のラテは相場なので、相場は相場でしかないため価値はありません。しかし、シャングリラのラテは世間のラテに比べて+500円です。

この500円の差にシャングリラは付加価値をつけないといけないのです。Do1、Do2、Do3のように何かをすることで500円の価値を1000円まで上げる、これがビジネスの楽しさとなります。



また一つの例としては、すき家の牛丼は500円で食べることができます。渋谷の料亭の牛丼は5000円です。料亭の5000円の牛丼は、キッチンではなくお客様の目の前で作ってくれ、盛り付けまでしてくれるのです。これが付加価値なのです。



そして、ここで重要となってくるのは価格を上げるための付加価値です。3つの価値があり、①空間付加価値、②商品付加価値、③サービス付加価値があります。


①空間付加価値・・・インテリアを変える
②商品付加価値・・・(美容室)商品をプレゼント
③サービス付加価値・・・アロマの匂いを置いておく

3つのなかでも①と②は有料になるものですが、③は無料でどれだけお客様をわくわくさせてあげれるかという部分になります。ここが一番重要になってきます。



3 , マーケティングブランディング


さてここでも、マーケティングブランディングを学ぶ前に問題です。

Q , 1杯500円のスタバのコーヒー
1杯100円のマクドナルドのコーヒー
ではなぜスタバのコーヒーを人々は買うのでしょうか?

一度自分の頭で考えてみてください。


A , マクドナルドとスタバの違いは、フランチャイズかフランチャイズじゃないかということです。


マクドナルドは、フランチャイズなので値段を上げることができません。つまり売り上げを上げるために、回転率を上げることが重要になってきます。なので席数が多く、一人一人の座るスペースも狭いのです。それをしてしまうことで、1杯500円で売れるコーヒーが、100円でしか売れないのです。


スタバは、フランチャイズではないので直営店で営業しています。また、1〜2m離れているゆったりした席でリラックスできる環境をファーストとして考えているので、1杯500円のコーヒーが売れるのです。


つまり、ブランディングは表面の価格であり、ブランディングを作るためにはフランチャイズの行動もあるということなのです。



4 , セールスブランディング


ブランディングとは商品やサービス以外のもの(付加価値)をPRすること。商品を売りたければ商品をPRしてはいけない。


①YAMAHAのピアノ教室戦略

YAMAHAのピアノ教室は、もともとピアノを売ろうとしていました。しかしピアノは高いもので300万〜高くて1000万するものがあるので、いきなり買いませんか?と言っても買ってくれる人はいません。

なのでまずはピアノ教室を始めて、使わせる戦略を立てています。

売りたければ一歩手前のブランディングが大切なのです。


②美容院イベント集客戦略

美容院では、髪の毛を切ることを価値にしてはいけないのです。例えば、恋愛相談をしてあげることや、美容師さんはSNSが上手なので、SNSのイベントをしていくなどの価値にしていくべきなのです。



YAMAHAのピアノ教室戦略も美容院イベント集客戦略も、付加価値をPRすることで販売に繋がっています。今後は商品をPRする時代ではなく、仕事ではない部分でPRしていくことが重要になってくるのです。


5 , まとめ


4つのブランディングについて学びましたが、どうでしたか。事業をするうえで最も大切でしていかないといけないものですよね。また自社ならではのサービス付加価値を考え、行動することが大事だと学びました。ぜひブランディングで学んだことを踏まえ、仕事でも生かしてみましょう。