ドラゴンボールの魅力は狂気と純粋!?全42巻100回読破男が語る
少年漫画の金字塔であるドラゴンボール。
僕はドラゴンボールの魅力に頭のてっぺんからつま先までどっぷりです。
戦闘シーンの一部を見れば誰と誰のバトルなのかわかりますし、セリフもほぼ覚えています。
そんなドラゴンボールの魅力はどこにあると思いますか?
カッコいい戦闘シーン
ワクワク感
かわいいキャラ
などなど、これらももちろん魅力のひとつ。
しかし僕は
”狂気と純粋”
ここにドラゴンボールの魅力が詰まっていると思っています。
「狂気と純粋ってどういうこと?」とお思いかもしれません。
その答えについて、本文内で存分に語っていきますのでぜひお付き合いください。
ドラゴンボールの魅力。そこに宿る狂気と純粋とは?
まず前提として知っておいてほしいことがあります。
それは、狂気というものは人の心を動かす力を持っているということ。
例えば、プロスポーツ。
プロスポーツは人の心を魅了し、感動を与えますよね。
しかしプロスポーツ選手の練習量というのは、僕のような一般人からみると狂気的です。大谷翔平選手なんてまさにそうですよね。
このように魅力の裏には狂気が隠れています。
そして純粋さについてですが、こちらは非常にあいまいな概念です。ここでは”ひたむきさ”と捉えても良いでしょう。
純粋に、ひたむきに目標に向かって努力する姿は人の心を打ちますよね。
この「狂気」「純粋」を掛け合わせた作品がドラゴンボールなのです。
漫画の魅力はキャラやストーリーなど様々言われますが、僕はやはりキャラの魅力が漫画の魅力に直結していると考えています。
ですので、この記事ではドラゴンボールを代表するキャラ2人の狂気と純粋に焦点を当てて解説していきます。
ドラゴンボールの魅力① 天然狂気の主人公・孫悟空
初めに紹介するのは、主人公・孫悟空です。
悟空といえば「かめはめ波」「元気玉」「界王拳」などの技や「純粋」「強い」「明るい」などの性格のイメージがありますね。
しかし必殺技があったり、明るくまっすぐな性格だったりは多くの漫画でも描かれるもの。
では悟空のどんな魅力が世代・国境を越えて人の心を動かすのか。
それが「狂気」「純粋さ」なのです。
あなたも思い出してみてください。原作を読んだりアニメを見たことがある方なら「そういやあのシーン狂気的やな」と思うシーンがありませんか?
純粋さを感じられるシーンも多々あるハズ。筋斗雲に乗れることなんて、まさに純粋さの現れです。
狂気と純粋が混じったシーンをいくつかピックアップしましょう。
超神水を飲む
少年時代、ピッコロ大魔王を倒すためカリン様のもとへ行っていた時です。
超神水は「飲むとはるかに強くなれるが、これを飲んで生き残った者はいない」といわれている超ハイリスクハイリターンな水のことです。
ちなみに超神水を飲んだ人数は悟空を除き14人で生き残った者はいません。
こんな条件を伝えられて飲めますかね、、、
僕は飲めません、、、
ちなみに悟空は超神水を飲み、見事生き残りました。
自らを死寸前まで追い込む修行を繰り返す
地球からナメック星へ行く時のエピソードですね。
サイヤ人は死の淵から復活すると大幅にパワーアップするという特性を活かした修行になります。
その修行方法というのが、
かめはめ波を放つ
それを自分でくらう
死の直前まで繰り返す
仙豆で回復
このサイクルを何度も何度も繰り返しました。
とんでもない修行、、、
自分の肉体をここまで追い込める人はそういないでしょう。
全く連絡を取らない
最終巻のシーンですね。
ブルマのセリフから察するに、悟空は仲間と一切の連絡を取らずに5年間修業に明け暮れていました。
すごく簡潔に狂気と純粋に満ち溢れています。
この3つのシーンは紛れもなく狂気といって差し支えないでしょう。
悟空はただ純粋に強くなりたいがためにこのような狂気的な修行をしています。
そして、これらの修行の果てに得た力によって悟空は必ず敵に勝ってくれます。(3つ目は敵に勝つためではないですが)
我々も修行を終えた後の悟空の絶対的な強さには魅力を感じますよね。
悟空の魅力である絶対的な強さの源には「強くなること以外の全てを放棄する狂気」と「ただひたすらに強さを求める純粋さ」が潜んでいるのです。
狂気と純粋の上に成り立つ力に人は魅力を感じる。
それを体現しているのが、この孫悟空なのです。
ドラゴンボールの魅力② 悪の帝王・フリーザ
ドラゴンボールの敵で最も人気のあるキャラクター・フリーザ。
彼もまた、狂気と純粋さに包まれています。
「フリーザが純粋って本気か??」という意見がありそうですが、フリーザは悟空とは違う方向に純粋です。純粋な悪の狂気といえます。
フリーザには「自分が宇宙1強くなければならない」という気持ちがあります。
ただただ純粋に自分が宇宙1強くなければ気に食わないと思っています。
そこに理由は存在しません。
なので、この座を揺るがす可能性のあるものは徹底的につぶします。
とんでもない悪ですがフリーザに魅力を感じているドラゴンボールファンは多く、だいたいいつの時代も人気キャラランキングでトップ10入りを果たしています。
そんなフリーザに宿った狂気と純粋について解説します。
惑星を破壊して悦を感じる
悟空の父・バーダックを主役に据えたアニメスペシャル「たったひとりの最終決戦」の最終盤でのシーン。
サイヤ人の惑星を自らの手下もろとも粉々に破壊し「キレイな花火ですよ!」というセリフを放つ、なんとも狂気にあふれたシーンですね。
サイヤ人がやがて自分にとっての脅威になると感じたために、フリーザはサイヤ人の惑星を破壊しました。
つまり自分が宇宙1でありつづけるために破壊した、とも言えますね。
先述した純粋な悪の狂気がもたらした破壊行為でしょう。
残虐性と丁寧な口調のギャップ
フリーザは第二形態とブチギレ時を除き非常に丁寧な言葉づかいをします。
敵のことを「あなた」「キミ」と呼びますし、基本敬語で話しますしね。
ベジータを仕留め損ねたザーボンにもう一度チャンスを与えたり、部下の失敗にも割と寛容だったりします。
しかし何のためらいもなく村を壊滅させたり、もう身動きの取れないベジータにわざわざとどめを刺したり、行動は残虐そのものです。
丁寧な言葉遣いと、残虐そのものな行動のミスマッチ感がより狂気を演出していますね。
宇宙1の座を守るためには手段を選ばない
フリーザは本当に手段を選びません。
先述した通り、フリーザには”自分より強いものがいてはならない”という純然たる思いがあります。
ナメック星での最後、自爆したフリーザは悟空に命乞いをして気を分けてもらいましたよね。
そしてその気を使って悟空に最後の一撃を放ちました。(返り討ちにあいましたが)
ただひたすらに自分が宇宙1でなければならないという純粋な思いから、相手に命乞いをしてでも打ち負かすという行動に出ました。
この執念は狂気以外の何物でもないでしょう。
3つのエピソードを挙げましたが、フリーザの狂気と純粋な悪はたっぷりと伝わったかと思います。
悟空が純粋な「善の狂気」だとすると、フリーザに宿っているのは純粋な「悪の狂気」。
この悪の狂気は読者に恐怖を覚えさせ、心を揺さぶりました。
読んでいて「悟空が負けるかもしれない」という気持ちになったことを覚えています。
映画などでもヒール役っていますよね。主人公を倒すほどに強いヒールは魅力にあふれ、高い人気があります。
そんなヒールの最上級がフリーザなんです。
めちゃくちゃ強く、どこを切り取っても完全な悪。完全なる悪役。
純然たる悪の狂気が国・世代を超越して人の心をつかんでいるのです。
狂気というものはカリスマ性と表裏一体とも言えますね。
ドラゴンボールの魅力まとめ
主人公・孫悟空と悪の帝王・フリーザの魅力について、存分に伝えられたかと思います。
この2人はある種似ています。
どちらも純粋で強すぎる意志があって、言動に一貫性があるのです。一本筋の通った性格とも言い換えられます。違うのは善か悪か。
悟空は何を差し置いても強さをひたすらに求める。
フリーザは自分より強いもの・強くなる可能性を持つものはどんな手段を使ってでも消し去り、宇宙1の座を絶対に譲ろうとしません。
つまり、悟空は”誰よりも強くありたい”純粋な意志。
フリーザは”自分が宇宙1強くなければならない”という強迫観念にも近い純粋な意志があります。
悟空とフリーザはこのまじりっけのない強い意志のもと、狂気的な言動を取ります。
こういった一本筋の通った言動が魅力的に映ってしまうのです。
ドラゴンボールの純粋で狂気的な魅力を感じたいならば、悟空の方は原作22巻、フリーザの方は原作28巻を読んで実感してください。
あなたは改めて悟空とフリーザ、ひいてはドラゴンボールの魅力に気づけるでしょう、、、
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