娘が産まれた日

自分のための日記。

6/28日(金)
朝の5:17に妻から

ちょっとお腹痛いから、今日旅立てる準備して会社行って欲しい!

と連絡があった。

自分は都内に、妻は実家の新潟にいる。妻は妊娠40週と1日。
ついに出産のときが来たかと思いながら、旅立ちの準備をして会社へ。

病院に行って診察してもらったらしく、11:03に再度連絡があり

まだ2センチしか開いてないらしい!(10センチで産まれる
これから急に進むかもしれないし2、3日かかるかもしれないし、わからん!w
とりあえず一回帰ることにする


とのことで、それならまだかかりそうだし、仕事もモリモリあるし、土日に産まれる可能性は少ないかな〜と思いつつ、早めに仕事終われば行こうかな程度で考えていた。

結果的には行ったんだけど、行ってなかったら本格的に陣痛始まるタイミングに間に合ってなかったから行って正解だった。

仕事が若干残ってたんだけど、会社のメンバーからは「行かないでいいんですか?全然大丈夫だから早く行ってください」みたいな感じで言ってもらえてものすごく感謝。
会社からそのまま妻の実家に、20時くらいだったかな、出発。
21:59に最寄り駅に到着して、飲み会帰りの義父と一緒に代行で義実家へ。

久しぶりに会った妻はちょっと苦しそうで、10分おきくらいにお腹下した人みたいになってた。
これが陣痛なのか・・・?と思いつつ、「病院に行くタイミング難しいけど今じゃない」と言う妻の言うことを信じて、その日は就寝。

3:00
喋り声でうっすら目が覚める。
どうやら本格的な陣痛が来て、病院に行く準備を始めたらしい。脳みそがすぐ起きて、即出かける準備をした。
病院に電話をかけたら、寝起きの当直医?が機嫌悪そうに対応してたらしい。そりゃ毎日出産の対応してたら、朝方連絡ある日はアンラッキーだよなー。申し訳ないなと思いつつ、こっちは一生に1回だからそうも言ってられん。

そのまま妻と義母と俺で車に乗って病院へGO。その間、妻は定期的に痛みで動けなくなってた。
どうやら本物の陣痛は、歩くのが難しいくらいの激痛で、病院に行かないとまずいと直感的に感じられるものらしい。個人差はあるだろうけど。

4:30
病院に到着して、4階の診察室のある場所を目指す。目指しながら、妻は4回くらい立ち止まっていた。痛そう。
無事に診察室のあたりまで到着したら、妻だけ先に通されて、義母と俺が残された。

その間、義母が出産したときの話を聞いた。
義父は、妻が産まれるところに立ち会えなかったらしい。俺は立ち会えてラッキーだ。

診察してもらった結果、出口が6~7センチになっているからそのまま分娩室に通される。
ちょうど24時間前くらいに2センチだったから、割と速いペースで開いているみたい。このままのペースで開けば割とスムーズに行くんじゃないか?とこのときは思っていた。
実際、スクワットしたりカルディのラズベリーリーフティー飲んだりいろいろ頑張ってたから安産であってほしかった。

妻は2種類の計測をされながら分娩室のベッドに寝ていた。
どうやら1つは陣痛の強さ、もう1つは胎児の心拍数らしい。
陣痛の強さは0~100になるように設定されていて、たぶん閾値は変更できそう。子宮の収縮を計測してるんかな。
心拍数は120~150くらいの間をいったりきたり。大人よりだいぶ早い。

さあ俺の頑張るとこだ、とはりきって、うちわで扇いだりドリンクを飲ませたりお尻にテニスボールを使ってみたりいろいろやってみたけど、何もしないでほしいと言われて圧倒的無力感。

隣でめちゃくちゃ辛そうにしてる人がいるのに、何も手助けできないもどかしさはほんとにきつい。
このへんで「男は無力」ってツイートしたら、さすが勘の良い人たちが「おめでとう」って。いやまだ産まれてねーから!と思いつつ、気にしてくれててありがたいなと。

5:30
点滴開始。利き手じゃない方の左手に注射するはずが、2回も失敗して結果的に右手になる。点滴の液がセットされてる台が左側にあるけど針は右手っていういびつなスタイル。これでいいのか?

6:15
妻のおなかが鳴る。妻曰く、赤ちゃんが下に降りて胃が正しい位置に動いてるからでは、とのこと。なるほど確かに。

6:30
痛みと数値の様子を見る感じ、陣痛のタイプが変わってきた。
痛みがより強く長くなってきた感じ。

6:50
かなり痛くなってきたらしく、「わー!」とか「出る!出る!」って叫んでいた。
直後に助産師が来てくれて診察。出口は7~8センチくらいらしい。呼吸もうまいし順調に進んでますからね、とのこと。
これはもうすぐ産まれそうだ。

7:30ごろ
激しい陣痛が連続でやってくる。
ドクターがやってきて診察。もう少し開いた方がいいとのこと。
お尻を押さえたほうが良いとアドバイスをもらってやってみるも、やっぱり拒否られる。看護師さんがやったときは「すごい、痛みがすぐなくなった!ずっと居てほしいです」って言ってたのに。
そもそも他人のア◯ルなんて触ったことないから場所わかんねーんだよ!

7:45
ドクターがきて再度診察。
まだ開かない。あと1時間くらいかなーと言って立ち去る。
このあと1時間、2~3分おきに叫び続ける。ライブで歌い続けるよりきついわこれ。

8:00
義母が職場に電話。土曜仕事だから、休む連絡とかなのかな。
引き続き妻は叫んでいる。

8:45
ドクターがまた来る。
診察して、もう少しと言って立ち去る。さっきからもう少しって言ってるけど全然進んでなくない?炎上プロジェクトかな?

8:52
看護師がきて診察。
ホワイトボードに、全開の時間を記入して立ち去る。ついに全開きた!

9:10
病院に来てからまだ1回もトイレに行ってないということで、採られる。その間家族は外でねって言われて外で待つ。管刺されるのめちゃくちゃ痛そう。

10:10
産道を柔らかくするためのいきみ逃し的なことをひたすらやる。
看護師にお尻の押さえ方を教えてもらって、ちょっと上達する。他で使えないスキル。
このへんで義父到着。

10:25
いきみ中に破水。
ほんとは子宮口が全開になる前に破水するっぽいけど、胎児の体勢とかの影響で遅れたらしい。

10:55
まだ声を出し続けないといけないらしい。どこまでやり続ける必要があるのかよくわからん。

11:10
声を出さずに、下半身に力を集中させるように言われる。でも全然進まない。どうやら頭が大きいらしい?
声がどうしても出ちゃうらしく、声出さないでってかなり言われる。
最初に買ってったポカリがなくなりそうなので、アクエリと麦茶を追加購入。アクエリの方が飲みたいらしい。

12:00
新しい当直の先生が来る。
このままいっちゃおうぜ、みたいな感じ。
横向きの方が力が入るから、そのまま発露したら上向いて分娩台に行こうぜ、とのこと。
発露をググる。頭が出てきてもう戻らない状態みたいな感じらしい。

このへんでお義父さんがお昼で一時帰宅。

12:25
新しい看護師みたいな人がやってくる。日勤ってやつかな。

12:35
いきんだとき、妻曰く「なんか出てきた」らしい。何がだろう。
声を出さないでお腹あたりに力を入れるのが上手くなってきてる。

12:45
お義父さん戻ってくる。

13:10
妻が、急にアスリートみたいな気合で「っしゃオラー!!」と叫び始める。
そろそろ産まれる感じしたんかな?

13:30
医者から促進剤を打診される。医者にはもう少し頑張ったらいける!って言われたけど、妻がもう疲れて限界だから使いたいとのこと。
確かに陣痛が減ってきてるし、どんどん弱くなってきてるから使ったほうが良さそうな雰囲気はある。

13:45
促進剤使用するための書類に記載する。いろいろリスクがどうのとか書いてあったからちゃんと読もうと思うけど、目の前には命が闘ってる姿があってまともに読めない。100万円かかりますって小さい文字で書いてあってもサインしたかもしれない。
看護師もワラワラやってきて慌ただしい雰囲気になってきた。

14:00
促進剤を追加。
陣痛の間隔と強さが元に戻ってきたけど、なかなか子の頭の位置が進まず。

14:25
促進剤を更に追加。
妻の体力がいよいよ尽きそう。陣痛来るたびに振り絞る感じでいきむけど、ギリギリ出てこず。
吸引をすることが決定する。
全員、お産スタイルに着替え始める。

14:49
促進剤やりつつ、吸引をやって誕生。
泣かないつもりだったのに、子の鳴き声が聞こえた瞬間に反射的に涙が出てた。

6/29 14:49
2840g

はじめまして、これからよろしくおねがいします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?