RIZINのキックボクシングについて
昨年のK-1横浜大会以降K-1から離れることを予想されていた皇治のRIZIN参戦が発表されました。
RIZIN参戦は噂されていたので驚くことはありませんでした。
そして会見の中で天心と武尊の試合を実現させるためにすべてを捨ててRIZINに来たと言っています。
武尊はそれに対し、名前出してんじゃねーよと反応し、さらにK-1を背負うつもりならそっちでトップ取ってこいとのエール?も送っています。
今回は皇治のRIZIN参戦をきっかけにずっと感じていたことを書こうと思います。
まず皇治はK-1にいるときから他団体とやらせろとアピールしていました。
それができなければK-1から抜けるとも言っていました。
そして昨年の川原戦の後にK-1を抜けるわけですが、多くのファンはRIZINに参戦するだろうと予想され、そのとおりRIZIN参戦が決定しました。
ここで思うのはなぜRISEに行く選択肢はないのかということです。
これは皇治だけでなくK-1を先に離脱している大雅にも感じることです。
大雅は厳密にはRISEに一度参戦していますが、世界トーナメントのセクサン戦でRISEファイターとの試合はRIZINでの白鳥、原口戦と強いて言うならタリソン戦です。
武尊は皇治にRIZINでトップ取ってこいと言いましたが、RIZINのキックのトップはどこにあるのでしょうか?
RIZINのキックには階級がありません。だからもちろんベルトもありません。
そもそも今となってはしれっとRIZINはMMAとキックボクシングの二つの試合が行われるなんて公式サイトのルールに書いてありますが、どう見たってRIZINはキックボクシングをやる気はなかったと思います。
だから那須川天心も当初はMMAに転向させようとしていたし、今だって大雅に榊原社長はMMA挑戦を提案します。
逆に内山高志からボクシングを教わって高い技術を持ち、試合でも寝技の展開にほとんどならない朝倉海にキックルールを提案することはしません。
今RIZINにキックルールが存在するのは那須川天心が大人の想像以上に強く、求心力を持っていたからで、榊原社長としてはRIZINキックを盛り上げようという気持ちもなければそもそもキック、立ち技に対して特に興味もないと思います。
RIZINキックルールの試合は天心以外の殆どが前座でやっと白鳥や大雅の試合が放送される程度です。
天心以外はいくら頑張っても主役になれません。
その前にも書いたとおり階級もベルトもありません。
そんな団体になぜ行きたいと思うのでしょうか?
おそらくファイトマネーは高いのだろうとは思います。
しかし、このRIZINキックボクシング関連については昨年大晦日の天心江幡戦の時にも書きましたがキックボクサー含む業界としてもう少しプライドみたいなものはないのかと本当に思います。
仮に契約の問題が解決して那須川天心対武尊が実現するとなってもその舞台は絶対にRIZINでやってほしくないです。
もしやるならK-1とRISEの合同興行で全試合対抗戦としてもらいたいです。
元々私は旧K-1ファンでしかもMAXではなくヘビー級推しでした。だから榊原社長に対してはいまだにミルコを引き抜きやがった野郎という目で見てしまっているのでしょう。
RIZINに関してはMMAは応援していますが、キックを都合よく利用してんじゃねぇという気持ちです。
そして階級もベルトもないファイトマネーが良いだけの団体に上がりたいなんて言うキックボクサーに対してもキックの価値を自分から下げんなよという気持ちです。
最後にもう一度、天心対武尊が実現するときは絶対にRIZINでやらせてはダメです。もしテレビ放送してほしいならK-1、RISEで協力してテレビ局に提案しに行くべきです。
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