わたしの好きな#RP村とは #とは

RP村が好きだ。
なんぞそれ? と言われるぐらいマイナーな趣味だと思う。だが再び言おう、好きだ! 増えてくれRP村人口!

#RP村とは 、一人一キャラ使用して書くリレー小説のようなものだ。アイコン付きの即席掲示板を使って一、二週間程度かけて書き上げていく。
参加者は十人前後。企画者がざっくりした舞台設定を考え、それに沿って各々好きなストーリーを紡いでいく。「あなたたちの村に、人に化けた狼が紛れ込んでいるようです。さあどうしますか」ってな具合だ。
人狼ゲーム? と思った人は察しがいい。これは人狼から発祥した遊びだ。
そもそも #人狼とは 、狼陣営と村人陣営に分かれ、村人の中に紛れ込んだ狼を探すゲームだ。
村人は疑わしい人を処刑して村を守る。狼は村人のふりをして処刑から逃れ、村を滅ぼす。
狼が全員いなくなったら村人の勝ち、狼の人数が村人を上回ったら狼の勝ち。勝つためには自分の命は重要ではなく、処刑されるように動くこともある。
が、もし現実に人狼が出たら、処刑されてもいいよなんて言えないよね、どんなドラマがあるんだろう。そういったところに焦点を当て、発展していった遊びだ。
一応人狼が発祥ではあるが、基本的には「同じ舞台に集まった人々で即興劇をしていく」遊びなので、舞台設定は様々だ。人狼なんぞ出ない村もたくさんある。

なにしろ一つの企画は一、二週間程度。時間が無いので返事を見たら即座に次の展開を書いて変事を待って書いての繰り返しだ。
この、返事が来るというシステムがいい。
小説を書く人ならわかってくれると思うが、書くのは非常に精神を削る。ドツボにはまると、果たしてこれは面白いのか、自分は何を書きたかったのかなどと考えても仕方がないところで永遠につまづいてしまう。しかも小説は漫画と比べて人に読んでもらえず、感想はほとんどない。正直いくら書くの好きでも心折れる。公募用小説書くのはあんまり好きじゃありません。
ところが、このRP村は必ず誰かしらが反応をくれる。

楽しい。

更に、他のキャラと接していくことで、自分では考えていなかった設定まで深まっていく。

楽しい。

ただし、小説とは違った面倒臭さもある。なにしろ相手がいるので、自分だけでは展開が決められない。
「ここで死んだら最強にクる!あー綺麗に死ねたー」と思ったら他の参加者に助けられてしまうこともあるし、『残虐なサイコパス』と言う設定にしていても、他キャラは誰かが動かす可愛い我が子なので、マナー的な問題で優しいキャラになってしまったりする。
このように小説よりもままならない場面はある。しかしそれでも言おう、小説よりRP村の方が書いていて楽しいと!

さて、わたしはキャラクター設定に力を入れるのが好きだ。
しかし全員似たようなキャラになるのが悩みだ。ちなみに好きなタイプはドーラおばさまと峰不二子。ようは自信満々で大胆な女性が大好きなのだ。
そして彼らの欠点を魅力的に書くことに意識を注いでいる。完璧な人間は作らず、むしろ締まらない部分を書くことでくすりと笑わせたい。

そしてこの「欠点を魅力的に書く」という行動がわたしを救ってくれる。
人間は完璧じゃなくていい。歪なところが良さになる。自分に何度もそうメッセージを送れるのだ。

の だ け れ ど

どうにも自分と正反対のキャラばっかり作ってしまうんだなこれが。
一度、自分をモデルにしたキャラを作ったことがあるけれど、とてもじゃないが魅力的に書けたとは言えない。良いところがわからんし、どう表現すれば愛着がわくのかわからんかった。

いつか、自分の分身みたいな子を魅力的に書けるようになりたいな。その時に「自分はこのままでも案外素敵なんだ」って思える気がする。

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