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架空ホビアニを作る【4】主人公・前編

ホビーアニメ……略してホビアニ。
玩具の販売促進を目的とした低年齢層向けアニメの総称である。
これは、強めの幻覚をキメた一人のヲタクが、架空のホビアニを作り出すまでの物語。

主人公のターン!!

はじめましての方は、はじめまして。そうでない方は(以下略)
伊地知でございます。
今回はキャラクター編の記念すべき第1回。トップバッターを務めますのは、我らが主人公ちゃん♀です。

※今回もかなり長めです。お気をつけ下さい。

主人公ちゃんについては前回、

主人公♀(気だるげ)
グリモアとソロモンリングを手に入れ、アクマ使いの戦いに身を投じていく。
いつも気だるげで何事にも無気力。教室では授業中もテスト時間も、構わず机に突っ伏して寝ている。面倒くさがりつつも、何だかんだで困っている人を放っておけない。ボクっ娘。

と言うような性癖全開の設定を作りました。これを元にキャラクターのプロフィールを作っていきたいと思います。

気だるげ×七つの大罪といえば

悪魔を題材とした作品に、「気だるげ」をアイデンティティーとするキャラを登場させるとしたら……
当然、「怠惰」のアクマ使いになりますね。

怠惰:キリスト教における七つの大罪のうちのひとつ。一般的には「すべきことを怠けて、だらしがない様子」を指す。
対応する悪魔はベルフェゴール。

※アクマ使いの女の子 イメージ図

これ以上ないベストマッチです。怠惰の悪魔を使役する気だるげ少女という肩書きだけで、ご飯三杯は余裕ですね。
カードゲームですので、いわゆるデッキ構築において、種族「怠惰」中心デッキのプレイヤーと言うことでしょうか。
……ええ、その辺りが全くもって無計画です。恐ろしい。

大事なもの

主人公にとって、最重要と言っても過言ではないもの……そう、名前です。
キャッチーさのある可愛い名前にしたいのですが、何分センスの欠片もないもので。イメージを膨らませつつ、いくつか候補を考えてきました。

性格…だるい、なまける、面倒くさい、居眠り
悪魔……ベルフェゴール、フェニックス、熊、ナマケモノ等。

名字
入間(いるま) 悪魔⇔人間 
熊倉(くまくら) くま(アクマにも通ずる)
合歓木(ねむのき) 眠る

名前
バク =夢を食らう「バク」
くるみ =くるくる、思考の堂々巡り
ネム、ねむり =眠る
ほむら =炎=フェニックス

「ほむら」可愛い。安直ネーミング大好物なので、そのまんまのお名前が刺さりました。地味に「炎系主人公」となるのもポイントが高いです。邪道を行きつつ、王道要素も上手く組み込めます。

モノホン炎髪も炎っぽい髪も良いよね

「ほむら」と「ホムラ」なら、平仮名の方が柔らかくて女の子らしさが出て良いですね。名前自体は中性的ですし。
あとは名字ですが……

入間 ほむら(いるま ほむら)
熊倉 ほむら(くまくら ほむら)
合歓木 ほむら(ねむのき ほむら)

ゲシュタルト崩壊が起きてきました。
「いるま ほむら」は語感が韻踏んでるっぽくて名前っぽくないな……
……ん?

熊倉 ほむら(くまくら ほむら)

くま・まくら (熊・枕)

めっっちゃキャラ感出せるじゃん~~!!
良~~~~!!

というわけで、熊倉ほむらに決定……したいところですが、名字の漢字表記をもう少し凝りたいですね。熊の字の画数が多めで、少々堅い印象を受けます。「熊」そのままってのも安直すぎる。
試行錯誤の結果、「久間倉」に決定しました。怠惰のアクマ使いらしいお名前が出来ました。

要素モリモリ

プロフィールと掘り下げ

主人公の名前も決定しましたので、細かい設定を決めていきましょう。

①名前  久間倉 ほむら(クマクラ ホムラ)
②年齢  10歳(小学5年)
③性別  女
④所属  逢魔が時小学校
⑤家族  【後述】
⑥一人称 ボク
⑦二人称 キミ、○○くん、○○さん
⑧口調  中性的

○性格  気だるげで何事にも無気力。いつも怠けてばかりだが、根は誰よりも友達想い。
○能力  大抵のことはやればできるが、普段はやる気が出ないので出来ない。能ある鷹はなんとやら。ここぞと言う時には機転が利く。
○好きなもの 居眠り、友達、ぬいぐるみ
○嫌いなもの 面倒事、悪い奴
○評価 授業もテストもマトモに受けず、居眠りばかりしている。そのため、落ちこぼれの烙印を押されている。

基本的な設定はこんなところでしょうか。
続いて、名前と同じくらいに重要な事項──口癖です。

安直キャラ付け、口癖は世界を救う

「口癖」あるいは「決め台詞」とホビアニは切手もきれない関係性ですよね。個人的には、プリキュアのイメージが強いです。シリーズ当初から口癖が重視されており、その系譜は現在まで続いております。

好きなプリキュア口癖(カッコいい系統)

キャラクターの性格や価値観を短い台詞で象徴する、非常に重要な設定です。慎重に行きましょう。

ほむらちゃんは、上記の通り二面性が魅力のキャラです。普段の気だるげモードとピンチの時の本気モード。日常編とバトル編それぞれに口癖と決め台詞が欲しいですね。

「キョーミない」
面倒なことには首を突っ込まず、無関心で乗り切る。が、大抵首根っこを捕まれてずるずる連れていかれるのが定番。
使用例:「ソロバト?へぇ、キョーミないね」

「目覚めが悪い」
直前まで眠ってたのに、ふらっと立ち上がってこの台詞。ヒーローは遅れてやってくる、を地で行く主人公です。
使用例:「友達を見捨てるのは、ちょっぴり目覚めが悪いから」

「燃えてきた」⇔「燃えつきた」
バトル開始と終了の決め台詞です。最高に炎系主人公っぽい。バトルの時だけちゃんと通る声でハキハキ喋ります。
使用例:

ギャップで殺してくる

普段こそやる気が皆無の癖に、いざとなったら「目覚めが悪い」と自分本意のふりをして、命懸けられる系主人公です。未完成の主人公ながら、既に久間倉ほむらの沼に溺れています。架空ホビアニの恐ろしいところですね。

家族設定は色々練れるぞ

ほむらちゃんの家族構成についてですが、
父、母、兄、祖父
として考えています。
長女のほむらちゃんは年の離れた兄とは離れ、祖父の家に住んでいます。おじいちゃんっ子なほむらちゃんが見たいので。
あと、父母は「研究員」です。これでほむらちゃんの高いIQに説得力が出ますね。忙しい人なので、めったに帰ってきません。

Q.寂しくないの?
ほむら「寂しくないって言ったら嘘になるかもね。けど、お父さんもお母さんも、たくさんの人の命を救う研究をしてるんだ。ボクは心から誇らしいよ……なんちゃって」

ほ"む"ら"ち"ゃん……!!(泣)

その上「おじいちゃんもいるしね」と付け足すフォローも忘れないのが久間倉ほむらと言う人間です。茶化さなくてもいいんだよ…。

おじいちゃんはいわゆる日常ギャグキャラですが、実は……という展開もありですね。シリアスもいけるし、メタ発言もできる万能場回しキャラになりそうです。突然意味もなく高等身マッチョになったり、修行させたり、と師匠キャラとしても良いかも。

ジジイキャラの魅力

こういうキャラデザのセンスないんですが、コロコロ大好きっ子として大好きなので、ちょくちょく出していきたいです。
カッコいい可愛いアクマも良いですが、下ネタやトンチキに走るネタ系アクマも描きたい。

キャラの掘り下げ(本題)

散々気だるげキャラの魅力を語ってきましたが、やはり筆者は真っ直ぐでひねくれていない主人公が好きです。その点、ほむらちゃんは元来そういう気質ですよね。根っこの部分は、
誰よりも強くて優しい女の子」です。
誰かがピンチになった時には、自分をなげうってまで助けに行くヒーローです。……ただ、それがどうしてこうも面倒くさがりになってしまったのか。

筆者は基本的に、主人公には
重い十字架を背負い、度重なる困難に打ちのめされながら成長してほしい
タイプの人間です。




↓↓【ネタバレ注意】↓↓




久間倉ほむらの過去

いつも気だるげで、何事にも関心を示さない彼女だが、以前は誰よりも希望に満ち溢れていたことが明かされる。
研究員である彼女の両親は、とある機関でアクマについて研究をしていた。ある日、研究中に事故が起こり、アクマたちが脱走してしまう。
その日たまたま見学に来ていたほむらは、両親に襲いかかるアクマに果敢に立ち向かう。人語を解するそのアクマは、ほむらの「タマシイの炎」をいたく気に入る。
アクマはタマシイの炎を一部差し出せば、ほむらと両親だけは助けてやると持ちかけた。

ほむら「嫌だ。……ここにいる全員。ボクの魂なんて全部くれてやるから、ここにいる全員を助けて!」

第××話         
「明かされるほむらの過去…
交差する運命!」より  

ほむらは両親と研究員十数名の命と引き換えに契約し、自分自身の魂を差し出す。同時にアクマに関する記憶も奪われてしまう。
結果、彼女の魂に残ったのはわずかな炎だけだった。魂の炎のほとんどを失ったほむらは、無気力で無関心の「がらんどう」になってしまった。

そのアクマは何者……?漂うラスボス臭

久間倉ほむらの未来


ほ"む"ら"ち"ゃん……!!(二回目)

自己犠牲の果てに、自らの魂までも差し出してしまうとは……お前のような小学生がいるか!!案件です。(聖人君子的な意味で)
前半との温度差で風邪引いちゃいそうですね。ご自愛ください。

「タマシイの炎」はさっき思い付いた設定ですが、アクマは人間の魂を食らうというありがちなものです。

「タマシイの炎」
人間一人一人が持つ魂の具現化。アクマはこれを好んで食らう。その炎が燃え尽きてしまうと、人間の心が死んでしまう。
ソロモンリングは、微量ずつだが使用者のタマシイの炎を消費してアクマを召喚しているようだ。

最後の一文、ココ重要です。テストに出ます。
そして、ほむらちゃんに残っている魂はほんのわずか。

あとはもうお分かりですね?

自らの魂を犠牲に戦い続ける主人公

Q.E.D.

……鬼か?

名前も相まって某魔法少女アニメのようになってしまいましたが、このホビアニに凄惨な鬱展開はありません。
恐らく親友やライバルはこの事実を知り、大分苦しむでしょう。しかし、ほむらちゃんの心は強いので大丈夫ですし、このホビアニは必ず大団円で終わります。(早口)

自分で考えておいてしんどくなってきたところで、今回はひとまずおしまいです。次回、主人公編の後編はビジュアル編です。ほむらちゃんのキャラデザを決めていきましょう。

それでは、また次回。

余談:主人公編の記事は三部作予定でしたが、構成の関係で前後編になりました。けど、この時点で次回の記事が、全然完成できていません。ヤバい。

大丈夫か?この筆者


おまけ【2話以降のOPナレーションテンプレを考えたよ】

ボクの名前は久間倉ほむら。
いたってフツーの小学生……だったけど、
喋るグリモア○○と出会ったボクは、
ソロモンリングを手に入れて、
なぜかアクマ使い達と戦うハメ、に……ZZZ

マスコット「OPで寝るな~~!!」

~OPイントロ~

こう言う掛け合いが好きなんじゃ……。
次回予告とかで良く見るやつ。メタ発言もある。
芸能パロとかじゃないんだけど、レコーディング現場で二人()並んで収録してるイメージが沸いてきてとても良い。
一生イチャイチャしてろ。
前回語り損ねたけど、マスコット×主人公も好きなんだぜ。節操なしだぜ。
この微笑ましさで寿命差エグそうなところも含めて
カ~~ッ!二次創作してぇ~~!!


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