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架空ホビアニを作る【6】親友・前編

ホビーアニメ……略してホビアニ。
玩具の販売促進を目的とした低年齢層向けアニメの総称である。
これは、強めの幻覚をキメた一人のヲタクが、架空のホビアニを作り出すまでの物語。

闇墜ち親友のターン!!

毎度おおきに、伊地知でございます。
今回はキャラクター編の第2回。主人公であるほむらちゃんに続いて、今回は親友くんです。

親友♂(凡人→闇堕ち)
主人公のクラスメートで親友。アクマの存在を知り、一般人ながら親友の主人公に協力する。
ガリ勉で臆病な冴えない奴だが、ここぞの時にはど根性を見せる。主人公に対して劣等感を感じており、今作の闇堕ち要員。

ゲーム「ソロモンバトル」の存在をほむらちゃんに教えてくれたのも、親友くん。面倒くさがりのほむらちゃんをお世話してくれているのも、親友くんです。
彼は常々トクベツなほむらちゃんに羨望の目線を向けている訳ですね。それでも、アクマとの戦いでも、彼女のサポートに徹している。

「ほむらちゃんは……ぼくのヒーローだから」

初期形態・冴えない親友モードです。目隠れ好き。ここでは便宜上、ACT1と呼びましょうか。(本当ジョジョ好きだなコイツ)
プロフィールはこんな感じ。

①名前  【属性アクマ決まってから】
②年齢  10歳(小学5年)
③性別  男
④所属  逢魔が時小学校
⑤家族  父母。一人っ子。
⑥一人称 ぼく→???
⑦二人称 きみ、○○くん、○○ちゃん
⑧口調  柔らかい

ほむらちゃん大好き(親友としてだけではない)のため、随所随所で無意識に口調を真似てる節があります。良い。

実はイケメンであるというのが、ACT1の段階で判明しても良さそうです。そうですね……幼少期、女みたいだといじめられたがキッカケで、わざと冴えない格好をしている、とか。

〇〇の素顔を探れ!的な回

素顔を頑なに見せない、というギャグ描写が一気に重くなる展開、嫌いじゃありません。
そのとき助けてくれたのが、何を隠そうほむらちゃん。そのときから彼にとってほむらちゃんは「ヒーロー」だったんですね。

闇墜ちの定義を考える

さて、過去の闇が浮き彫りになったところで、現在の彼も闇に染めましょう。闇墜ち枠としての役割を果たしてもらわなくては。
アクマの囁きによって道を踏み外す彼には、常々後ろめたい感情があったとしか思えません。今回のホビアニにおいての彼は、「洗脳」や「憑依」ではなく、あくまで「自分の意思で闇の力に手を染める」タイプであってほしい。

ほむらちゃんに助けられる度、「ぼくにもソロモンリングさえあれば」と臍を噛む。その度にどす黒い感情が貯まっていく。元々「敵わない」と割りきっていたつもりなのに。
やがてその感情は押さえられなくなり……

なんかそういうやつ

アクマの甘い囁きに乗ってしまうわけです。
力に溺れた彼は、アクマと共にほむらちゃんに立ち塞がる……こちらが一期、もしくは2クールぐらいまでのメインストーリーになります。

彼を誘惑したアクマは
七つの大罪における、「嫉妬」でしょうね。
(名称はオリジナルで考えたいので後ほど)
「嫉妬」の象徴と言えば蛇。蛇により誘惑され力を手に入れる構図は、どこか旧約聖書の楽園追放を彷彿とさせます。
などと今さら取って付けたような原典リスペクトを宣いつつ。

ACT1、冴えない親友が進化しまして、
ACT2、嫉妬のアクマ使いになりました。
B連打でキャンセル不能です。

○闇墜ち後の変化
一人称「ぼく」→「僕」
二人称「きみ」→「お前」、「ほむらちゃん」→「ほむら」
強大な力を手にしたことにより、素顔を見られても平気になった
厨二病っぽいデザインを希望

「ずっとお前のことが嫌いだった!何の努力もしないくせに、僕の先を行くお前が!」
ほむらに対し、強い憎しみを抱いている。彼女を様々な手段で陥れ、「ヒーロー失格」の烙印を押そうと躍起になる。

再起まで

嫉妬のアクマ使いとしてほむらちゃんをさんざん苦しめる彼でしたが、強大な力にはデメリットも存在します。本来、選ばれた持ち主しか使えないソロモンリングを、嫉妬のアクマの魔力で無理やり嵌めているため。
アクマの力が暴走し、嫉妬のアクマに体を乗っ取られます。それこそアクマの狙いだったわけですね。
親友の危機を知り、「助けたい」と切に願うほむらちゃんを見て、彼は思い出します。

「僕もヒーローになりたかった」

いつ助けられてばかりだった彼は、ほむらちゃんに強い憧れを抱いていた。自分の本当の気持ちを理解した彼は深く反省し、アクマと共に消滅することを選びます。

が、ほむらちゃんがそれを許しません。

時は遡り、数年前。
とある事件をキッカケに逢魔が時町に引っ越してきたほむらちゃん。初めは親切だった周囲の人々も、怠け者の彼女に呆れ、しだいに距離を置かれます。しかし、親友だけは別でした。

「ぼく、知ってるよ。ほむらちゃんがとってもやさしい子だってこと」

ほむら「その言葉に、ボクがどれだけ救われたか……きっとキミは知らないんだろうな」

神回(作画が追い付いていない)

ヒーロー

エモ~~~~!!??
一人称を同じ「僕」にした意味がやっと出てきました。こういう、台詞が重なる演出大好きです。
一方通行だと思われていたクソデカ感情(not恋愛感情)が、双方向だったと分かる展開。そうですね、結婚ですね。(オタク特有の拡大解釈)

こうして親友くんは、ACT3、ヒーローとして復活するわけです。アクマ使いではあり続けるので、嫉妬のアクマとも和解。
羨望、嫉妬、劣等感もすべて自分自身だと受け入れて成長します。(精神的成長によりカードが進化したりするの好き…あぁ…ゲームルール考えなきゃ)

○復活後の変化
一人称「僕」
二人称「君」、「ほむらちゃん」(闇墜ち時、呼び捨てにしてたことを思い出して発狂する二次創作は、ある)
精神的に成長し、素顔を見られても平気に
優等生だけどスマートなスタイルに。イケメンが。
ほむらちゃんや他のみんなを傷つけたことを自戒し続けている

センスを研ぎ澄ませ

さて、大まかなキャラクターが出来上がったところで、「名前」と「口癖」のお時間です。
難航しそうな気配しかしません。

性格…①臆病、内気、優しい②嫉妬、闇③ヒーロー
悪魔……レヴィアタン、マーメイド、蛇等。

名字は、主人公が久間倉で、「クマ」と七つの大罪に関連する動物名が入っています。ここは揃えて、ヘビ要素を入れたいところですね。
しかし、そのまま「ヘビ」を入れても、安直すぎて闇墜ちする前に、
こいつ絶対嫉妬のアクマ使いじゃん」と分かってしまうのがネックです。
色々考えた結果、アナグラムを使うことにしました。

Snake(蛇)
Saken Sanke Kesan Kensa
Sekan Senka Kasen Kanse

かんせ=神瀬
名字として成立しそうなのがこれくらいしかありませんでした。爽やかな名前で良いですね。闇墜ち直前の日常回で何気なく分かる演出とかも良い。

あとは名前……ですね。
ここで浮かんできたのが、「水」系の名前ですね。レヴィアタンやマーメイドは、いずれも海に深い関わりがあります。
主人公「ほむら」ちゃんは「炎」。ここで対比関係が作れそうです。ネーミングに法則性を持たせましょう。

水、魚、海……
キーワードを浮かべながらひたすら閃きを待つ。
彼の名前決めで難しいのが、おどおど一般人の初登場時と、(闇墜ち期は別として)、復活時において違和感の無い名前にする必要があるところですね。後は謎のこだわりですが、主要人物(小学生)は全員カタカナ・ひらがな表記にしたい。

カイト、はどうでしょう。
海=カイ(ト)。文句無しにかっこいい名前ですが、呼びやすさがキャッチーな印象を受けます。あと、何がとは言わないがホビアニっぽい。

「ぼくの名字?……『神瀬』だよ」

神瀬 カイト

久間倉ほむらと並んでも、違和感ありません。かんせ かいと と、音が被るのが少し気になりますが、イニシャルがK.K.で覚えやすいです。そして強そう。
と言うわけで、親友くんの名前は神瀬カイトに決定です。

さて、ひとまず今回はここまで。少し短いですが、悪しからず。次回はカイトのキャラデザインを決めていきましょう。三形態を作るのは、なかなか骨が折れそうです。
……頑張ります。また次回。

おまけ【サムネのメイキング作ろうと思ったけど】

時間なさすぎて無味無臭のスクショだけになっちまったぜ!許せ!!

【余談】この記事を投稿している時点で親友のキャラデザが全然定まっておりません。すまないカイト。来週、後編が無事に投稿されていることを祈って。

場所は伏す

①下書き

資料(前回参照)を見ながらざっくり書いていく。

②線画

線画が嫌いすぎて厚塗りを覚えた奴の線画。

③色塗り

ここで塗りつぶしをミスって事故ること多い。

④影とライティング

アニメ絵っぽくしたいので一影とハイライトのみ

⑤背景なんてあるわけないだろ

グラデーションで誤魔化せ!

あとは文字を入れて……

完☆成☆

↑ここにバーンと配置する(予定)のタイトルロゴも作っていきたいですね。その前にタイトル決めないといけないんですけど。

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