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つばさの党に捜索 何の容疑?

 衆院補選東京15区(江東区)で生じた悪質な演説妨害。投票日は4月28日だった。選挙期間中、妨害やりたい放題を容認していた警察が5月13日になって動いた。遅すぎる。
 選挙運動方法が公職選挙法で限定されているから、選挙カーでの演説は数少ない公約を選挙民に届ける方法。これが大音量のマイク妨害で集まった聴取は聞き取れない。耳に入るのは、妨害者による候補者へのあることないことの罵詈雑言。次善知識なく、通りかかった者には妨害者の言い分を聞いて、「攻撃されている候補者には思想的偏りがあり、選んではいけないのではないか」と思った人が少なくない。既存有力政党に属さない候補者は特にその被害を受ける。

 警察の捜査がどう進むのか。ただし公職選挙法違反といった微罪での操作だとしたら大いに問題だ。

 ことは国会議員選手選挙で起きた。法律の大本である憲法の根幹、「前文」を読んでみよう。その冒頭で「日本国民は正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し…」となっている。
 国会議員は国民の代表なのだ。主権者は国民なのだから、正当な選挙で選出することになる。この選挙が成り立たない妨害を今回のつばさの党はした。高位職選挙法が想定しているのは、候補に勝つために、選挙民を買収したりする一環として、当落線上で争うライバルの票を減らすためにその特定候補の演説を妨害する行為だ。
 しかしつばさの党は違う。自身が勝つことが目的ではない。ひたすら他候補を妨害し、選挙民が正しい選択をできなくしたのである。極端に言えば、妨害で神経を壊してまともな候補者が全員入院でもして立候補辞退すれば、つばさの党の連中は目的を達したことになる。
 この点に着目することが必要なのだ。つばさの党の罪は何か。
「民主主義破壊の罪」である。そしてこれは憲法の基本である国民主権に敵対する国民の敵なのだ。どうした彼らの行為が言論の自由なのか。国民主権が壊れてしまえば言論の自由など吹っ飛んでしまう。

 その意味でボクは彼らの行為の処罰は極刑以外にないと思う。国会の中では現行法では罪に問えないので新法を作ろうという声があるやに聞くが、そんなのんびりで民主主義を守れるのか。現行法の中で適用できる法律はないかと探すのが先決だろう。どう探しても見つからないと分かって初めて新法云々になるはずだ。
 ボクは「憲法の定める国の統治の基本秩序」を壊そうとする行為であるとして刑法77条を適用するのが妥当であると考える。首謀者は死刑または無期禁固。量刑も妥当であろう。

 国会議員は憲法で国民の代表者とされる。その者の正当な選挙は国の統治の基幹要素である。これがすべての基本である。



 

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