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821 子連れ優先入場 国の18施設で検討 人気施設ほど必要性が高い

政府は4月18日、国立博物館や迎賓館赤坂離宮など18施設で子連れ家族が優先入場できる仕組みの導入に向けた検討が進められていることを明らかにした。小倉少子化担当大臣は「子どもや家族連れが行きたいところにこうした仕組みを適用してほし」と述べた由。
まったくそのとおり。こういう仕組みこそ好ましい。政府が「子ども優先社会を目指している」とのメッセージになる。地方自治体や民間事業にも働きかけるそうだ。おおいに賛同。趣旨は非常によろしい。
問題はその方法。政府も自治体も民間企業も財政負担を追わずに、子ども優先社会を実現するのはどうするか。くれぐれも「異次元のバラマキ」にならないよう心掛けてほしい。
 なによりも人気が高い施設を対象にすることだ。だれも見に行かない閑古鳥の博物館対象ではやってる感だけで意味がない。
例えば込み合っている時期の新幹線チケット予約などが分かりやすい。現在のコンピューター予約システムは基本的に先着順だろう。これに少しだけプログラム改編をする。予約グループに子どもが何人いるかで、優先順位が上がるようにするのだ。子連れの予約申し込みはただちに受理されるが、子どもが含まれない場合は申し込みが受理されるのはコンピューター操作で1週間後になるなど。子連れでないとチケットが非常に取りにくい仕組みにすることだ。
 ディズニーランドなどもすべて同様。さらに子どもの学校が休みの期間では、子連れしか入場できない日を設定するのもいいだろう。人気が高い施設に限れば、そのために空きが出る心配はなく、経営への影響はないはずだ。
では子どもがいない大人はどうすればいいか。「休みが取れたのに予約が取れない」と嘆くのではなく、頭を使う。方法は簡単。親戚又は近所の子を誘えばいいのだ。親ぐるみでも子どもだけ預かるのでもよい。予約グループに子どもが含まれていることで予約をゲットできるのだから。
そうした光景を目にした若者がどう思うか。親戚の子といっしょにディズニーランドに行き、「次は自分の子を連れて行きたい」と考えるようになれば。子どもを増やす政策は半ば成功したことになる。
「政策には公費支出が必要」の頭に凝り固まったバラマキ政治からの脱却の糸口にしてほしいものだ。

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