744食べ放題飲み放題の会食 楽しければいいか、、、?
「この後、食事に行こうよ」
コロナ以来、滅多にないことだ。打ち合わせが済めばそそくさと帰り支度をする。ほんとうにコロナ感染を恐れているのか。単にボクと時間をともにするのを敬遠しているのか。
そういう中での声掛けは嬉しい。財布のことを考えれば定額制の店がよい。ついて行った先は焼肉屋。食べ放題、飲み放題、しかも高齢者割引料金設定になっている。2時間規制になっているのも飲み過ぎ防止になる。
早速、お肉とハイボールを注文した。問題はそこから。オーダーをしたものの運ばれてこない。四方山話をするがアルコール抜きでは深まりが今ひとつ。周囲の席からの肉を焼く香ばしい匂いで空腹が募ってくる。店員さん忙しそうに走り回っており、声を掛けにくい。徐々に不機嫌になってくる。
メニューには「和牛使用」とある。牛が日本の牧場で育てられたということだろう。だけどそれに食べさせるトウモロコシなどは輸入のはずだ。外国産飼料ばかりて育ったとしたら純国産牛肉とは言えないのではないか。
さらに牛のゲップは炭酸ガスを放出し地球温暖化の主要要素になっている。日頃地球環境を論じ、SDG sに沿った暮らしをせよと論じながら牛肉に舌鼓打つのは欺瞞ではないか。
男ってこういう議論になると盛り上がるようです。
30分ほどして注文した肉を載せた皿がドサドサ運ばれてきました。テーブルはいっぱい。金網いっぱいに乗せていきます。そして焼けるのを待ちきれずに口に放り込む。噛みつつ同時に言葉を発するのは難しい。しばらく食べることそして飲むことにに熱中です。そうする合間にも新しい肉皿やハイボールや焼酎割りが運ばれてきます。
焼いて食べて飲む、焼いて食べて飲む、焼いて食べて飲む、、、。
「食った〜」「飲んだ~」
時間を見たら入店からまだ1時間。30分待って、30分食べていた。
「お腹がパンパン、デザートは入らない」。お腹をさすったり、ベルトを緩めたり。
「食べ始める前、何を話し合っていたのだっけ?」と1人が思い出したように口にした。
はて?大事なことだったような気はしますが、咄嗟には思い出せません。
何を熱心に話し合っていたのだっけ。
「ウーン。なんだっけ?」
「まあいいじゃないか。高齢者は帰って寝る時間だぜ」
だれともなく言い出し、時間を余して解散した。
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