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776デヴィ夫人老害政治家を叱る 民主主義擁護が政治家の責務

デヴィ夫人(82)が支援物資とともにウクライナに行き、帰ってきた。さすがインドネシア初代大統領の元夫人。政治感覚で国民に沿っている。
ウクライナへの連帯を示す行為であり、国会議員たちが超党派で帰国歓迎会を催したのであれば普通の民主主義国。
ところがこれを軽率な行為と批判する議員や元議員がいるから驚きだ。
松野官房長官が安全を保証できないとか何とかぐずぐず記者会見で述べたときにも大いなる違和感があった。でもまあそれは「何かあっても救い出しに行けないかもしれない。海外に救出部隊を派遣しないとの政府決定があるから」と言い訳したのだと受け止めれば事実だから、理解できないでもない。
デビィ夫人が問題にしているのはマスコミが大物と持ち上げる政治家。彼女はツイッターでウクライナからの帰国報告に続けて「森元首相と鈴木宗男議員は老害以外の何者でもない。プーチンと写真を撮ったから“トモダチの国”を非難するな、自分が日露の外交を拓いたから、と馬鹿を言う。ロシアの公船が津軽海峡付近の太平洋に出没している非常時に。世界情勢を知らない者達が巣食うから日本は遅れを取るのだ」と実名で批判している。
この政治家たちが何を言っているか。森喜郎元総理(85歳)は1月25日に「こんなにウクライナに力を入れてしまってよいのか。ロシアが負けることは、まず考えられない」と公言している。また日本維新の鈴木宗男議員(74歳)は国益侵害で有罪判決、刑務所収監体験ある人物だが、1月26日に自身のブログで米国とドイツのウクライナへの戦車供与について「欧米がこうした武器を供与することにより、一つ間違いなく言えることは、戦争が長引き、犠牲者が増えることである。その犠牲者は、子供、女性、お年寄りが一番被害に遭うのである」と書いている。
彼らはウクライナ戦争の本質をどう考えているのだろう。専制主義国の独裁者が民主主義への脱皮を図っている国に攻め込み、一般市民を殺戮しているという、これ以上ないほど善悪明確な構図。専制主義を世界中から廃絶することを日本国民の義務とまで明記するのが日本国憲法だ。そして国務大臣や国会議員は憲法擁護義務を負う(99条)。ウクライナ支援以外の選択肢はないはずだ。
ガーシー議員が国会不出席で懲罰にかけられるという。罪の重さでは憲法の民主主義原理に背を向けている森、鈴木両名の方が罪状ははるかに重い。

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