ひとりごつ（日記）

さっき、久しぶりにカラオケに行ってみた。この間、テレビでNHKののど自慢チャンピオン大会を見たからかもしれない。最近、よくイヤホンで音楽を聴いてたからかもしれない。歌いたくなった。響かせたくなったのだ。大きい声を出したくなったの。それは、一年以上ぶりのこと。久しぶりのことだった。

２時間で600円。アプリで予約して、受付もせずにスマホの画面に表示された番号の小部屋に入って、室内備え付けの端末でJOYSOUNDのアカウントにログインして(大学生のとき、つまり10年以上前に作ったのに、そんなに頻繁に行かないのに、まだIDもパスも覚えてるから不思議だ)、よく歌っている曲を歌う。

２時間。２時間600円。帰り道、雨が強まっていてだるかった。「そんな感じ」の時間で、「そんな感じ」の価値な過ごし方だなと思った。歯列矯正を始めてから初めてカラオケに行ったけど、この一年たらずで口の中の大改革が行われているのだろう。とにかく、歌いにくくて、声が響かなくて、フラストレーションの溜まる時間だった。
でもまあ、この雨がスギ花粉が飛び立つ前に花粉を濡らし尽くしてくれればいいなと思うし、歌えなくなった鳥みたいになった私の午前はこうやって夕方に書く日記の一部にして成仏すればいいと思うのだなむなむ。

スーパーに立ち寄り、晩御飯の材料などを買う。ひき肉、トマト、ニラ、コーヒー、中華麺。なにを作るかは決めていないけど、「なにか」は作れそうなものをカゴに入れる。昼間の雨の日のスーパーは床が濡れていて、危ない。

ちゃんぽんの粉末スープが残っていたので、お昼ご飯はニラとかもやしとかひき肉とかを炒めて、なんか野菜のちゃんぽんをちゃんぽんした。ちゃんぽんdoちゃんぽん。

ニードルフェルトは楽しい

この間、実家に帰った。大学生の時の私が買って、すぐに飽きてしまったニードルフェルトの道具を大切に保管してくれていて、それで何か作ろうと思った。ヘッダーは日曜日から月曜日にかけて７時間ぐらいかけて作ったハチワレ。
上の写真は、何かを作ろうとして途中で辞めてしまっていた球体を、日曜日に４時間かけてサイコロに仕立てたもの。

「むかしとったきねづか」と言えるほど大したものではないのだけれど、以前熱心にしていた刺子も、今回楽しんだニードルフェルトも、身体が覚えている。それなりに上手に作れる。「それなりに」ね。己が楽しむ範疇で、手癖で、それなりに。
文章、というか日記だって、高校生の頃から何度もケータイ電話をぱちこち打ち込んで投稿しているから、自分の気持ちや一日を綴るのに慣れている。noteな生活もこの度7年目に突入した。たやすく書けるて、放流してしまえるのだ。大したことのない午前中のことも、大したことのない温度で書けるし、変わりばえのしない日のことを書ける。それだけで、それ以上でも以下でもない。

けれど、どんなに慣れていても、どんなに月日を感じても、どんなに今日がありきたりでも、明日もちゃんと来るとは限らないんだなあと思うと、震えるものがある。この日はもう二度と来ないし、今日はもう終わる。えー、嫌だな。

後悔しないように生きるとか、難しすぎる。私、今まで生きてきて、後悔してることってあるのだろうか。気が付かないように、前だけ見て、前だけ見て、見て、見て、後ろを見ないようにスピードで振り切ってるだけでないだろうか。私のスピードに、私はちゃんと着いてきてるだろか。

今日カラオケで歌った私の十八番の歌たちは、10代や20代の頃の私の宝物のような存在で、懐かしく思ったけど、苦しくもあった。キラキラしていて、遠くて、古くて、声が出なくて。

こういう風に懐かしむ日も大切にしたいのだけど、ちゃんと新しい歌も聴いて、ワクワク生きていく日を選びたいな、私。そして、よく考えるとカラオケが歌えなくなってめっちゃ悔しいから、練習しよ。

よしっっっ、この日記を書いたら晩御飯を作って、銭湯にでも行くかあ。

↑最近取り入れた新しい歌

よく歌う、比較的得意な曲

人生がよくわからないとき、どうしてる？大変よな。私はこう頻繁に、一人で過ごす休日に「わからないモード」に入ってはいるものの、なんだかんだ仕事をしに行くと目まぐるしくてそんなこと考える暇もないぐらいだし、その目まぐるしい社会の一員である証なのかなとレーゾンデートルを感じてるのだけど、今度どうやら同僚がやめるらしくって、私の存在意義の感じ方って健全なのかなって自問自答している。有給取ってフェリーに乗って韓国行きたいけど、どこに有給を入れればいいのか、もっと解像度を高く言うとこのくそ忙しいのにどこに有給をねじ込めば未来の自分が苦しくなくて済むのかなとか、人の反感を買わないかなとか、そう言うことばかり考えていて苦しい。ミキモトの真珠のリングでも買ったろかな。さして必要でもないのだが。

いや、やっぱそうだな。今日は銭湯に行こう。初めて行く銭湯に行こう。知らない人の裸を見て、お湯に浸かって、「さみー」って言いながらチャリで帰ろう。あっつい味噌汁を作ろう。卵焼きを作ろう。ご飯が炊ける音楽が鳴ったら、立ちあがろう。

🍕🍕🍕

ダウナーな日もある。いつも前を向いていない。下向きすぎて首痛い。手元を見過ぎでクマえぐい。でも、前向きなことばかりを書いて、無味の明るさを用いて下を向いた日の事象をぼかすのは私のやりたいこと、書きたい日記ではないねんなあ。