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一人で水まんじゅう食べられるもん(日記)

 ※まとまりのない、とりとめのない文章です。

 最近よく、20代の頃の一人暮らしをしていたときの夢を見る。当時の職場や上司や同僚が出てきたり、名古屋の街並みをパンプスで走ったりしている夢。どちらかというとそれらは悪夢に分類される内容で、「ハッ!」と目を覚まして、安堵する。隣に眠る夫のいびきは時にうるさいし、最近暑くて寝苦しいが、今は今が一番いいのだ。

 今だって特別強いわけではないのだけれど、過去の私にタイムマシンで会いに行けるのならば、会って抱きしめにいけたらいいのになあと思うことが結構頻繁にある。今思うと、風前の灯?というか、か弱かった。仕事で悔しくて泣いた夜、一人暮らしが寂しくて泣いた夜、田んぼ道をチャリで爆走して迷子になった夜、帰省帰りの米原駅のホームのなんとも言えない心細さ、ゴキブリ出て半狂乱になった深夜。おじさんだらけ深夜の吉野家、真夜中の快活クラブ、怖いからきゃりーぱみゅぱみゅの歌を熱唱して帰った人っこ一人いない国道沿い。同期と不毛に愚痴りあったファミレス。

 今よりも、出来ないことがたくさんあった。ありがとう、や、ごめんなさい、を的確に伝えるのも難しくて、一生懸命だったなあ。何をするにも手探りで、危なっかしかっただろうな。駅前の和菓子屋さんの夏季限定販売な水まんじゅうを、一人でイートインできないまま転勤してしまった。一人で深夜の吉野家は行けるのに、24歳女子、和菓子屋さんのイートイン席なんてなんだか場違いな気がして無理だったのだ。

ぷるんぷるん水まんじゅう!

 と、いうわけで!8年前の無念の骨を拾ってまいりました。岐阜は大垣名物、水まんじゅうー!!!美味しかった。暑かったし、数分でたいらげてしまった。

 そのあと、元職場にもこっそり訪れました。転勤してから8年も、退職してから5年も経っているのに、当時と同じ人たちが働いていてびっくりしちゃった。手土産も持たずにこっそり衝動的に来てしまったので、今度はちゃんと連絡してからいこっと。。。いや、でも、今日は勇気を出して声をかけた方が良かったのかな。覚えてくれてるのかな。誰?ってならんかな、とか、色々考えちゃって勇気が出なくてダメだった。ださいなあ。あああああ。水まんじゅう食べられるようになっても、元職場ではコソコソしてるってそれどうなの。

 職場、すごく全体的に落ち着いていて、あんまり変わってなかった。すごいな。変わってないってすごいな。すごいけど、それもそれで寂しいな。私はこの8年間ですっかり変わったな。それとも傍目ではあまり変わってないのかな。
 なんかどっと疲れちゃったから、化粧品売場でリップモンスターの13番を買った。変わったか変わってないかしらんけど、8年前はKATEのリップモンスターなかった。

ぬいぐるみと日帰り旅を共にするのであった

 暑すぎ!!!ってことで、近くのスパ銭に行こうと命からがらたどりついたら、まさかの休業日だった。水風呂に入らなきゃ干からびてしまう。泣く泣くさらに東に、名古屋に。

 金山駅で下車して、シャトルバスでキャナルリゾートに。あ、ここ、初めて来たと思ってたけど、5年前に会社の友達と来たことがあるところだ。リニューアルされて綺麗になってたから脱衣するまで気づかなかったけど、洗い場で思い出した。懐かしいな。星野源のライブの前に、時間潰しで訪れたのだった。友達とはたくさん話したし、遠いところにいたときも何度も会った。でも、さらに遠いところに住んでいるし、小さいお子さんもいらっしゃるし、ああやって二人でスパ銭に行くことはもうないのだろうなあ。いや、わからんな。そもそも、たった5年で変わることがあるのなら、10年、20年と経ったら、また変わる可能性もあるよな。

 露天には水風呂がたくさんある。夏休みの子どもたちで賑わってる。潜水や遊泳OK。裸で入るプールみたいな、自由な施設。ザブン。水に潜る感覚、懐かしい。気温36度、照りつける陽射し、焼けちゃいそう。焼けてもいっかあ。夏だしな。

 長い時間電車に乗るのは、私にとって何の苦でもない。ないけど、やっぱ3時間って長いね。眠いわ。今夜はぐっすりよ。私の帰る家や街は東海地方にはもうなくて、だからね、大丈夫よ、私。大丈夫。大丈夫。もう、少しずつ苦しいことは忘れよう。いままでそうしてきたように。いいことだけ覚えておこう。何よ、大したことないのよ。知らない街でも、チャリ漕いで歌って、不快害虫を駆除して、ばちばちに生きてた。今も生きてる。13度の水風呂に頭の先まで潜れるし、水まんじゅう一人で食べられる。

路線バスで充電できるようになっててわろた

 取り止めのない日記、読んでくれてありがとう。

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