ゲームの話。Skyrim への mod 導入顛末記。右往左往~その1~ 雑記#5
このブログを始めた頃(5月初旬)にPCでFolloutシリーズを遊び始めるという記事を書いたのですが、何かと多忙になりビデオゲームで遊ぶ機会がほぼなくなっていました。7月下旬頃からゲームで遊ぶ余裕も出てきたので、「ゲームにmodを導入する」遊びを再開することにしました。で、特に理由はないのですが、「Fallout」ではなく、「Skyrim」を始めました。やはり、mod導入遊びのための最高峰ゲームはSkyrimだと思います。
この記事は、Skyrimにmodを導入する備忘録ですから、mod導入遊びをしない人には全く面白くない話しかもしれません。
バージョンの選択
Skyrimは2011年にベセスダ・ソフトワークスから発売された、シングルプレーヤー専用オープンワールド型アクションRPGゲームです。毎日のように新しいゲームが発売される現在では、13年前に発売されたゲームは古いゲームあるいは懐かしいゲームと言われるのですが、modを導入できるSkyrimは未だに色あせないゲームシステムです。
なお、mod(modificationの短縮形)は主にパソコンゲームの改造データのことで、ゲームのグラフィックや様々なデータを改造するプログラムやファイルの総称です。modを導入することによって、そのゲームを改造・変更し、そのゲームのグラフィックエンジンや物理エンジンなどの基本システムを用いつつ、本編とは別のシナリオやグラフィック、モデル、システムで遊べるようになります。modは基本的にゲーム制作会社が提供するものではなく、ゲームユーザーの有志による作成のため、動作保証がありません。したがって、mod導入遊びはあくまでも自己責任となります。
2011年に発売されたSkyrimは、現在までに大きなバージョンアップが2度行われています。最初のバージョンはLegendary Edition(LE版)と呼ばれ、発売5年後の2016年にSpecial Edition(SE版)にバージョンアップしました。その後、2021年に発売10周年を記念してAnniversary Edition(AE版)にバージョンアップしました。なお、日本語版のAE版は2022年に初米されています。
星の数ほど作成されたmodに配慮することなくバージョンアップは行われますから、大きなバージョンアップ後は多くのmodはそのままでは使えなくなります。AE版へのバージョンアップ当時は多くのmodが即応できず、Skyrimのmod導入遊びは混乱していたのですが、バージョンアップから3年が経過して、ようやく落ち着いてきたようです。mod導入に関連するブログでは、未だにSE版へのダウングレードを薦めているところもありますが、定番modや新作modはAE版に対応していますので、素直に日本語版のAE版で遊ぶことにしました。
ここからは、mod導入の初心者にもわかりやすいことを心がけて、私のmod導入日記を綴っていこうと思います。
1.基本の基本
PS3用のSkyrimは、最初の発売当時に遊びましたから、世界観と様々なクエストは覚えています。コンソール版はmodが使えませんでしたから、ゲームの導入に苦労することはありませんでした。(現在はコンソール版でもmodを導入できます。) 今回はPC版ですから、modを導入するという苦労も楽しみたいと思います。
1.1 本体の導入
先ずはゲーム本体の導入です。PC用ゲームのダウンロード販売サイトは数多くありますが、Skyrimを安心して購入できるサイトには、ダウンロード販売最大手のSteamを始めとして、Microsoft(Xbox系)やGOG、Epic等があります。modの流通はNexus Modsが基本となりますが、Skyrimの開発・販売会社のベセスダネットからも入手できます。Microsoft (Xbox系)はコンソール用とほぼ同じmodしか利用できませんから、modの多様性を考えるとNexus Mods(以下ではNexus)利用が前提となります。その場合、素直に最大手のSteamで購入するのが最善となります。
日本語版で遊ぼうと思いますから、Steamで素直に購入して、インストールしました。インストールして最初にすることは、整合性チェックです。SteamアプリのライブラリページのSkyrimにある【歯車アイコン】からプロパティに入り、インストール済みファイルに入ると整合性チェックボタンがあります。今回、数個のファイルが存在しなかったために、再ダウンロードしました。それから、自動アップデートを停止する措置をとります。同じプロパティのアップデートに自動アップデートの設定箇所がありますから、「起動した時しか更新しない」に変更します。
ここで、SteamアプリからSkyrimをプレイします。使用しているPCのディスプレイ解像度とビデオカードに応じたビデオオプション設定がなされます。以後、Steamアプリ経由でSkyrimを起動する必要はなくなります。
1.2 Mod Organizer 2 の導入
インストールしたゲーム本体のあるホルダーに導入したいmodを直接コピーしても使えるのですが、mod同士の競合を考えると、間違いなくゲームを動かすことができなくなります。そこで使われるのがmod管理アプリです。ゲーム本体とは別のホルダーでmodを利用できるようにしておき、modの読み込み順序などを調整して、プレイするときにmodを導入する形にするため、modを入れ替えたりすることが容易になります。mod管理アプリには現在、Mod Organizer 2 と Vortex があります。ブログ等で公表されているmod情報記事での多くでは、Mod Organizer 2 (以下では、MO2)が前提となっていますので、MO2 をインストールします。
MO2 は、ネット検索してもダウンロード先は見つかりますが、modをダウンロードするNexusからダウンロードするのが便利だと思います。その際、Nexusにアカウント登録して、ログインしておきます。MO2にNexus Modsのアカウントを紐付けておくと、Nexusの「Mod Organizer Dounroad」ボタンでMO2の管理するホルダーにmodがダウンロードされるようになります。
DLサイトへのリンク【 Nexus Mods の Mod Organizer 2 】
Mod Organizer 2 の導入と利用方法については、ブログ記事の「Mod Organizer 2の導入方法」(2022年9月)や「Mod Organizer 2でModを扱う」(2022年4月)、「StarfieldでModOrganizer2(MO2)でModを管理する方法」(2023年9月)に詳しく紹介されています。MO2がmod管理できるゲームはSkyrimだけではありません。MO2の使い方はどのゲームでも同じです。
1.3 SKSEの導入
次に、SKSEを導入します。SKSE(Skyrim Script Extender)はSkyrimゲーム本体が有しているスクリプト機能を拡張し、modによる機能追加を容易にするmodです。このmodだけでは何の変化も起こりません。他のmodが使っているmodですので、ユーザーはどのように使われているかを知る必要はありません。多くのmodがSKSEを使用していますから、必須のmodです。
また、SKSEはmodを読み込ませる機能も持っています。MO2でmodを管理しますが、Skyrimで遊ぶ際には、SKSEを経由してmodを読み込み、ゲーム本体にmodを配置して、Skyrimを立ち上げます。modを使ってのSkyrimで遊ぶ場合には、SKSEからSkyrimを立ち上げることになります。
SKSEもNexus Modsからダウンロードできます。SKSEのサイトからもダウンロードできます。どちらからダウンロードする場合でも、Skyrim本体のバージョンに応じてダウンロードするSKSEのバージョンを変える必要があります。現時点(2024年8月10日)のSkyrim最新版はVer. 1.6.1170ですから、SKSEのVer.は2.2.6になります。
DLサイトへのリンク【 Nexus Mods の SKSE 】
DLサイトへのリンク【 SKSE サイト 】
SKSEはMO2経由ではなく、マニュアル・ダウンロード(ブラウザ経由の直接ダウンロード)します。ダウンロードされたファイルは圧縮されていますので、解凍します。SKSEは他のmodとは異なり、Skyrim本体がインストールされているホルダーに直接コピーして使います。
SKSEの導入については、ブログ記事の「【PC版 スカイリムSE】ゲームのインストールからModの導入まで~その1(2023年版)」(2022年10月)や「SKSEの導入方法」(2020年9月)に詳しく紹介されています。
1.4 その他のツールの導入
MO2ないしVortexのようなmod管理ツール意外にも役に立つツールがいくつかあります。modを使うだけであれば、LOOT と xTranslator は導入しておくと良いと思います。
LOOT は、modに含まれているプラグインファイルのロードオーダー(読み込み順序)を自動で並び替えてくれる便利なツールです。便利なだけでなく、適切なロードオーダーにすることによって、mod導入した際のゲームの安定さを高めてくれます。LOOTの重要性と導入方法については、ブログ記事「Skyrim LOOT(最新Ver 0.22.x対応)の導入方法と使い方【PC版スカイリムSE&AE】」(2023年1月)に詳しく紹介されています。
DLサイトへのリンク【 LOOT のサイト 】
ほとんどのmodは英語で作成されて、配布されています。modを導入すると一部のアイテムや地名などが英語になったり、ゲーム中の手紙や本が英語表記になったりすることがあります。翻訳ツールの xTranslator を使ってmod中の英語表記を日本語化できます。xTranslator の導入と使い方については、ブログ記事「modの日本語化 – xTranslatorの使い方」(2022年4月)に詳しく紹介されています。また、「Skyrim Mod導入メモ その2」(2024年4月)には、初心者がつまずきやすいところについての備忘録が書いてあります。
DLサイトへのリンク【 Nexus の xTranslator 】
基本の基本だけでかなり長い記事になりましたので、これ以降は次回に回したいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?