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勝ち組から価値組みへ。価値観の寛容性と自己認容

幸福学の第一人者前野隆司さんによると、既婚者と未婚者の幸福度は男女でも変わるらしい。未婚男性はかなり幸福度が低く、女性は比較的幸福度が高い。また、男性は結婚したら幸福度が0.4ポイントも上がるのだが、女性は少し下がる。

これについてTwitterでふとみんなはどう考えているのか気になったので投稿してみた。

それに対して様々な意見をいただき、とても興味深かった。さらにPOOLO生と対話したことで「結婚観」についての解像度が少し上がった時間となった。

結婚も就職もなんでもそうですが、それらは「幸せ」になるための1つの「手段」でしかないし、そこには能動性が必要となる。
「幸せにしてほしい」という他力本願では幸せにはなれない。

そして「自分にとってなにが幸せなのか?」という自分軸を持つことも大切なのである。

勝ち組ではなく価値組み

昔の「幸せ」と呼ばれたものは分かりやすい。
有名大学、大手企業、高収入、結婚。これを手に入れたら人生「勝ち組」なんて表現されていたこともある。

だが今はどうだろう?

多様な価値観が少しずつ認められるようになってきた。LGBT、女性の働き方、移住、多拠点、核家族ではなくシェア家族など。自分にとっての幸せは同じものはなく十人十色である。

価値観が同じ人はどれだけいるのだろう?

誰もが違う価値観を持っていて、その当たり前にある違いを互いに認め合おうとするその行為が「しあわせ」につながると思えてならない。

「勝ち組」で表現される社会はすでに過去のものになりつつある。
今は様々な個性、価値観、能力が個々に存在するこの社会を認め、異質な他者の価値観と融合することにより新しいアイディアやデザインを共創していく「価値組み」こそ大事にしていくことだろう。

そしてその「価値組み」には寛容性と自己認容が必要だと考える。

価値観の寛容性と自己認容

多様性に寛容である社会では、個々人が感じている幸福度が高いという結果は色々な調査で出ている。
いろんな人を受け入れられる。それが幸せに生きる方法の1つである。多様な他者を受け入れられる人であることが幸せの一歩。

また、この寛容性とは「他者」だけではなく「自分」に対してでも当てはまる。つまり自己認容をしているかどうかだ。
自分は何に対して幸せを感じ、どんなことに嫌悪感を抱くのか?など、自分の価値観を理解し「認める」ことが大事である。自分を決して否定せず、不器用な自分、完璧でない自分を受け入れる。

そうすることで他者との違いに気づき、無理に合わせることもなく、ただそれぞれの価値観をどのように組み合わせられるかを対話していく。

寛容性と自己認容で成り立つ「価値組み」の先に「しあわせ」があるのかもしれないし、せめてわたしがいるコミュニティだけでも寛容的で価値組みの集まりであるようにと願いながら仕事をしている。

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