見出し画像

夫婦の小さなジェラート屋 開業のはなし

このブログは、これからジェラート屋を開業予定の方、または開業して間もない方に向けた記事です。

初めまして。
夫婦で小さなジェラート屋を経営しております。
ヒザシ夫婦と申します。
ジェラート屋を開業して3年目。
この期間、山あり谷あり、さまざまなことを経験してきました。


ジェラート屋開業のブログを始めようと思った理由


私たちがジェラート屋を開業しようと思い立ったとき、さまざまなところから情報を得ようと努力をしました。
しかし、得られる情報はごくわずかで、さらに、情報があってもyoutubeやインスタグラムなどからヒントになるピースを少しずつかき集めるしか方法がありませんでした。
さらに、気になるジェラート屋さんで聞こうと思っても、忙しそうで聞きづらい上に、

「こんなこと聞いていいのかな?」
「これって失礼じゃないかな?」

と及び腰になってしまい、結局、自分達で失敗を繰り返してながらリアルを知るしかありませんでした。
唯一聞けたのはジェラートマシンを販売している社員の方だけ。
もちろんその社員の方を信頼したからマシンを購入したのですが、それでも、実際に経営をしてみないとわからないことや、考えてもいなかった事がたくさんありました。

このブログを、通じてこれからジェラート屋さんを開業予定の方、もしくは開業して間もない方の有益な情報になれば嬉しいです。

私たちがジェラート屋を開業した経緯

元々、私たちはジェラートが大好きでした。

月に1度はジェラートを食べにわざわざ高速道路に乗ってあちこち行ったり、
10万円ほどの自宅用ジェラートマシンを買って試作をしたり、
今、考えてもちょっと異常なほどでした…
そして、その気持ちは今も変わらないのが経営を続けている根本の理由です。

ジェラートが好きというのは大前提として
ジェラート屋を本格的に始めるきっかけになったのはコロナでした。
元々、私(夫)は会社員で外回りをしていましたが、コロナの影響により自宅勤務が始まり、1日中家から出ない生活が続きました。
このまま引きこもりの生活をしていていいのか?
さらに家にいる妻もずっと私に気を使わなければいけないので滅入ってしまうのではないか?
日が経つうちに、少しずつ夫婦の間に溝ができていくのを感じていました。
せっかく、好きな人と一緒に生活をしているのに、このままでは共倒れしてしまう。。。
当時はそれほ精神的に追い込まれていました
であればということで、2人で事業を起こそうと決意して今に至ります。


ジェラート屋を開業してよかったこと

これは書ききれないほどたくさんありますが厳選して3つお伝えします。

「美味しい」という笑顔にたくさん出会える

ジェラートは老若男女問わずいろんな方が楽しめるスイーツです。
子どもはもちろん、おじいちゃんおばあちゃんにも
「うんまっ」
と言っていただけるのは本当に幸せなひとときです。

自分たちが作った商品をその場で食べてもらって、直接感想をいただける。
素敵な言葉をいただけたときは、心から幸せな気持ちになれます。

人との繋がりが増える

常連のお客様はじめ、農家さん、卸業者さん、印刷業者さん、近隣の事業主さんなどなど、会社員だったときは知り合うことがなかった人たちとたくさん出会うことができました。
特に、農家さんや酪農家さんと出会うときは、生産者の想いやこだわりに触れることができます。
今まで、何気なく食べていた食材がどれほど手がかかっているのか?どれだけリスクがあるのか?自然と立ち向かう農家さんの姿にはいつも勇気を与えてもらっています。
また、このような出会いは年々増えていき、知り合った方がたくさん口コミで広めてくれているおかげで、さらに知り合いの輪が広がっていっています。

個人のスキルが上がる

●マーケティング
●SNS発信スキル
●接客スキル
●ライティングスキル
●デザインセンス
●成分表を書く技術
などできることが増えていきます。

メインはジェラートを製造して、販売をすることですが、サブ的なスキルをたくさん身につけることができます。
お店をよくするために学び続ければさらにスキルは増えていきます。


私たちの想い

ジェラート屋は美味しい食材を未来の子どもたちにつなぐことができる素敵な職業です。
私たちは農家さんに直接連絡をとり、購入した作物でジェラートを作っています。
そのため、農家さんなしでは経営ができません。
私たちが出会った農家さんは、みんな「美味しさ」と「安全性」へのこだわりが非常に強い方ばかりです。
そして、みんな自然に対してあらゆる挑戦をし続けています。
そんな農家さんの作物はとっても美味しくて、心の底から幸せになります。
しかし、どれだけこだわりや愛情を込めても
わずかな傷やゆがみがあるだけで価値が下がり、時には価値がなくなります。
傷・歪みがあるものはスーパーで売られることはなく、農家さんが自ら販路を探していかなければいけません。
その場合、たとえ売れても安値になってしまいます。
さらに、自然災害があったら一瞬で作り上げたものが全てが水の泡です
それをわかっていても、農業が続けてくださる方がいる
だから、今も美味しいものが守られています
ジェラート屋は形や色が悪い、いわゆる”規格外”の作物でも十分に美味しく作ることができます。
価値がつかなかった作物を買い取りジェラートにすることで、農家さんを幸せにすることができます。
さらに、ジェラートを通じて作物の魅力をたくさんの方に伝えることができます。
農家さんを守れば未来に美味しい食材が残る。
そのために、農家さんと消費者の距離を近づける架け橋になりたいと想い経営をしております。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

では、また次回をお楽しみに。

↓↓ヒザシ夫婦 youtube




店舗情報はこちら↓





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?