居酒屋のカウンターにて

私が一人居酒屋に行くのは、週末がほとんど。毎回いい感じに気分が良くなるくらいに呑みすぎるので、翌日休みであることが大前提だ。
しかし、ごく稀にその法則が乱れることがあり、昨日は法則が乱れた日だった。今、二日酔いの状態でこの日記を書いている。辛い。

一人で居酒屋に行くのは楽しい。食べたいものを気兼ねなく食べれるし、たまに隣席の人と会話するのも好きだ。今となってはどこの暖簾もくぐれるようになったが、初めて一人でお店に突入した時はそれは緊張した。
なぜこうも緊張していたのか。今となっては分からないが、一人呑み=寂しいとか、何となくマイナスのイメージがあったりしたから敷居が高くなっていたのかもしれない。一人呑みが寂しいなんて、全然そんなことないのに。

一軒だけ、常連になれたと思えるお店がある。店主や他のお客さんに顔を覚えてもらい、たまに会えたら久しぶりなんて会話をしたりする。ビールが無くなったら自分でサーバーに注ぎにいったり、試作中のメニューをごちそうになったりする。客と個人の垣根が曖昧になる感じが、何となく心躍る。

いまの世の中、コロナの影響でお店に行くことに躊躇する人も多いと思う。でもそんな世の中だからこそ、一人で呑む楽しさを味わえるチャンスなのかもしれない。気になっているお店に、一人なんですけど良いですか?と一回言ってしまえば、一人呑みのハードルなんて思ったよりも低かったんだと気付けるはずだから。

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