彼方を
いつも遠くを見ていた君の瞳
知らない世界を見たかった
背伸びしてみたり
飛び跳ねたり
双眼鏡を覗いたって
ここから見える景色は変わらない
僕はそんな君を見ていたかった
君の瞳に映る全てを知りたかったんだ
季節は巡り
時は移ろう
同じ景色は変わり
気づけば僕たちもう
違う場所に立っている
救われるのは
君が今何を見ているのか
僕には分からないってこと
僕は君の眼にはなれない
君は僕じゃない
そんなことを今日気づいた
水平線の向こうからは
新しい船のマストが顔を出し
新しい物語がきっと始まる
僕はそれを別の船から眺めるだろう
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