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「プレイヤーはゲームを攻略(最適化)しようとする」と考えないゲームデザインは“笑うしかない景観”を生む

『Coffee Caravan』というインディーゲームを遊びました。これはコーヒーの移動販売車でさまざまな飲料を売るゲームなのですが、ゲームプレイ中の光景はなかなかイカれています。

具体的にはこういう光景が繰り広げられるのです。

・メニューは一種類
・客が来る前にテーブルに飲み物を作り置き
・客が来て飲み始めると店員が近くに張り付く
飲み終えた瞬間にカップを回収
・作りおきの飲み物をまた配置して客をガン待ち

『Coffee Caravan』 客がラテを飲み終わるのをガン待ちしている様子。左側の景観もむちゃくちゃだが、ボーナスを得るのが目的なのでこれでよい。

……というように、コーヒーの移動販売車の良さがまったくないどころか配給とでもいうべき殺伐とした雰囲気になります。ついでに店のレイアウトもおかしくなりやすく、植物をボコボコ置きまくっているうえに犬が自由に走り回る不衛生な店になりうるのです。

なぜこうなるのかといえば、タイトルのとおり「プレイヤーはゲームを攻略(最適化)しようとする」とほとんど考えずにデザインされているからだと考えられます。

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