SSDC デザインMTG 2021/9/22 開催報告
こんにちは、SSDCチーフデザイナーの北村です。
この記事では、一般社団法人社会システムデザインセンター(SSDC)のデザインMTGの開催報告を致します。
今回は、SSDC会員・理事・監事・アドバイザーからなる約20名の参加者が、SSDCの運営について議論しました。
※オンラインを併用して開催。SSDC本郷オフィスでは参加者全員が抗原/PCR検査陰性を確認のうえ、換気を行い距離を取って開催しています。
■デザインMTGとは
デザインMTGは四半期に一度、SSDC会員・理事・監事・アドバイザー・顧問各位が集まる会議体です。
月1回程度行っている「SSDCサロン」より上がってきたアイデアを「事業創造デザインプログラム」のテーマとしてプロジェクト化するためのサポートを行います。また、プログラムにて磨かれたアイデアへのフィードバックを通じて、事業計画にまで落とし込んで理事会に事業化の承認を諮る機能を持っています。
■事業創造デザインプログラム
2021年7月より、SSDCテーマ(次世代の学び/自らバリアフリー車いす)、開港都市テーマ(日本の夜明けプロジェクト)という2つのプログラムが並行で動いています。
9月中旬で各プログラムの中間報告会を終えたこともあり、デザインMTGでは現在進行中の事業アイデアの中から数件をピックアップし、紹介。
各アイデアの可能性について議論しました。
■SSDCテーマ(次世代の学び/自らバリアフリー車いす)
SSDCテーマでは、学生8名、社会人2名の計10名が「次世代の学び」チームと「自らバリアフリー車いす」チームとに分かれ、事業アイデアを構想しています。
◆次世代の学び/「人」と「学び」と「キャリア」をつなぐ学習支援プラットフォーム “Learning Map”
□事業アイデア概要
対象をITベンダーの中にいる人、キャリアアップをしたい社会人とし、キャリアアップの為にはどのMOOCで学べばよいか、AIを利用し適切な講座を受けられるシステムを提案するサービス
□デザインMTGでのコメント
すごく新しくイノベーティブというわけではないので、どういった差別化ができるのか、何にフォーカスするのかがポイントになる
◆自らバリアフリー車いす/お風呂DE車椅子
□事業アイデア概要
車いすユーザーが、旅行先に行った際、自分だけで温泉に入れる車いすの提案
□デザインMTGでのコメント
車いすの方が悩んでいる、『ひとりで旅行したい、行動したい』というニーズがポイント
車いすを置いてある旅館があれば、選択する理由になりうるだろう
ひとつずつ課題を解決しながら進んでいる印象。発表を楽しみにしている。
■日本の夜明けプロジェクト
日本の夜明けプロジェクトでは、約50名の参加者が12のテーマに分かれて、地域課題に立脚したビジネスアイデア創出を目指して2021年7月より活動しています。
◆観光地から働く場所へ 函館再生プロジェクトチーム/「はこだてで、つくる。」ジブンゴトとして取り組むMakeFit×Hakodateプロジェクト
□事業アイデア概要
函館に着目し、ITベンダー・現地をつないだ課題解決プラットフォーム構想。SSDCを使ってどんなことができるかという観点で検討中
□デザインMTGでのコメント
函館にずっと長くいると、外から来た人は、函館すごい好きでなんとかしたいと思っている。一方で内の人(ずっと現地に住んでいる人)は、明治の函館はよかったという記憶が抜けない→ 昔を懐かしむ、復刻したものを喜ぶ傾向がある。外から来た人と内の人との融和が難しい。
持続可能にするにはかなり慎重にやる必要があり、壁がある。
◆チャリダーの聖地を星空の下に/棚田の再生利用による地域活性化
都会の生活に疲れた人に棚田へ来てもらい、元気を取り戻してもらう。二拠点での活動を支援するマッチング事業のアイデアです。
課題
アイデアとしてのマッチングはいい視点。持続可能性のような、事業という部分ではまだ壁がある。
<リユース容器のシェアリングプラットフォーム/弁当箱のDXによる脱炭素>
<古写真データベースの作成とarアプリの開発>
20代の観光客をターゲットとし、古い街並みの写真を集めて、観光客に価値を提供します。
課題
提供者側の自己満足にならないように注意が必要。
現地の観光客でなく、現地に旅行に行く動機付けとしてのVR体験や、遠隔地にいる人が観光地を体験できるという視点はどうか。
継続する事業にするために、スタンプラリーのように、ゲーミフィケーションのような要素も必要になるだろう。
シニア向けに、現体験を呼び起こすなど、ターゲットが変わることで感じる価値が変わっていきそう。
<ワーケーションを通じた地方滞在体験>
地方体験型のワーケーションパッケージ購入ウェブサイトの提案。
課題
継続的にやっていけるかがポイント。
企業側のメリットを見出すことがひつようとなる。新しい福利厚生、という目新しさを狙うのはどうか。
ワーケーション先に利益が出るように見えないが大丈夫か。
<おしゃれなスイーツを、都市だけでなく田舎でも>
対象を地方に住んでいる学生に設定し、レシピや材料が送られてくることで、お店と同じようにおしゃれなスイーツを楽しめ、インスタに写真をアップし、テンションもアップ。
課題
料理教室との違いはなにか。
スイーツのレシピを作るところから参加できたらどうか。
有名店と参加者の双方向の参加ができたらよい。
◆投資したくなるアイデアとは
・投資するということは「事業」である。
事業は、継続する、持続することが前提。
続くニーズに目をつけられるか。
・深く実情に迫れているか?既存ビジネス調査は十分か?
仮説の枠から出て、本当にビジネスとしてやっていけるのか。
課題提出に一生懸命な状態から、一歩でも抜け出してほしい。
・おもしろくて続くか?儲かるか?誰もやってないか?
■デザインMTGとは
デザインMTGは四半期に一度、SSDC理事・アドバイザー・顧問・会員各位が集まる会議体です。
月1回程度行っている「SSDCサロン」より上がってきたアイデアを「事業創造デザインプログラム」のテーマとしてプロジェクト化するためのサポートを行います。また、プログラムにて磨かれたアイデアへのフィードバックを通じて、事業計画にまで落とし込んで理事会に事業化の承認を得る機能を持っています。
■正会員(法人会員)様一覧
2021年9月現在、15社の正会員(法人会員)が参画してくださっています。
■一般社団法人 社会システムデザインセンター(SSDC)とは
■お問い合わせ
お問い合わせはこちらから
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以上、SSDC デザインMTG開催報告でした。