小説っぽくなる整え方

 こんにちは、インターネット文章落書きマンです。
 二次創作オタク、二次創作しとるか~? 私はたまにしています。楽しいし、自分の推しカプであったり自分の見る夢であったりを二次創作として出力するの、サイコ~! っていつも思います(あと自萌えの民なので自作品を読み返して毎度毎度サイコ~! になっています)。

 だからみんなもやろう。

「でも、絵とか漫画とか描けないし…道具とかもいっぱいいるだろうし…」
 分かる、滅茶苦茶分かる。私も絵って棒人間しか描けないからやらないんですよね。じゃあ、というのも変なんですけど…もし良かったら…小説を…書いてみないか!?

「え~でも小説とかなんか難しそうだし…書き方とかもよく知らないし…」
 それはマジでそう。そうかも…。いや、でもですね、巧拙は置いといて、"書く"だけなら誰でもできるんですよ。何故ならオタクだから。萌えを言語化するのは大体の方がやったことあるはず。多分。Twitter等のSNSでする萌え語りにしろ、通話でオタク仲間とする萌えトークにしろ、そういう場面で思ったことを日本語にしているはず! なので、それを打ち出してどこかしらに投稿とかして…みようぜ! そして字書きってやつを名乗って…みようぜ…!

 みたいなテンションになったのでこのnoteを書きます(動機)。
「小説っぽくなる整え方」。このnoteのタイトルですね。「え? そこは 小説の書き方じゃないの?」と思われるかもしれませんが、それが分かったら苦労はしていない。知らん。それは個人で考えるやつ。人によって何が読みやすいか何が読みにくいか、どういうネタをどういう風に扱うか、プロットはどうとか、そもそもジャンルとか全然違うから何とも言えん。そういう、そういう"書き方"についてひとさまにとやかく言えることは何一つとして分からんし千差万別すぎる。
 だから…「整え方」です。「これやっときゃ取り敢えず中身ガバガバでもなんかそれっぽい小説みたいには見えるやろ!」というクッソ姑息な思考のもとに私がずっとやっているやつです。というか、単にいわゆる小説というものを書く際の現代まで存在している…らしい…そういうルールとか二次創作するならやっといた方がいいかも…みたいなやつです。こういうのわざわざ改めて調べたりするの絶対面倒だもんな。なので纏めときたいなと思った次第です。
 ただ、ちゃんと勉強したとか色々調べてとかそういうのではなく、「私はこうやっているしこれが一般的であると信じているし、何よりこれをやっておくとマジで小説っぽく見えて格好良い」みたいな気持ちのみでこのnoteを書いているため、マジで何か間違ってるかもしれない。その場合は教えてください。怒ってください。

「は? うるせえ俺がルールだ知るか好きに書かせろ」っていう人はこんなnote開くな。今すぐテキストエディタに向かって素敵な作品いっぱい生んでください、好きだ…(?)。
 あと基本的に「これが業界とか印刷物、出版物、小説本での商業的なルールっぽいしだからというのもあるけど、それはそれとして"私がこうした方が小説っぽく見えて格好良い"と思っているから書く!」という気持ちでやっています。だから全ては私個人の感想であり、誰かに対して強制するものではありません。


1.行頭は一字スペースを空ける


「いやさすがにこれは誰でもやるやろ」と思う人と「いやそんなん知らんし」と思う人がいるかもしれない。というか、二次創作小説って勿論同人誌になるものも数多くあるけど、もうずっとインターネット上にアップロードされるものの方が多分滅茶苦茶に多くて、だから、「別にいらんやろ」という人の方が多いかもしれない。
 でもこれあると読みやすさが違うんですよ!(個人の感想です)(個人差があります)
 いきなり個人差がある話をしてしまった。これがあるのとないのとでは読みやすさが本当に…違うんだけど…マジで…個人の感想すぎる…。そして、本題の、単に私個人が「こうしておくとマジで小説っぽく見える、格好良いし」とか思ってるだけの話みたいになります。やっておくと小説っぽさが格段に上がる。これはガチ。
 あと色々インターネット上にいっぱい二次創作小説をアップロードした後、ある日不意に「あっ、なんかweb再録本とか作りたいな」と思ったときにこれをやっておくと…楽!!(紙媒体にする際には縦書きに直すと思うのですが、その際にも一字下げをしておくとマジで小説って感じがしていい!)Wordとか使うと確かに一字下げしてくれるけど、Wordってやつは信用ならないですからね。自分で先にやっといた方がいい。

 いわゆる地の文でやるやつですね。
 改行をしたら次の文章の行頭は一字下げをする。
 こう。
 だからこの。後の。やつは。別に一字下げをしていない。普通に続く。
 これ書いていて伝わるのか? という気持ちになってきたな。

 ちなみに鉤括弧とかで始まる会話文のときは一字下げをしない。
「」 ←これが鉤括弧
 鉤括弧以外の括弧(結構いっぱいある)(このまるまるとした括弧もまた括弧の一つ)のときも一字下げをしないものだと私は思っているがもうここからは細かいルールとか分からなくなってくる。から好きにしています。

 ところでちょっと話が逸れるのですが、こうした括弧系で始まるけど、それは地の文の一部である場合一字下げはするのか…!?
「え? 鉤括弧は一字下げしないよね?」と彼女は驚いた。
 「え? 鉤括弧は一字下げしないよね?」と彼女は驚いた。
 こういうやつ。私はしない派なのですが、フォロワーがする派だったので何もわからなくなっています。好きにしろ。それはそう。


2.記号の後は一字スペースを空ける


 これも「いや当然のことやろ」「そんなん知らね~んだけど?」みたいな人に分かれそう。本当にそう。どっちでもええ。どっちでもええけど、印刷物のフォーマットみたいなのがあってそれだとスペースを…空ける…空けると読みやすい!(例によって個人の感想)
 この場合大体小説文中に出てくる記号、「!」「?」の話をしています。「!!」とか「!?」もそう。
 で、勿論空けなくても全然いい。それは本当にそう。でも空けると…? なんか小説っぽい! なので私はそうしています。
 他の記号、「☆」とか「♪」とかあとエッチ小説では必須の「♡」の場合はどうなんだ? と思うかもしれませんが、それは私も思っている。それは私も分からないでいます。分からないので、基本的には空けています。ただ「♡」については、「それは記号というより呼吸、句読点と同じ分類」とフォロワーが言っており、そういう考えもあるんだ…!? と目から鱗が落ちたため、「♡」の後にスペースを空けないものも書いてみたりしています。エッチなやつはルールよりも勢いとシコれるかが大事だもんな。


3.適切な記号を適切なだけ使う


 物言いがふわっとしちゃったな。
 ここで言いたいことは何個かあって、

・中黒(中点)じゃなくて三点リーダを使おう
・ダッシュを使おう
・これらは偶数使った方がそれっぽい
・鉤括弧の最後に句点はいらない(でもあったら格好良い場合もある)

 みたいな感じです。もうこれ大体全部言ったな。


・中黒(中点)じゃなくて三点リーダを使おう


 ・ ←これが中黒(私は中黒と呼んでいるためここでは中黒と呼ぶ)
 … ←これが三点リーダ
 人間が会話をしている途中の沈黙とか、そういうものを示す際によく使われるこいつ、こいつをね、三点リーダじゃなくて中黒にするとなんかもう…読みづらい。あと同人オタクはよく自作品を文字数換算しがちなのですが(私個人がそういうことをよくやるだけなのもあります)、ここを中黒にするとなんかもう…話が変わっちゃうもんな! いやマジでこれは三つ連ねて三点リーダにしといた方がいい。その方が絶対読みやすい。というかこれをしていないと「うわ~中黒じゃん、マジか、読むのやめよ」ってなる層が多分おり、具体的に言うと私です(性格が終わっているため)
 二点リーダというやつも存在しており、
 ‥ ←こいつなのですが、これは…どうなんだろうな、これでもいいとは思うのですがいかんせん三点リーダが一般的すぎて、私は三点リーダを使います。マガジン系列原作作品の方ならこちらを使うこともあるのかも…!?

・ダッシュを使おう

 ― ←これがダッシュ
 なんかこう…間(ま)を表すときとかに使いがちのこいつ、ダッシュ、こいつに関しての扱いはなんかたびたびTwitter同人字書き界隈(?)で話題に上がることが多い印象です。罫線(─)を使った方が複数にしたときちゃんと繋がるからこっちの方がいいとか、ダッシュどうやって出すのか分からないとか。
 なんか似たようなのいっぱいあるから分からなくなるんですよね。私もよく分かんなくなるし。一応私のPCでは「ダッシュ」で変換、もしくは「ー」で変換すると出てきます。キーボードのなんか上の方の「0」の隣にあるやつ。
 ー ←長音(全角)
 ― ←ダッシュ(全角)
 - ←マイナス(全角)
 - ←コイナス(半角)
 ‐ ←ハイフン(全角)
  ̄ ←オーバーライン(全角)

 いや分かんね~~~~~! 「コイナス」って何? ぐぐっても出てこないんだけど? 多分マイナスの半角のやつだと思うんだけど…? Wikipedia見てもこいつらの仲間複雑すぎるだろ。
 でもね、ダッシュが正しいのでダッシュでいいんですよ。フォントとか表示の関係で繋がってないように見える? うるせえダッシュが正解なんだよ。勿論繋がってないのが気になるから罫線使うね…っていうのは全然ありだと思いますが、それをそのままwebの横書き以外にしたら秒でおかしくなるので気をつけてください…。あ、あと罫線のなんか太くて黒いやつを使っている方をたまに見かけるのですが、それ、結構目立つぞ…!
 ━ ←こいつ。なんか太くて黒い。それは攻め男の陰茎だけでええ。
 ─ ←こいつはシュッてした方の罫線。多分代わりに使うのならこっちの方がいい。

 あとこれは最近見かけてずーっと気になっているやつなのですが、「本来ここにはダッシュが入ってるのでは?」という場所にアンダーバーが入っていること、増えてない?
 _ ←こいつ。もしくは、
 _ ←こいつ
 なのですが、いやこれらは…なんか…違わないか!? となるのですが、マジで最近見かける。なんで…? ダッシュを使おうや。多分そこはダッシュ。アンダーバーではない。アンダーバーを小説文中に使うこと、なくないか…? 私は少なくとも使ったことがないです。どういう意図なんだ…?

 こいつら、マジでPCだと変換できるけれど携帯端末、AndroidとかiPhoneとかあと板のやつ(iPadとかああいうの)とかだとどこから出すのか分からない! という場合もあるのかもしれない。そういう場合はですね、もうどこかから正しいやつをコピペしてきて辞書登録すればいいんですよ。上記の三点リーダも逐一中黒三つ入れて変換するの面倒だから、何かで辞書登録しておくと楽。多分執筆スピードも上がるしな!


・これらは偶数使った方がそれっぽい


 で、「適切なだけ使う」「偶数」になるの話ですが。
「三点リーダとダッシュは偶数で使う」って聞いたことありますか? 私は西尾維新著『ザレゴトディクショナル』で初めて知りました(多分、記憶が曖昧なため)。その後高校・大学と小説を書く感じの部活・サークルに所属しており、そこでも結構耳にタコができるテンションで教わりました。
 偶数で使うというのは、二個四個か、それ以上なら六個…という感じで、つまり偶数で使うという意味です。一個や三個で使わないという意味。日本語が変ですみません。
「これやってないとちゃんとしているとは言えない」みたいな頭ガチガチの字書き警察みたいな方見たことあります? 私も嘗てはそういう生き物だった(今はそうでもない)。というか、これも出版社ルールらしいんですよね。なんでだったかな。なんか、こういう風にするのが正しいというか、慣例的な。校正の際のルールみたいですね。
 でも別にこんなの守らなくていいです。当たり前体操。私はやっていますが、そうやるとなんか格好良く見えるから勝手にやっているだけです。好きにしようオタク! 俺はやるけどな! それっぽく見えればいいため…。
 一応ルール的にそういうものがあるんだよの意で入れました。適切かどうかは書いた人が…決めるんだよ…!(エロ書いてるときにいちいち三点リーダ二個ずつ打ち込んでたら勢いが死んだりするもんな!)


・鉤括弧の最後に句点はいらない(でもあったら格好良い場合もある)


 鉤括弧の最後に句点をつけない、これは割とみんな知っているような気がします。
「だってお前のことが好きだからさ。」
 これが入れたやつ。
「だってお前のことが好きだからさ」
 これが入れないやつ。

 別にどっちでも良くない? それは本当にそう。いやこれどっちでもいいな…。マジでどっちでもいいと思います。でも入れないのが一般的になっている。なんでだろうな…。もし入れるんだったら、きちんと統一して全ての鉤括弧の終わりに句点を入れるべきだと思います(会話が読点や記号で終わる場合はこの限りではない)。もしくはすごく短い台詞の終わりに一ヶ所だけ、効果的に入れるとかすると…格好良いかも…!


4.漢字変換を統一する


 オタク、漢字変換好き? 私は大好きです。いっぱい漢字変換したい! でもそれが統一されていないと…なんか…不格好! だからちゃんと統一しよう! それだけの話です。

 例えば私は「こっちの方が格好良い~!」っていうクソデカ厨二マインドで「きれい」って書く場所を一般的に用いられている「綺麗」ではなく、「奇麗」という表記で統一しているのですが、この二つの変換の違いで特に意味は変わらないんですよね。だからそういうことをするなら統一した方がいい
 勿論漢字変換をせず、「きれい」、或いはカナで「キレイ」を使うのだったらそれで統一した方がいいし、或いは、特定の場面のみで効果的に変換を変えるならそこだけにした方がいい。
 また、特定の人物の発言や独白で別の変換を用いるのなら、その場合のみそちらに統一した方がいい…。つまり、Aさんは「きれい」、Bさんは「キレイ」って使うタイプで、且つ地の文が三人称で一般的な「綺麗」を用いるのなら、それぞれで使い分けてそれぞれで統一する必要があるみたいな感じです。

 あとそれこそちょっと格好つけて「比べる」じゃなくて「較べる」を使ったりそういうことを…京極夏彦とか西尾維新を通ったらやりたくなるだろ!? 私はなりましたing。現在進行形。こういうことをするなら…ちゃんと統一しよう!
 そして勿論変換によって意味が異なるんだったらそれも…使い分けよう…! これはマジで難しい、難しいし覚えられないしで逐一調べるくらいがいいと思います。でもなかなか面倒なんですよね。そういうときはこれ! ひらがな! もう漢字変換とかするな! かなでも全然ええ! 可愛いし!
 つまり自分が納得できる表記を見つけてそれを…統一しよう! 漢字変換に限らず!
 場面によってここは幼い口調とか舌足らずな感じがいいなと思ったら開いたりとか、そういうことも勿論ある。臨機応変にやりましょう。どの変換が一番萌えるかどうか分かるのは書いている自分自身。


5.二次創作だから原作にできるだけ添う


 これはですね、マジで「好きにしろ」案件なのですが、このnoteを書いている私は二次創作しか書かないし二次創作する人に向けてこのnoteを書いているので、どうしてもこの話を聞いてほしかった。
 一人称や二人称、文字的な表記のこだわりが強い作家さんっているじゃないですか。今ぱっと思いついたのは、それこそ本記事で何度か名前を挙げている西尾維新作品だったり、あと私がずっとハマっている「Fate/Grand Order」っていうソシャゲのライター陣も割とそういう空気が強いと思いますし、文字媒体のみの作品だとそもそも基本のような気もする。あと、国民的漫画作品の『ONE PIECE』はこれが結構顕著だと思います。知ってた? ONE PIECEの男キャラの多くの(ぼく・わたし系を除く)一人称がかなの「おれ」であることを。
 逆に全然そういうのを気にせず、漫画作品だったら吹き出しの大きさによりコマ割なども変わってくるのでページごとに臨機応変に表記を変えているような作家さんもいらっしゃるとは思うのですが(個人的には『ゴールデンカムイ』がその印象が強い)、二次創作なんだし…できれば原作にそういう強いこだわりがあるんだったらそれに添いたくないか!? 私は添いたい。なのでここに書きました。
「宗教上の都合でどうしても男の一人称は漢字がいい」「は? 俺は森博嗣のオタクだから何書いても絶対二人称は漢字変換するんだが?」みたいな強すぎる信念をお持ちの場合、それはもう、勿論自分の心に従ってください。自分のやりたいようにやるのが一番なので。でも原作を尊重したい気持ちを持っているオタクはきっとこの世に数多いということをご理解頂けると嬉しいです(森博嗣のファンに特に恨みはないです、私も嘗ては全ての二人称を漢字変換していたオタクでした)。
 見てるか? オベロンのオタク…(オベロンの二人称に強いこだわりを持つオタク、それは奈須きのこ)(オベロン召喚時の二人称について早く紙マテリアルで説明を出せ)。

 一人称や二人称以外にもそういう表記の部分で強いこだわりを持つ作家、いると思うんですよね。っていうかそもそも文体がなんか…癖が強い…! みたいな。京極夏彦かな? そうだよ。こいつずっと京極夏彦の話してた? 勿論あの文体を模倣するの、シンプルにありえん難しいのですが、真似してみたいよな~! 滅茶苦茶格好良いもんな~! そういうときにはもう、原作読みながら紙に書き出してみてそれを見ながら二次創作するといいです。最近だと『忍者と極道』の二次をしている方はこれなんじゃないでしょうか。あれ読んでるとこっちのツイートもなんか様子がおかしくなり、大好きです。自分で生み出したくもなるしな…。




 だらだらと書きましたけどもう全部私情だったな。
 全体的に「これはマジで当たり前のことなのでは?」という感じになりましたが、私も人生の半分くらいずっと二次創作の文章を書いているので完全に感覚が鈍っているのですが、多分上記のことを「当たり前」だと感じる方ってもうズブズブなんですよね。二次創作の小説を、書く側にしろ読む側にしろ。前者の方はマジでこんなクソnote読んでる場合じゃない、テキストエディタを開くとかするべきだし、後者の方もこんなnote開かず最初の一歩を踏み出してみないか?
 そういう感じのnoteでした。

 オチ? ないよ。
「これについて取り上げろ」
みたいなのがあったらTwitterとかで教えてください。心に余裕があったら普通にこの記事に追記します。でもROM専ってやつになりたいよな。自分で書くのは楽しいけど、疲れるもんな。でもどうせこういうことを言っていても書きたくなったらまた書くんですよ。お前も早くそうなれ(架空のnote読者に語りかけるオタク)。

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