見出し画像

「A Whole New World」~シアスタとほくりくアイドル部の話~

今から約14年前、当時22歳の中新賢人は言いました。

「I can,show you the world」

当時のシアスタの代表曲「A Whole New World」を初めてレコーディングした日のことです。


僕がシアスタに加入した2005年にメインで演奏していたのがこの曲で、全国47都道府県ツアーで育て、初めてレコーディングした曲でもあり、初めてのCMタイアップ曲でもありました。自分にとってとても思い入れのある曲です。

その後、魔法のじゅうたんに乗れたのか乗り損ねたのか(笑)、良くも悪くもいろんな景色を見てきて、14年の時を経てまたこの曲に再会することとなりました。


いよいよ明後日水曜に発売になります、ほくりくアイドル部の1st album「1st Season」です。


一足お先にCDをいただき、じっくり聞き込みました。そして思いました。「これは俺のために作られたアルバムじゃないか」と。笑

もちろん立場的なものもありますが、本気でそう思えるくらい色々な感情が押し寄せてきて、これはもうただのアイドルのCDではない、たくさんの人に届けたいアルバムだと思ったのです。

近年稼働率が落ちてきたシアスタに代わり、音楽で地元を盛り上げるという役目をしっかり果たしながら、確実に着実に成長してきたほくりくアイドル部の3年間。それを土台のように支えるシアスタの16年間が、70分の中にギュッとつまったかのようなアルバムです。

クリエイター陣も、ずっと一緒にやって来た人、久しぶりに再会した人、初めましての人、謎の韓国人など、全てシアスタとほくりくアイドル部が繋げてくれた最高のチームです。本当に良いアルバムができたと思います。





今から約3年前、当時33歳の中新賢人は言いました。

「このグループはシアスタが10年かけて作り上げたものを、3年で達成するから。間違いなく北陸で一番可能性のあるグループになるよ。」

オーディションすら始まっていない時点で、彼はそう言い切りました。


このアルバムを発売して、来年2020年1月26日には金沢市文化ホールでほくりくアイドル部の3周年記念ワンマンライブが行われます。

シアスタが10周年ワンマンライブを行ったときは600人の動員がありましたが、今回のほくりくアイドル部の動員目標はそれを上回る1000人だそうです。金沢の地元のアーティストが1000人動員できたら、それは本当にすごいことだと思います。3年前の答え合わせです。僕もこの目で見届けます。


ただ、そういう意味では、このアルバムが発売されることが少し寂しく思う部分もあります。

これまでのほくりくアイドル部の活動は少なからずシアスタの作った轍を歩んできたという側面があります。シアスタの代表曲「Today」でデビューして、「ツエーゲンのテーマ」や「風になれ(金沢マラソン)」で地元を盛り上げ、ついに「A Whole New World」まで引っ張りだしました。

そんなアルバムが発売してしまえば、もうそこから先はシアスタも知らない未知の世界に挑戦していくことになります。とても険しい道のりだと思います。それを、親元を離れ大空へと巣立っていく我が子を見送るような、そんな気持ちになり少し寂しくも感じるのです。笑


そんなこと言いながら、きっとこれからもほくりくアイドル部の曲を書かせていただくと思います。シアスタの曲はずっとずっと歌い継いでいってほしいし、でもいつかシアスタの曲ではなくアイドル部のオリジナル曲も街に溢れるような、そんな曲を書きたいなとも思います。

そんな気持ち自体が、僕なりのエールです。これから先、誰も知らない新しい世界「A Whole New World」へと足を踏み入れる彼女たちに向けて。




今年、中新賢人は言いました。

「5つだった輝きが、これからは5+16で21の輝きになるんだよ」


21の輝きと夢を抱え 回り続ける青い地球
歓喜で讃えたいよ 君をのせて いつまでも


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?