ライト&カジュアルプレイヤーの遊戯王マスターデュエルとの向き合い方

はじめに

皆さんいかがお過ごしでしょうか。
遊戯王マスターデュエルが登場して一年が経ちました。
登場直後はかなり多くの人がお手軽に遊戯王を遊べると聞いてプレイしていたらしいのですが、現状は当初居たプレイヤーの大部分が離脱したとの情報がありました。離脱した多くは現代遊戯王の洗礼を受けた復帰勢、ライトorカジュアル勢もしくはこの機会に始めてみようと思った初心者達だと思います。
今回はそんなライトorカジュアル勢が現運営体制のマスターデュエルとどう向き合えば長続きするのか考えていければと思います。

特に今残っているけど辞めようか迷っている、または1周年なので起動してみようかと考えている皆さんに届けばと思います。

なお本稿ではライトorカジュアル勢、復帰勢、初心者を可読性の都合上ライト勢と呼称させていただく旨ご了承ください。一緒くたには扱えない層ではありますがご理解いただけますと幸いです。

本題

 現在のマスターデュエルのメインコンテンツはランクマッチ主体であり、デュエルに勝利することが重視されます。ライト勢がこぞってついていけなくなる理由はまさにそこにあると思っています。プレイ当初は低いランクにライト層が作った色々なデッキと戦うことである程度のデッキであればとりあえず初期ランクを抜け出すことが出来たのかと考えられます。
 一方である程度ランクが進んだ状態では強いカードを用いた「環境デッキ」が相手になることが多いため、勝つために基本的には同じくらいのデッキを用いて勝負しない限りワンサイドゲームになることも珍しくありません。現在に至るまでのカードの知識やプレイングスキルがあればその通りではないのですが、これを初心者やブランクがある復帰勢に求めるのは酷な事だと思います。また、OCGの紙媒体は毎回発売毎に買ってはいるけど、環境デッキは扱ったor戦ったことが無いライト層に関しても初心者や復帰勢までとは言わないですが呆気を食らったのではないでしょうか。
 では、どうすればこの状況のマスターデュエルをライト層である我々が楽しむことが出来るのか、私自身が一年間ボチボチと続けることができた経験を通して以降の項目で考えていきたいと思います。

私自身のマスターデュエルとの向き合い方

 本稿では、何とか1年間にわたり断続的ではありますがプレイし続けられた経験と何故続けられたのかをまとめたいと思います。
 まず、私の遊戯王歴となりますが、遊戯王が発売された当時から断続的にエクシーズが登場し終わりペンデュラム召喚が出る手前までOCGをプレイしていました。デッキはカジュアルの域を出ないものを多く用いていたような記憶があります。いずれも身近な友人と対面で遊ぶことが主でショップで初対面の人とデュエルというのは無かったです。
 そこからかなり時が経ち、リンク召喚も含めてかなり大きくルールが変わった中、マスターデュエルがリリースされたためプレイを始めました。ここからはマスターデュエルがリリースされてから今に至る経緯とそこから得た私個人の向き合い方を紹介します。

 まず最初に作ったのはやっていない期間も断続的に見聞きして知っていたクリフォート、ウイッチクラフト、シャドールだったと思います。ランクマッチは当初これらのデッキでプレイしていましたが、ランクが上がるにつれシャドール以外では勝てなくなってきて、プラチナランク帯に入ったころにはシャドールでも厳しいことが多かったです。そこでクリフォートを崩し、そこで得たポイントと余ったジェムを用いて新たにエルドリッチを作成しました。罠ビートは紙でやってた時から度々扱っていたためかなりしっくりくるデッキだったのもプラスに働き当時の最高ランクであるプラチナ1を獲得することが出来ました。ただしこれ以降は今現在まで最高ランクは獲得できていません。
 それから時が経ち新規カードや制限改定によって環境の変遷があり、それに緩やかに追従するようにデッキを作っていった結果、手元にあるデッキは汎用カード不足はありますが「ふわんだりぃず」「エルドリッチ」「LL鉄獣」「ラビュリンス」「シャドール」「サンダードラゴン」「イビルツイン」「ウィッチクラフト」「幻魔」などとなりました。
 知っている方もいるかもしれませんが、上記に挙げたテーマのうちいくつかは環境トップもしくは準環境と呼ばれているテーマも存在しています。では何故それらのデッキを構築したのかというと、ある程度(感覚的にはゴールド以上?)のランクになると、当たり前ですがカードパワーが低いデッキだとデュエルした感覚も味わえずにただ負けてしまいます。そのため、それなりのパワーがある中で気に入ったデッキを作っていく方針にした結果が上記のデッキを持つに至った経緯です。
 また上記のデッキを持つに至る中でランクマッチに関して大きく考え方が変わりました。以降はそれについてまとめます。

 突然ですが、環境デッキを持つ理由はランクマッチを勝ちあがるためだけでしょうか?
 ここは賛否が分かれる上、絶対的な答えがあるわけではないですが私が環境に準ずるデッキを持った理由は「マスターデュエルでデュエルをするため」だったりします。エルドリッチは確かに結果として最高ランクになることが出来ましたが、その他に関してはまともにデュエルすることを目的とした結果でした。
 ちなみに「上記みたいなデッキ持ってるのに最高ランクに到達できないのはプレイングスキルが弱いからであってそれの言い訳しているだけ」という感想を持たれる方もいるかもしれません。そういった方は今回の記事の対象ではないので、時間を無駄にしないためにもここで読むのを終了していただいた方が良いです。
 一応回答しておきますと「はい、元から弱いです。ブランクもかなりあります。でも何故か続けてます」

 また、無理にランクマッチで勝利に固執することもやめました。例えばある一定のランク以上いけないで負け続けるとすればそれは適正ランクであると納得するようにしました。
 ゲームは変わってしまうのですがスプラトゥーンというゲームでもガチマッチやXマッチという競い合いたい人たちが集まるゲームモードがあります。その中でトップレベルは一握りでそこに行くのは相当難しいです。マスターデュエルの最高ランクも同じものだと考えられ、そのレベル帯には紙の大会で上位成績を残す人も中にはいると思われます。そんな中で我々ライト層が無理に上がろうとするなら、取り組む姿勢をガチ寄りにする以外に無いと思います。
 それでイラついてやめるよりは、デュエルができる最小限の条件を整えたうえでカードを出し合って勝つ時もあれば負ける時もあるという本来のデュエルをするという結論に至りました。

ライト層のマスターデュエルを続けるコツ

 ここまで長らく自らの経験を話してきましたが、実際ライト層がマスターデュエルをどう続けると良いのかを考えてみると以下の通りだと思います

  • 好きなカードで勝つには環境テーマで勝つよりもかなり多くの努力が必要だと知る

 特に復帰勢においては好きなカードが昔の物に、イラストが良いカードでもパワーが低いテーマだったりすると勝つことがかなり難しく、それこそガチでやってる人でもこれらでランクマッチを勝つにはそのための努力をされると思います。例えるなら、武器を制限してゲームをプレイしているようなものです。

  • ランクマッチでは勝ちにこだわらない

 ランクがある程度になるとガチ寄りの人との対戦が多くなる以上、負けることが多くなることは必然です。逆に応戦しようと思ったらガチ勢になるチャンスです。

  • 比較的新しいテーマから好きなカードを見つける

 特に復帰勢に関しては昔のカードを使いたいというのは希望として最も強いところだと思います(私もそうでした)。ただしカードゲームにおいて最新テーマは昔のテーマより強くないとカードは売れません。その中で昔のカードで勝てないからと言って見切りをつけてしまうのもまた勿体ないと思います。新しいカード、新しいテーマに出会う機会を得てみると世界は広がるかもしれません。特に烙印はストーリーも凝っているので見てみると楽しめるのではないかと思います。
 例外として近年は歴史のあるテーマ(ブラマジ、ブルーアイズ、レッドアイズ、HEROなど)や三元神、サンダードラゴンといった昔からあるカードがテーマ化され復帰勢に対してアプローチしていると考えられる側面があります。マスターデュエルではこれらのレア度は高いため最初に作るのはあまり推奨できない側面もありますが、ある程度ジェムに余裕が出来るまでプレイした後これらを作るのを目標にするのもありだと思います。
 子供の時の思い出がこれらのカードと共にあるのは復帰勢の中でも古のデュエリストの特権です。私個人サンダードラゴンは懐かしさで作ってしまいました。

  • デッキパワーを合わせるため環境に準ずるデッキを一つ作る

 勝ちにこだわらないと言った事と矛盾するかもしれませんが、説明した通りデッキパワーが釣り合わないとランクマッチではデュエルにならないことがあり、ただデュエルしたいだけという目標を達成できません。上記の新しいテーマからカードを探す基準として見てみると面白いと思います。
 ただ、作るのを強いられるデッキにコストを掛けたくないという要望もあると思います。そこで私がやったのはtier2辺りに位置するデッキを敢えて作ることで多少規制されたとしてもパーツを最小限取り換えれば使い続けることができるデッキを使っています。tier1と呼ばれるデッキは規制の影響を最も受けると思われるため勝ちに固執しないかつお気に入りデッキでもなければコストが勿体ないです。

まずはソロモードで自分のデッキが勝利できるか試す

 いきなりランクマッチに行くと、そのデッキが強いのかどうかさえ判断する情報さえ得られずに負け続けるかもしれません。また、正直な話ソロモードで一度も勝てないデッキはランクマッチでは間違いなく勝てないと考えられ、その原因がルール理解不足なのかデッキパワーなのかという切り分けをしないままやめてしまうのは勿体ないです。

まとめ

色々書いてみましたが、続けるコツとしては以下の通りになってくると思います。

  • デッキパワーが合わないならこちらから合わせるしかない

  • ランクマッチでは勝ちにこだわらずデュエルそのものを楽しむ

 デッキパワーが高いとされるテーマでイラストが良いカードもあり、それらを探す楽しみもあると思います。また勝ちにこだわりさえしなければ、制圧されてしまえばサレンダーするのも気は楽ですし、フリーマッチで環境デッキに当たらないことを祈りつつ趣味デッキを遊ぶのもありだと思います。運試しとして利用するのもいいかもしれません。どうしても手札が事故る日はやらないなどもありです。

 また今回どうしても案が浮かばなかったのが「昔好きだったカードで勝ちたい」と考える人に対するアプローチでした。私の場合、比較的新しいカードの中にも好きなカードが出来たためにここを突破できたのですが、実はここが一番障壁になるのかもしれません。
 昔のカード群でもサポートやリメイクによって現代に通用するようになっているテーマもあるのでそれらを懐古と共にそれらを探すのも粋だと思います。特に古のデュエリストであればあのカードこのカードを見るたびに「そういえばこのカード、学校で一緒だったアイツがよく使ってたな」とか「初めて買ってもらったパックからこのカード当てたっけ」「初代遊戯王のアニメにこのカードあったけど現実でカード化されたのはつい最近なんだ」等の別のエモさもあると思います。

皆さんもどうせなら、手軽にデュエル出来るようにしてもらったことを活かして新しいカードでやってみるといかがでしょうか。


追伸:
本記事を書いたことで得た経験を踏まえたまとめを記載しました。
よろしければこちらもご覧いただければ幸いです。



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