SF読書交換日記 第3回 ルーシャス・シェパード「竜のグリオールに絵を描いた男」
あまりにも巨大な竜、グリオール。その肉体は活動をやめて久しく、今ではそこに川が流れ、木々が生い茂り、そして人々の生活の場となっていた。しかし、グリオールの精神は未だ健在であり、人間を含めた周囲の生命すべての意思を支配し、自身の周囲に束縛していた。そのグリオールに完全な引導を渡すべく、一人の男が名乗りをあげた。曰く、グリオールの体表に絵を描き、絵の具の毒をもって殺すのだ、と……。
今回この作品を読み直して、俺はファンタジー世界で大きなことを成す、という小説が好きだ、ということ