Vtuber教ホロライブ派原理主義

ここ数日間でカバーよりホロライブ系列のhololive DEV_ISより新しいユニットFLOW GLOWがリリースされた。
また、湊あくあ、ワトソン・アメリアの退所に伴う転生も直近に行われ、それらが連続して起きたせいかファンダムでの動揺のようなものが見えた。

それに伴ってかどうか、自分の身の回りでは、賛否両論があり、種々議論することがあった。
本投稿ではホロライブとhololive DEV_IS(以下DEV_IS)の関係、転生、中の人(いわゆる魂活動など)の話など風呂敷を広げながら、議論などを思い出しながら、とりとめがないことを記していこうと思う。

ややメタい話も入り、批判的な面が強いので、都合が悪ければ踵を返していただきたい。
ホロライブを主に書いているが、Vtuber全体に言えることでもある。
あと推察が多いので、話半分に。


タイトルの意味

 前々から「箱」という考え方が浸透しているVtuber界隈では、ホロライブのほかに、にじさんじやぶいすぽっ!、VShojo、ななしいんく等々、箱が乱立している。これらに所属するVtuberは企業勢となる。

この箱という考え方は宗教における「~派」のようなものと考えることができる。具体的な名前は避けるが、もともと基幹となる教義があり、それらのなかで解釈の異なる派閥が生まれる。所謂分派である。

現在の状況は大まかにVtuberというキズナアイから生まれた宗教の中でいくつかの派閥がひしめき合っている状態に近い。
しかしながら総視聴時間や経済的な規模、在籍するタレントの数などから概ねホロライブ派とにじさんじ派の二派が主流である。

余談だが、現在の状況を宗教以外で例えるなら、複数政党制が近いかもしれない。ホロライブ党とにじさんじ党。それに所属する政治家(タレント)がどれだけ票(数字)を集められるか、それぞれが考えているマニフェスト(ソロライブをしたい等)を有権者が応援するということ。

さながらこれらの活動に近い感覚を覚えるときがある。

上記のことは、今までのAKBなどのアイドル文化ではすでにみられていたが、有権者が推しを金銭面で応援するという行為はVtuber文化が成熟の兆しを見せている現在において、現象として再現してしまっている。

正直、政治的な話に関連させた方がまとまりやすいのだが、直近で選挙が色々あったので、今回は宗教のようなふんわりとした話で例示していこうと思う。

ホロライブの本流と傍流

ホロライブ本流について

カバーは運営の異なる複数のブランドを所有している。
大まかに
ホロライブ(JP)
ホロライブ(EN)
ホロライブ(ID)
DEV_IS
ホロスタ
ホロスタ(EN)
などで並立している。個人的な感覚で見ると、タレントの活動形態などから類推するに運営は
ホロライブ(JP,EN,ID) / DEV_ISとみられる。

本投稿ではホロライブ(JP,EN,ID)を本流とし、DEV_ISを傍流と定義する。

ホロライブ本流のタレントは基本的に個人事業主であるタレントの自我が度々優越されていることがあった。もちろんすべてではないのは当然だ。運営とタレント、どちらの力関係が強いか、またはそれが問題という話ではなく、カバーがタレント活動を「配信のプロ」に外部委託する、という現実がある以上。できるだけIPを棄損したくない(売り上げに関わる)という理由から、運営がタレントの意思を優先している面が多々あった。

ブランディング、という関連でいえば、星街すいせいが一番話題に上がるのではないだろうか、今思いつくエピソードでは、極楽湯とホロライブ0期生のコラボだろう。

コラボなのでもちろんグッズを販売するわけだが、0期生の中で唯一、星街すいせいがバスローブを着用しており、肌の露出を控えている、という事象が見られる。
これについて、星街すいせい自身配信で要望を出した、という証言もあったことで、運営がその意思を優先した。というただそれだけの話でもある。

極楽湯コラボ

だが、一企業人の視点で見れば、違和感を感じてしまう。これが箱内で完結するグッズ(年に一度のフェスなど)であれば当然であると思う。しかしながら、他企業とのコラボグッズであれば、本件はあまり好意的に映らない。

「肌の露出が少ない!」ということに不満があるのではなく、他企業とのタイアップグッズですら、一方のタレントのブランディングが優先される、という実態にどうしても違和感がぬぐえない。

星街すいせいというキャラクターに少しでも触れているなら、本件はあまり問題にならないだろう。ただ、少なくない金銭が発生するであろう、高品質なコラボであれば、なにがしかの折衝があったことは察することができる。

上記のようにグッズでタレントの意思が優先される事例であるが、運営にとってはまだましな事例だろうと思う。

↑以前筆者が投稿した内容と少し関連する話をすると、Vtuberという分野はキャラクターIPを生身の人間に委ねている部分がある。運営にとって頭の痛い点を思いつくだけ列挙すると。
・体調不良で長期離脱
・契約解除で強制退所
・そもそも活動頻度が低空飛行
・魂活動につなげて稼ぐことが目的になっている(という疑心暗鬼)
・これまで積み上げてきた楽曲や業績、コンテンツをすべて無に帰す卒業(グッズの在庫処理も頭が痛い)
→そして転生されることでファンを引き抜かれる。

これらの不安要素が常に付きまとっている。
既存の芸能活動であれば、事務所を退所する、ひいては独立するということは事実上不可能な面があった。難易度が凄まじく高い。

だが、Vtuberはその参入障壁の緩さから、個人勢としてやっていける可能性がある。元箱のエース級であれば、前世のファンの1/10でも引き抜ければ御の字で十分食いつないでいくことができる。

ここで言えるのは2点ある。
一点目はキャラクターIPにこだわっているのは企業側だけの場合、タレントがIPにこだわらなければ、頃合いを見て離脱すれば、左団扇で暮らすこともできるであろうということ。

2点目は一度成功した配信者は配信でしか生きていけない、ということである。

一度配信活動で成功すれば、転生して配信し続けるという選択肢がなくなることは無い。むしろなぜ転生しないのか、とまで思うだろう。
動機や下地はいくつかある。
まず稼ぐためのメソッドや経験知、クリエイターとのコネクションがあり、自身の価値を明確に量れている。承認欲求も満たせ続けることができる。
そして、自分の居場所がそこにしかない、という場合もあるだろう。
いまさら9-18時の正社員になるビジョンなど見えるわけがない。

これらはカバー側(ホロライブ)も重々承知しているようで、漏れ伝わる話ではタレントの契約内容はにじさんじなどと比べるとかなりタレント有利になっているとみられている。
つまりキャラクターIPにできるだけとどまってほしい、という意味での好条件であるように思う。

過去に株主総会で、谷郷社長が株主にタレントへの渡金の割合を減らすようにという要望があったが、それを谷郷社長が拒否したことは一種の美談になっている。

これはいい意味でいえばカバーは良心的な企業であるといえるが、批判的に言うと、弱みを抱えているともいえる。

繰り返しになるが、Vtuber企業はタレント活動を「配信のプロ」として生身の人間に外部委託する。という関係だった。

秘密結社holoX(6期生)がデビューした2021年末あたりまでは確かに配信のプロに委託する、という状況は企業にメリットがあった。
それはコロナ禍が席巻していたという事情から配信需要があったことが最も大きいが、現在ではその影響は薄れてしまった。

DEV_IS創設の経緯はこの辺りが大きいように思う。

ホロライブ1期生デビューから約2年の間、ホロライブはにじさんじの模倣が多かったように思う。それだけにじさんじの組織力やコンテンツ力が高かったし、実際数字にも出ていた。

乱暴な解釈でいうと、ホロライブはにじさんじのメソッド、ムーブメントを検討しながら、常に上位互換の存在を出す、という後出しジャンケン的な動きが多かった。

違う視点でいうと、にじさんじが抱えている問題はいずれホロライブにも起こる。ならば、それをできるだけ回避するようにしていた。

例えば、ホロライブ1期~3期生まではおよそ3ヶ月ペースで拡大していたのに対して、3期生以降は最短でも半年、長ければ1年以上の間隔でデビューするようになった。

これは箱内のタレント飽和による人間関係の機能不全をできるだけ遅らせる、急速な拡大にファンがついていけない、ファンが固定化する前に新人デビュー→ファンの流動化によるファンダムの分断(箱推しの消失)というにじさんじに対する分析からでた行動であると思われる。

そして、もう一つのにじさんじの反省点は配信主体とアーティスト主体のタレントを分けなかったことであった。
ホロライブもこれまではその通りでよかった。全員配信主体で時々アイドル的なライブ活動を行う。

だが、メリットに対して前項に書いたリスクが顕在化してきた。
運営としては安定的に訴求力のあるコンテンツクリエイターでいてほしいが、それを求めるのは難しい。
また、昔と比べて切り抜き動画などのサードパーティによる訴求力も数字で落ちてきている。
また、偶にタレントが発言しているが、「別に配信は稼ぐ目的で活動していない」ということから、もうタレント自身に金銭的な視点でいえば、もうまみのない活動になりつつあるということが透けて見える。
そして、それは運営も同じになりつつある。

出典:カバー株式会社2024年3月期 決算説明資料より抜粋

上記の画像ではすでに全体の売り上げに占める配信の割合が2割程度になりつつあることがわかる。

売り上げとしてはあまり大きな割合は占めていない。
だが、ここで一歩立ち止まってみよう。
配信活動を行わなくなったらそれはもうVtuberとしての魅力に欠けるのではないだろうか。

以前の投稿にも書いたが、結局のところ、Vtuberが急速に認知度を広げたのは高頻度に配信を行うことによる単純接触効果によるところが大きい。

如何にコスパの悪い活動であったとしても、ファンのつなぎ止め、新規の獲得、そして何よりVtuberとは配信あっての人気商売であるという認識がタレントや運営、ファン、それぞれに根付いていることは明らかだ。

配信頻度がままならないタレントに対して、たびたびアンチが叩いているのは「Vtuberは配信して当然」というこびりついた先入観があるから、そのような行動に走るのであろう。

ホロライブ傍流について

個人的な解釈では、DEV_ISのコンセプトはアーティスト志向が強い、運営(プロデューサー)の主導でのユニット活動、という点であると思う。

現時点で推察できることとすれば、今回デビューしたFLOW GLOWのYoutubeチャンネルがReGLOSSとは分けられている、という点から数字を混ぜずに比較対象として独立させているためプロデューサーが別かもしれない、という点だ。

そしておそらくDEV_ISの面々はホロライブ本流のタレントたちとは異なる契約形態だろう。

DEV_ISの主な活動の目的はライブパフォーマンスや楽曲等のリリースに比重が偏っていくことは濃厚である。

これまでのホロライブ本流のタレントたちはセルフプロデュースが基本で、個々の活動というスケールでしか動けなかった。また、ライブイベントなどは運営の協力を取り付ける必要がある。

期生という緩やかなまとまりはあるが、商業的な頻度はあまり多くない。

加えて言うなら、自己投資をし続けてアウトプットを出し続けられる積極的なタレントとそうでないタレントの水が開いている現状になっている。
成功モデルは宝鐘マリン、星街すいせい辺りだろうか。

「個々のペースでやればいい」「のんびりやればいい」
ファンはそういうだろうし、筆者もそう思う。

だが運営はそうも言ってられないのではないだろうか。

上場して、300億円の年間売り上げを出している点で、持続可能な、安定的な経営を成功させ続けるには、ホロライブ本流の現在の運営ではあまりにもタレント(外部委託)への依存度が高すぎたし、継続し続けられる保証もない。

また、前項で指摘したように、タレントそれぞれに活動への意欲や才能、ディレクションにそれぞれ不安な点があることから、運営主導のユニット活動グループを増やしていくことはある種当然の流れではないだろうか。

今まで個々人の努力で自主的にのびのび活動してもらうことで成功してきたが、それには限界が見えてきた。
そして、その活動とは主に配信活動を指している。

その根拠として、配信活動=Vtuberという正道であり、一種の先入観がリスナーに根付いたことだろう。
ホロライブ本流のタレントたちは今後も配信活動をし続けることが定まっている。

これらの仮定から、ホロライブ本流は配信主体で個人活動、DEV_ISはアーティスト(ライブ)主体でユニット活動というように今後、区別されるようになるだろう。

前述したにじさんじの反省を生かした結果のような動機が見える。
配信主体とアーティスト活動主体をブランド分けしたという点ではイノナカミュージックを彷彿とさせる。
しかしながら、かつてのイノナカミュージックと違うのは、ホロライブと明確に区別した存在ではなく、事実上同質ともいえる緩やかな関係を本流と持っている点であろう。

だが性質、方向性は本流とは異なる。

DEV_ISの栄えある1期生であるReGLOSSはその採用されたタレントの人格、配信の姿勢などから、あまり本流と離れているようには見えなかった。

アーティスト活動主体といいながら、それまでのホロライブ本流の流れを踏襲して、3Dの実装は1年間かかっていたこと。
採用されたタレント自身、それぞれに強みはあれど、舞台上で活躍するにはまだ発展途上な状態であったこと。

それは幸か不幸か、運営自体が本流と別にあるといいながら、日々のプロデュースは個々のタレントに委ねている側面があったからと思われる。

その影響もあってか、ReGLOSSのタレントはそれまでの本流のタレントと密な関係を持ち、配信主体で人気を得るような行動方針になっていった。
上記のことから、ホロライブ7期生的な扱いをファンも本流のタレントたちもしていたのではないだろうか。

だが、FLOW GLOWはそれまでの流れから明確に違う空気感を感じた。

まず1つ目はこれまでのReGLOSSと異なるデビュー前のティザーなどが積極的になったり、宣伝手法が洗練されていたこと。

2つ目は実際のデビュー配信はそれぞれが高品質な内容であったこと。
リコーダーを吹くより、トロンボーンみたいな楽器を弾いていた。誤解を恐れずに言うと、タレント自身が考えたというより、バックの存在が見えた。次の通常配信に誘導できるように喋り過ぎないようにしているようにも見えた。

3つ目はいきなりの歌みたリレー(うまく公開できなかったらしいが)。
これらの、高品質なインパクトとグループのコンセプトをこれでもかと見せつけてくる手法は明らかに運営主体でなければできない。

これまでのホロライブ本流(4期生までのような)手作り感のあるサムネや自己紹介そこそこにいきなりゲームを始めたり、パワーポイントで発表したり、そもそも初配信がなかったり、といった粗雑ながら人格が見えるようなものではなく、高品質なエンタメを見せることに終始した。

そして、次の視点が最大かつ、明確な運営の姿勢のようなものだが、以下のポストを見て感じたことを書こうと思う。

変質する神秘主義

このポストは半分共感するが、半分同意しかねるのが正直な印象だった。

まず前提として、配信活動主体では飽和している業界では目立てない。
そして箱内ですでに飽和しているにじさんじでは、めぼしい才能がオーディションに来ることがおそらく減りつつあるのだろう。
前世、中の人はあまり重要ではなく、VTAという養成所でにじさんじの運営に協力的なタレントを安定供給するという点から養成所の方針に舵を切ったことが推察できる。

そしてにじさんじは前述したようにアーティストとストリーマーを分けていない(ホロライブ本流も同様だが)ため、アーティストとしてめぼしいタレントが入っても結局にじさんじのタレントであって、アーティスト扱いされない可能性がある。そして何より配信活動を半強制的に行わなければならない。

だが、ここでカバーはDEV_ISというブランドに分けたことで、アーティスト活動主体の活動を本格的に行うことを改めて開始したように見える。
そして、アーティスト活動主体ということは前世が実力相応の超有名人なアーティストを引っ張ってくることは当然といえば当然である。

大谷翔平が入団希望出しているのに、それを差し置いて、草野球の素人をわざわざドラフト上位に指名するだろうか。

そして、カバー(特にFLOW GLOWの運営)は前世バレすることを逆に期待しているようにも思えた。
デビュー配信を見ていて、疎い筆者ですら、聞きなじみのある声が2名ほどすぐにわかってしまった。

つまりそういうことだろう。

上記のポストに対して書くならば、前世バレ上等というよりは、前世がバレなければむしろ困る、とまで言ってよいだろう。

それまでのVtuberがある種の神秘主義的な側面をもって活動していたことは明白だ。顔を出さずに活動する人に対して、「中の人」というベールの内側を見たくなるのは人間の性である。

結果的にそうなったので邪推になるが、FLOW GLOWは中の人を暴かれることで、前世が超有名人であることを広く世に知らしめ、マーケティングすることに成功したともいえるかもしれない。

ある意味リスナーがまんまと利用された。

Vtuberは氏素性を隠すもの。
その先入観、固定観念さえも逆手にとって利用した。

重ねて言うと、DEV_ISは配信活動より、楽曲のアウトプット含めたライブ活動に比重を置いた活動がより加速してくことが想定される。

配信活動主体でソロライブが各人自由に行えないホロライブ本流と比べて、DEV_ISの各ユニットで機動的に活動したほうが、違う形で新しいファン層に訴求できる可能性は確かにある。参考としているのはヒメヒナあたりだろうか。

ガス抜きのための歌枠などはおそらく行われず、高頻度にライブを行うことを企図しているように思われる。

そしておそらく、目指す方向としてはホロライブ本流とは区別したDEV_ISのみのフェスなども企画されるだろう。そのためにはあと1,2ユニットの新設は不可欠だ。

本投稿ではうまく明言できないが、FLOW GLOWが抱えている課題として、結局のところ配信活動をどこまで取り入れるのか、という点は気になるところである。

先輩のReGLOSSは実態としてホロライブ7期生のような行動方針であったことは明らかだ。言い換えればできるだけ異物にならないように活動をしていたように思う。
FLOW GLOWはそれを踏襲するのだろうか。
その場合、ホロライブ本流のタレントたちはどのような態度を示すのか少し気になるところではある。

FLOW GLOWデビュー時ほかのホロライブメンバーの同時視聴を見ていたが、言外に何とも言えぬ違和感を感じた。

それまでのタレントと異なり、配信目的で採用していないタレントが何人かいることはすぐにわかった。明らかに6期生holoX、ReGLOSSまでの系譜とは違う。

前述した通り、イノナカミュージックとは違い、ほぼ同種の存在として関係を持っているが、実態は異なる。
これまでのタレントと同じように接し続けることができるのだろうか。

原理主義は終焉を迎えるか

ホロライブの原理主義を唱えるならば、ときのそらに始まるアイドル路線であるが、個人的に感じることはDEV_ISはアイドル路線ではないように見える。厳密にいうと、アイドル属性が薄まっている。

星街すいせいが口上をアイドルVtuberからバーチャルアイドルに変えてもアイドルという言葉は残った。各人にグラデーションはあれどホロライブはアイドルという認識はいつまでも残り続けるだろう。

だがDEV_ISはどうだろうか。
ReGLOSSはなんとなくアイドルの認識を持っていそうだが、FLOW GLOWもそれを期待していきたい。

ここからは個人的な認識になるが、実際のアイドルとVtuberにおけるアイドルは微妙に差異があるように感じる。

それは活動主体が配信であるということが最大の理由になる。
実際のアイドルであれば週7で生配信するだろうか、
ラインスレスレのクソマロ捌きを行うだろうか、
少なくない許諾費用を支払って、一時間のために歌枠をするだろうか、
鬼畜ゲー24時間耐久をするだろうか、

結局のところ、Vtuberはどこまで変質しようにも配信主体であると、筆者は感じている。これはおそらく原理主義なのだろう。
勿論動画勢でも構わない。

そして、特に箱内での配信でいえば人間関係や、共通の価値観、立場であることが前提として存在している。
そこに、違う価値観を持った存在が現れたら、徐々に齟齬やほころびは広がっていくだろう。

確かに存在する微妙なズレは時間を追うごとに少しづつ広がっていく。


(2:21:33~)
Vtuber業界って新しい業界だと思うんですよね、すごく。(中略)
まぁ今のね、倍以上人は増えているでしょうね。10倍は増えているかもしれない。(中略)
こういったネットカルチャーの業界って、ものすごいプロ過ぎるプロみたいな人がいっぱい出てくると廃れるイメージがあるのね。(中略)
もともと、みんなで色々考えての遊び場からの派生した所だったのが、プロがお金を稼ぐ場になっちゃったみたいな。いや、なんかその、遊びの人たちもお金を稼いでたのかもしれないけど(中略)
プロまみれになって、見る方も聴く方も耳が肥えてみたいになると、ちょっと廃れるのかなって、経験上思うんですよね。なんか
商業化っていうのかな。お金を稼ぐこと自体が悪いんじゃなくて、うーん、
なんか向いている方向がズレるんだと思う。完全に商業ってなった時と、勿論お金を稼げるっていうのは大事だけど。「この業界広めたいよね!」みたいなところから成り立ってる感じと、なんか多分別の方向を向いてて。でも最初はそのズレってちっちゃいの。多分、5度くらい。角度でいうと5度くらいしか変わんないから、最初は交わってるように見えて、プロが来て「すごーい!めっちゃすごーい!やっぱちげーわ!」って盛り上がるんですけど、だんだんだんだん続けていくとズレていく。みたいな感じかなって思うんですよね。(中略)
Vtuberが逆にそういうプロっぽい人がいっぱい出てきてプラスになるのか廃れるのかっていうのは正直わかんないかな。(中略)
僕はもう「来年が終わりでも」って思いながらデビューしてからはずっとやってる。(中略)
フィギュアスケートでいうプロとアマチュアみたいな。(中略)
20年後にVtuber業界があったらもう大成功なのではないでしょうか。(中略)
是非ね、もしかしたらVtuberからいったんこの20年の間に離れる人もいるかもしれませんけど、20年後にまた来てください。

天音かなた

2043年になっても、Vtuberひいてはホロライブが今と変わらぬ輝きを持っていることを信じて。


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