【読書記録】強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話
別に我が子を京大に…なーんて思ってるわけではありませんが、「オヤジ」がどんな教育をしたのか気になって電子書籍で購入。
筆者はオヤジの息子で3人兄弟の長男です。今は自らが受けた教育を体現する塾を経営されているそうです。
このオヤジさん、仕事を辞めて3人兄弟にいろんな手を使って教育をされるのですが、他の方のレビューにもあった通り、ぶっ飛びすぎているところもあるため、全部が全部真似はできませんが、真似できそうだったり印象に残ったところだけ残しておきたいと思います。
1.まずは興味を持たせる
誰だって「勉強しなさい!」と言われて勉強するときって嫌々やらされてる感がありますよね。
例えば歴史の勉強をするとき、小学生の息子たちにいきなり「竜馬がゆく」などの名著を読ませるのはハードルが高すぎます。そこでオヤジさんは歴史マンガを大量に借りてきたり、NHKの特集や大河ドラマを見せたり、歴史を題材にしたテレビゲームを与えたりします。そうして興味を持たせればこっちのもの。もっと知りたいという気持ちになるのと同時に集中力も養われるとのこと(たしかに教科書開いての勉強はすぐに飽きるけどマンガやゲームはいくらでもできるって子多いですよね)。
2.与えることと放置することのバランス
興味を持たせることに成功しても、途中で飽きてしまうことがあります。オヤジさんは3兄弟が行き詰まりそうなところで上手く解決のヒントを与えています。少しずつレベルアップさせるのですね。しかし、手助けばかりしては子どもたちは正しい答えを待つようになってしまう。オヤジさんはマンガなどできっかけを与えたあとはしばらく放置して試行錯誤させたり競争させたりしています。このバランスや見極めが上手だなぁと思いました。
3.コネクティング・ドッツの精神
これはオヤジさんの教育というより、スティーブ・ジョブズのスピーチからの引用ですが、「こんな勉強して何の役に立つの?」と言う子どもたちにも言い聞かせたい内容です。
「経験したことや学んだことが将来役に立つかはわからないが、その一つ一つの点が思ってもいないところで繋がることがある。それを信じることでたとえ人と違う道を進むことになっても、自分の心に従う自信が生まれるのだ。それが大きな違いをもたらしてくれる。」
その通りだなあと思います。「この勉強はこんなふうに役に立ちますよ」って教えてもらっても面白くないしね。
4.理科と社会が個性を作る
やまち自身も大学生のときに塾講師のアルバイトをしていたのですが、国・数・英の3教科の受講率は理・社とは比べ物にならないくらい高かったです。たしかに受験には必要ですが、実際の仕事では国・数・英の知識を使って理科や社会に関することに携わることが多いはず。最初に興味を持たせるなら理科や社会に関する内容から始めて、子どもがそれをもっと究めたいと思うようになったら「そのためには国・数・英の力が必要なんだよ」と関連付けてあげるほうが意欲的に学習してくれるのではないか、ということでした。やまちは数学が楽しくて究めたいと思ったクチでしたが、こういう考えもあるのかと考えさせられました。
この本では「勉強」を学校で習う範囲のものだとすると、「学び」は一生涯続けていく勉強よりも範囲の広いものだと述べています。
親が子どもにしてあげるべきなのは「勉強をさせる」のではなく「学び」に必要な興味・関心を与えたりや集中力をつけさせたりすることなのかなと思いました。おわり。
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