吃音治療

10歳から吃音になった私の場合、

10代と20代は吃音で苦しみ。

吃音そのものよりも

それから発生した二次的な神経症の方が

私にとって、大変だった。


まず、努力放棄・先送りの癖が発展して、

具体的には勉強をしなくなり、

学校の課目の本を開くこともしなくなったこと。

こういう癖もただの癖で終わればいいけど、

長く継続していると、

しっかりと身に付いた症状として固定してしまう。

要するに、

不安神経症・強迫観念のような、

教科書を前にすると、その場から逃避、

簡単に言えば、

教科書が嫌になって開くこともできない。

高校2年からの症状。


30歳になり、二度目の大学受験で、

さすがにせっぱ詰まり、

突然に教科書の勉強ができるようになった。

これが

大きな自信につながった。

吃音に伴う二次的な症状は

まだ他にもある。

電話を避けるとか、色々。

これらの症状が少しづつ軽くなり、

定職に就いたのが30代。


40代と50代は、

ボランティア中心の生活で、

会合で司会することが増え、

人前で話すことに慣れていった。

吃音のままでも

何とか自分の考えることを伝えられる、

という体験が重なり。

悪循環の反対、

成功体験が不安を和らげて、

だいたい、10年から20年かけて

50歳頃、吃音を意識しないようになった。

吃音を治すのは

こんなに難しい。

続く。


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