東京は住めなくなっていた
福島第一原子力発電所の事故から10年になる。
「福島第一原発事故の真実」NHKメルトダウン取材班、
2021年2月25日講談社発行。
NHKの取材班が、事故から10年間の継続した取材を
通じて得た知識をまとめたのが上記の本。
事故の真相が、いくらか分かってきたようだ。
まだ、一号機は放射線量が多くて、
格納容器の内部調査も行われていない。
東京も含めて東日本の大半が住めなくなる巨大事故に
至らなかったのは、偶然の重なりのようだ。
事故後の対応は、暗闇で右往左往する感じで、
実質的には、何もできなかったというのが真相のようだ。
東電の職員は、生死をかけて頑張っていたのだが。
あわれなことである。
自衛隊による放水も役に立っていないという。
所長の吉田さんは、事故後の最前線で事故対応の指揮をとり、8ケ月後に食道ガンが見つかり、2013年7月に亡くなっている。享年58歳。
多くの反省の言葉を残している。
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