寅さんの映画

昨夜、ちらっと寅さんを見た。

いしだあゆみが出ていた。

いしだあゆみは青春映画の主人公。

田村正和などが脇役。

歌もヒットした。

俳優としても人気があった。


寅さんの映画では、

鬼籍の人が多い。

元気な頃の映画。

見ると、不思議な気持ちになる。

もはや、話しかけることもできない。


家族の遺影が目の上に飾ってある。

こちらの方は、

同じ死者だけど、不思議な気持ちにならない。

生きているときと同じ感じ。

夏目漱石の明暗を今、読んでいる。

トルストイの戦争と平和のような印象。

登場人物の心理描写が細かい。

つくりものだけど、映画を見るよう。

最近、映画は見なくなった。

劇場に行っても、日本映画は聞き取れない。

字幕なら、意味が分かるのだが。

映画に入り込むには、年取りすぎた。

つくりものは、自然な味ではない。

芸術は、人を感動させるスキルだが、

私はつくりもので感動できなくなった。

年寄りは、気難しくてこまる。


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