人にとって死とは何か

長年ひとを体験してきて、

感想を正直に述べると。


人というのは、同じような感じ方や考え方をする

似たような人がいっぱいいるということ。

個性と言っても、特別に変わった人はいない、という実感です。


つまり、人に個性はないのではないか。

また、私や自分や自我というものも、

確かなものがあるとは思えない。

従って、自己実現は幻想ではないか。ということです。


自分や私という概念は幻想に近いものがあります。

人の意識がつくりだした幻想です。

思い込みとも言えます。


もし、自分や私がいないとなると、

当然、自分や私の死も、ありえない、ことになります。


この世は、人の意識がつくりだした影絵のようなものです。

真実の世界があるかどうか、それは不明ですが、

人の意識は、実の姿をある方向から見て映し出しているのでしょう。


人の認識は、主に感覚と概念による操作ですが、

感覚は限られ、概念による知覚も限られています。

真実を正確に把握する能力が、もともと人にはないようです。


それでも、人が生活し生きることは快適にできます。

真実は分からなくても、生活を充実し楽しみことは可能です。


人の一生は短いけど、

人生を満喫するのは可能なのです。


エンタメや学芸やスポーツ、

人生を価値あるものや、充実できる素材はいっぱいあります。


ある意味、人はこの世を天国で楽園にすることができます。

それで充分ではないでしょうか。


そして、死という最後の救いがあります。

即ち、自分や私や自我という狭い牢獄から解放されることです。


世の中には、自分や私や自我や自己実現など、

自分というものに固守し執着する人が多くいますが、

愚かな生き方ではないかと思います。




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