キックボード

最近、街中で電動キックボードを見ることが増えてきた。

ふと、キックボードを見て大学生の時に友達とキックボードで出掛けたことを思い出した。
大学四年生の時だから、もう7年も経ってしまったのかと思う。

ある時、急にキックボードでどこか行ってみたくなって、友達に提案したら「いいじゃん!」となり、どこに行くかを計画した。
最初は町田から箱根に行く案が上がったけど、流石に距離がありすぎるから、まずは30キロ以内にしようと、結果的に秦野駅から箱根湯本に行くことになった。

意外と5000円くらいした


いきなり30キロも漕ぐのはしんどいよねとなり、大学の授業終わりにみなとみらい周辺に行くことになった。
実際にキックボードで走ってみると、もちろんのことだが電動キックボードと違い、人力で漕ぐので、思いのほか足が張って疲れた。
なにより、男3人でキックボードを漕いでると、かなり好奇な目で見られることが、少し恥ずかしかったのを覚えている。


それから約1ヶ月後、本番の秦野駅から箱根湯本を目指す日を迎えた。
当日は友達と秦野駅で待ち合わせをした。
初めは住宅街や山道みたいなところを通って、後半は海沿いに出て箱根湯本を目指した。

たぶん、このコースだったような気がする


山道の上りはとにかく足がきつかったけど、下りは下りでブレーキが自転車ほど効かないから、スピードが出ると少し怖かった。
友達のキックボードは秦野駅の時点で、どこだかわからないネジが外れたりと、ちょっと作りにも不安のある物だった。

海沿いに着いたら、今度は人目が増えていき、やっぱり好奇な目で見られた。
途中、牛丼屋に寄ったのだが、キックボードは鍵がなかったので、盗まれたりイタズラされたりしないかが心配だった。

食事をしたあとは、少し休憩がてらに海岸沿い出た。なんとなく、海岸を歩いていたら、古銭を見つけた。
かけちゃってるけど、この古銭自体はいくらなんだうとか思いながら、家に持ち帰った。
卒業後まで家に古銭はあった気がするけど、実家から出てきて、どこに行ったのかわからなくなってしまった。

海岸で休憩した後の後半戦が足がパンパンになってきて、序盤に比べると、とにかく友達について行くのに必死だった。
提案した割には、一緒に行った2人の友達と比べると圧倒的に一番体力がないから、よく途中でやめなかったと思う。
何度も右足・左足と交互に足を入れ替えて、ひたすら漕いだ。
街中だから下り坂もほとんどなく、ほんとに漕ぎ続けた。
朝、秦野駅から出発したが、最終的に箱根湯本に着いたのは夕方近くだった。

箱根に着いたら温泉に入りたいねと話していたので、箱根湯寮に寄った。
足が限界だったので、温泉は足の疲れが取れて最高だった。
箱根湯寮の帰り道は下り坂で、友達はブレーキをかけすぎたからか、ブレーキが少し溶けてた。
箱根湯本までよく壊れなかったなと思う。
流石に帰りは電車で帰った。翌日はふくらはぎがパンパンだった。

それから、一度もキックボードは使うことなく、実家にねむっている。5000円のもとは取れたと思っている。

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