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誰も傷つけずに怒りを和らげる3つの方法

たとえば想い人にフラれた後で、ワンテンポ置いてから怒りが湧いてきちゃう方へ。

目次
1.置き換え:イケてる靴を買う
2.昇華:古語で和歌を詠む
3.知識化:破局を招いた因果関係を推論する

0.理論的背景は「防衛機制」

「退行」とか「反動形成」とか、保健体育の授業で習った記憶はありませんか?それら強いストレスを感じたときの心理的な防御反応をまとめて「防衛機制」と言いまして、元々はフロイトが提唱した概念なんだそうです。

これから述べる3つの方法は僕個人の経験則でしかないので、正当性を担保させるべく「防衛機制でいうところの〇〇」を見出しに付けました。読み進めるのに防衛機制の知識は全く必要ありませんが、もし軽く知識を入れておきたければ下記リンクをご覧ください。Wikipediaでも十分ですが、どのような順序で心理的反応が出てくるのかが分かりやすく整理されています。

TANTANの雑学と哲学の小部屋
「防衛機制の具体的な種類と分類のまとめ、心理学における代表的な二十四種類の防衛機制の定義、防衛機制とは何か?㉛」
https://information-station.xyz/10853.html


1.置き換え:イケてる靴を買う

一目惚れした靴を買っちゃいましょう。もちろん履き心地を確かめたうえでね。

以前僕がフラれたときは2日後にブチ切れてしまったので、あわてて靴を4足買いに行きました。そのうち1足は浅草の工房でつくられている革靴。もうね、プレーントゥなのにつま先のラインが丸すぎなくて、それはそれはシュッとした顔立ちなんですよ。ソールの薄いのもあいまって、全体的にミニマルな雰囲気といいますか。コトバで言われても意味わかんないですよね。

「もしかして、“スキなもの”を買えってこと?」とお考えのあなた、靴である必然性がほんの少しだけあるんです。
靴を履き、街を歩く。普段なら当たり前すぎて意識しない瞬間の一つひとつに真新しい靴が「ちょっとした幸せ」を積み上げてくれます。頭が怒りで満ちているときに即効性のある幸せを得られるので、ぜひ妥協せずデザインと履き心地が高いレベルで両立している靴を選んでください。ちょっとお高くても、「頭がマトモじゃない今だからこそ」と開き直って、あまり気にせず買っちゃいましょう。「カネ使ったったわ~~~」という感覚もストレス発散になりますし。


2.昇華:古語で和歌を詠む

頭の中で堂々巡りしているモヤモヤを言葉に置き換えていく作業なので、思考が空回りしてヒートアップしているときにオススメ。本気を出して「古語で」詠むことにこだわるのがコツです。なぜなら、自分も他人も古語とか古典文法がよくわからないから!

自分目線では、分からないながらに無理やり書こうとすると、つくった歌が意味・文法の両面で問題なさそうかが気になってきます。やたらに古語辞典を引いたり、本屋で文法書を立ち読みしたり、あれこれ調べて言葉を吟味しているうちに、気が付いたら半日くらい消えてなくなってます。
こんな風にして怒っている時間を「やり過ごす」のが大事で、怒りのエネルギーを活用して別のことに没頭できると、誰も傷つけずに感情を処理できます。そして最後にはコトバで気持ちが整理され、モヤモヤの正体がなんとなくつかめるので、頭はすっかり問題解決済みのモードになっているでしょう。ちなみに僕は「つ」と「ぬ」の違いを徹底的に調べて吟味していたら、5時間くらい経ってました。

そして他者目線では、ただでさえ情報過多なこの時代、パッと見で意味をつかみ取れない文章なんて誰も読まないっす。現代文でも分かりにくい文章は読むのをやめちゃうじゃないですか。疲れるから。もし解釈しようとする好事家がいても、あなたが織り込んだ意図を正確に解釈できるはずがないです。試しに僕が当時つくった歌を載せてみましょうか。

うたかたに はなさきぬめり かくはしを さきにみえなは らうしまほしけり

古語で詠めば真意は曖昧にしか伝わらない、だからこそ「思いの丈を存分にぶちまけられる」。それが古語を使うメリットです。

そういう意味では別に古語で和歌を詠まなくても、英文学に堪能であれば英詩でもよいですし、コトバに限らず作曲や絵画で表現してもOK。ただそれらはどうしても特殊技能が要るので、「誰でもマネできる」を念頭に置くと、古語で和歌を詠むくらいがちょうどいいかなあと考えています。


3.知識化:破局を招いた因果関係を推論する

「どうしてこうなった」を考察して、人間関係一般に当てはめられる仮説を抽出する遊びです。どちらかというと、怒りのピークが過ぎた後も気が晴れないときの暇つぶしにピッタリ。

僕の例でいうと、長期にわたっていい関係を続けられた場合と、あっという間に全面戦争に陥った場合がありまして。比較してみると、こんな仮説が出てきました。

会話のテンポが合わない人とは長続きしない

興味関心が似ていて話題が合うとか、話が面白いとか、そういうのじゃなくて、「間が合う」という感覚です(伝われ!)。相手の話を聞いていて、自分が話したいなと思ったときに相手を邪魔することなく話しはじめられるとか、相手が相槌を打ってくれるタイミングが絶妙で気持ちよく話せちゃうとか、そんな感じ。そういう相手とは、別れた後も良好な関係を築けています。
逆に、お互いが話しはじめるタイミングが微妙にかみ合わないとか、お互いに言葉遣いがちょっと気になるとか、そういう些細な違和感があると危険。別れ話の時に「相手に求めているものがお互いに大きく食い違っていた」と答え合わせするハメになりました。このケースではすべて喧嘩別れしていて、見事に音信不通です。


おわりに

ごくごく個人的な話をずっと書き綴ってきましたが、ちょっとでも共感してもらえる箇所があれば、これまで傷を負ってきて良かったなあと思えます。

逆にあなた個人のニッチなノウハウがあれば、ぜひお聞かせください。
コメントでもTwitterでも、しっかり読ませていただきます。

かしこ


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