自分を見せたくないから制服は着心地が良い

自分を見せたくないっていうのは、生身をさらして、自分の持つ肉体と心を結び付けられるのが嫌だということ。
秘密主義というのかなんなのか、好きでもない人に対して自分のやわらかいこころを見せようなどと少しも思うことが出来ない。

だから、記号化された制服とかスーツとかは居心地がいい。

ただ、あまりにもそうやって身を隠す時間が長いと、自分のこころが息苦しくなる。

高校の時、ぼくは記号化された制服が大好きだった。
自分の身を、自分のこころを制服の中に隠せるから。

なんかでも、今思うと、学校にはそれなりに好きな人がいて、僕が大好きだった先生とかがいて、その人たちに惜しみなく自分を魅せるのが大好きで、自由な時間が多かったよね。

僕は最近毎日スーツを着ているのだけど、自由になれる時間が皆無で、会社の人間は誰一人信用していなくて、自分の大切なものをまじでひとつだって見せたくなんてないから、息苦しい時間が長くて、毎日苦しい。

自分を隠せるから着心地はよいのだけど、本質的には自分を魅せたくて見せたくて仕方がないから、そういう時間がないことが苦しくてつらい。

時間がないなんてのは言い訳にすぎないと言うけれど、それでもぼくは、今とてもバランスが悪くて、引きこもりたい。

話が脱線してしまったけれど、ぼくは制服が好きだ。

自分をくだらない世界から隠せる制服が好き。

でも、自分を魅せることが本当は一番好きで、だから、もっとそういうことをしなくちゃあいけないんだって、とても思っています。

夏は美しくて、時間の流れは愛おしいのに、くだらないことだらけの世の中がぼくはとても悲しいです。

くだらなくて、汚くて、本質からかけ離れてばかりの世界をぼくは少しも愛せないから、愛せる分だけの、美しい、本当の世界がほしいです。

絵空事でしょうか。

昔から絵空事ばかりいって周りの人から変な目で見られて笑われて、ぼくはそれを馬鹿にされたと感じていたんだけれど、絵空事でも、理想を語らなくちゃ、くだらない世界は何も変わらないじゃないか。

僕にもう少し、勇気が、あったらよかったんだろうか。


朝になるとまた眠らなくちゃいけないから、ぼくでいられるこの夜の時間が大好きだ、寝たくないな。

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