死者の代弁者
わたしが死んで
十年が経ちましたね
十年前のあの日のことを
君はまだ覚えていますか
わたしが首を吊ろうとするのを
ぼんやりと君は見ていました
あのとき
君はなにを考えていたのですか
せめて笑顔で
見届けてほしかった
わたしが死んで
十年が経ちましたね
君はもう
わたしの顔も名前も
忘れてくれていますか
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