街コンってなに? 出会えるの? 調べてみました!
過去編
3年前の冬:婚活とは
26歳冬、私は都内某所にいた
「先輩も婚活一緒にやりましょうよ〜」
飲みの席でひとつ下の後輩が赤ら顔で言った。大学からの付き合いで、お互いに浮いた話はなし。聞いたところによると始めるのは早ければ早いほど良いのだと言う。私たちの共通の友人も婚活で成功しているなどと言う話を聞いて、2人でそれぞれ別々に婚活サービスの無料相談を予約したのだった。
「年収xxx万ですか。すごいですねその年齢で」
私の残業時間を数字に変換したものを見て、目の前の顔面を殴られた●田哲人みたいな顔をしたコーディネーターは言った(●田哲人選手は素晴らしい選手です)。謙遜しながら、話を希望条件などにずらそうとするが、目の前の男は年齢と年収の話しかしない。今始めたら余裕ですよ、などと言う。そして俺は理解した。こういうステータス主義的なことが嫌いで婚活市場には懐疑的だったのだ。結局、その時は話だけ聞いて入会することはなかった。
半年前:婚活スタート編
そうしている間に、俺はそれなりに幸せで不幸せな一般的な恋愛をして、赤ら顔だった後輩は件の婚活サービスを使い結婚し半年ほどが経った2022年秋、俺は数年前に入会しなかったはずの婚活サービスに入会したのだった。
ところで、このサービスは簡単にいえば2つのプランがある。
片方はマッチングアプリに毛が生えたような仕組みだ。ただ、マッチングアプリと違う点としては女性と男性の間に全く料金やプランの差がなく、極めて真剣に取り組んでいる人が多いこと。そして、ある程度書類の提出が必要なため、本人確認やある程度の正しさの保証があること。その中で、『いいね』を送り合い、マッチしたら対面することになる。マッチした後にメッセージをやり取りする手間がないのもアプリと比べて利点かもしれない。
もう片方は、上に加えてコーディネーターが何人かを追加で紹介してくれるパターン。これは入会時にヒアリングされた条件などをベースに行われるらしい。らしい、というのは私はこのプランをやっていないからだ。理由としては後輩などから結局、自分の考える条件にマッチした人が紹介されることは少ないと聞いたからだ。
こうしてサービスに入会してしばらくが経ち、年末になった。
「月に20回送れる『いいね』は使い切りましょう」などと、自動送信のメルマガが届く。言われなくても使い切っている。そして、マッチングは皆無だった。これは金をドブに捨てているのではないか? 暗い感情が首をもたげる。いやいや、そんなものなのではないか。ただ、このサービスとマッチングアプリとの差は、『いいね』が断られるというところにあった。スルーされるよりも堪える。他のサービスに比較して安いとはいえ、絶対的には安くない金額を払いつつ、自尊心が削り取られていく生活。なんともいえない。
そんなある日、昔かけられた言葉を2つ思い出した。
「死ぬ気でやってないんじゃないか」「やれることは全部やらないと」
1つは画面越しのアバターに仕事の愚痴を言った時、もう1つはとあるライターに恋愛についての相談をした時に。そうだ、まだやれることはあるのではないか。未知の何かが――。
現在
街コンに行くぞ(準備編)
そういえば、街コンに行ったことは一度もなかった。払うコストに対して得られるリターンが小さいと聞いていたからだ。ただ、ちょうど今年の年始。2日目にして、新年会と称してあった同期の女性が「昼は街コン行ってたわ。あんまりだったけど」などと述べていたことで興味が再燃していた。あんまりらしいけど。
そんなわけで、ちょうど今年は実況とnoteに気合を入れようと思っていたこともあり、申し込んでみたわけである。ここからようやく本編です。
ちなみに婚活サービスについて気になる方がいたら別記事起こします。
街コンについて今更概説することはないでしょう。特定の街、場所で初対面の10名前後の男女があって会話をし、その場で連絡先交換やらマッチングやらして、うまく行けばその先があるという会です。
最近はジャンルが細分化されており、身長、年収などのステータスから趣味に至るまで、さまざまなことにフォーカスした街コンが行われています。
その中でも今回は、サジェストに「地獄」と出てくるオタク街コンに繰り出してみることにしました。
こういうのは勢いです。オタクとVCしながらノリでその週末の会を予約しました。
と、ここまでが事前に書き溜めた経緯です。
ここからは当日以降、リアルタイムをお送りします。
当日
場所は都内某所。
※ここから若干のフェイクを交えます。
駅の近くにあるビルの1フロアで行います。
フロアには背の高い椅子によって構成されたブースが複数用意されており、ここで並んで話をするという感じです。時と場合によるようなのですが、特に軽食や飲み物とかもない感じですね。男性が数分おきにブースを移動して一通り話したら、マッチング投票という流れですね。
そのような説明をうけて、なるほどなるほど、と思いながら、指定された数字のブースに入ります。
いきなり俺の倍くらいありそうな人が座ってました。は? と思ったのですがまあ私も別に人に誇れるほどの身体をしていないのでマスク越しに引きながら挨拶。適当に話しますが、正直こちらがもう全然だったので何を話したかほぼ覚えておらず。申し訳ない。
そんな感じで次へ次へを移動します。
女性はやっぱりコードギアスが好きなんだなぁとか、乙女系アニメが好きな人多いなあなどと思いながら話します。やはり数分なので、かなりハイペースです。だいたい会話デッキの15%くらい消化したら終わる印象ですね。
あと、最初の人は圧がすごかったのですが、それから先は普通の女性が多かったです。ただ、明らかにお前と会話する気はない、という空気が出てた人はきつかった……。
そんなわけで会話パートが終わり、マッチング投票です。今回はなぜか予備投票があり、無制限で『いいね』が送られてきます。数名の中から、2名の『いいね』を獲得しました。嬉しい。なぜなら普段の婚活では1/62しか『いいね』をもらえてないため。コスパ神では。
そして本投票になります。送れるのは3票です。1-3位までの順位ありです。
私は話があった人めがけて送ります。好きな作家の話ができた人が一番気になる……!
結果、その人ではないけど、マッチしました。
趣味が被ってて話せそう!な人でした。その後、追加のトークタイムがあり、話せてなかったことなどを話し、当日は終了。後日、会うことにしましたが、既読がつきませんね……。
おわりに
そんなわけで、調べてみました!
白玉さんは無事出会えたみたいです! 今後の白玉さんに期待ですね!!
いかがでしたか? 皆さんもぜひ街コンに行ってみてくださいね!!
気に入ったら、高評価、フォロー、よろしくお願いします!!
補足
正直、想像していた地獄のような「オタク街コン」と比べて全然マシだったのでよかった
金をある程度払っているはずなのに、水も軽食もなかったのは悲しかった
総じて、まぁ普通でしたね・・・。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?