TEN colorsの中の人 スタッフB

古くは「スティング」でポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが魅せたように、また、個人的はそのロバート・レッドフォードにそっくりだと思っているブラッド・ピットが、ジョージ・クルーニーと組んで「オーシャンズ11」で大金を巻き上げたように、昔から「コンゲーム」を描いたジャンルの映画が好きだ。騙し騙され、身内でさえも欺いて、いや、欺かれたフリをして、ターゲットを追い詰め、目的を果たす。痛快の一言につきるどんでん返しは、非日常の最たるもので、気分が爽快になる。しかしだからと言って、実際に日常の中でそんな駆け引きをするのは、私のように、思ってもないことを言うのが苦手なタイプには無理だ。できないからこそ、憧れてスカッとするのだろう。ああいう騙し合いは、緻密な計画の元で、また、瞬時の判断で柔軟に反応を変える必要がある。どんなセリフでもサラッと言えないと、絶対に計画は成功しないだろう。
そういう意味ではスタッフBも、騙す側にはいけないタイプだと思う。

彼女は思ったことを率直に伝える人だ。
ズバズバ物を言う、というのとも違う。「それすごい!」「そういうのはダメだよ!」と、自分の思ったことを、包み隠さず表現すると言えばよいか、内なる自分が感じたことを臆さず外に表出させようとする。
また、そんな風に素直に話すキャラを逆手に取って、自虐的に軽口めいたことを言って事の重さを軽くしようとする時もある。なんとも不器用で、愛らしくもある一面だ。
それを知っているからこそ、周りも遠慮なく「またグズってる」などと言う。でも、グズってない時間が長くなる方が心配だから、むしろ元気のバロメーターである。
こんな風に他のスタッフにいじられたり、性格を把握されているのも、彼女らしい。

そしてまた、BはとてもTEN colors愛が強い。何かにつけて、「うちのボスはすごい」「ウチの事務所はすごい」とベタ褒めなのである。そしてそれを言っている時、なぜか自分はちょっと遠くにいるような体でいる。いやいや、あなたも中の人の1人だし、パズルのピースだし、いないと困るのよ?と周りはみんな思っているが、実際それを本人に向けると逆に積極的に自分という存在を小さくしていこうとするので、ほどほどに返している。
なんだか、今回のnoteはBの取説みたいになってきてしまったが、こんな風に性格がバレてしまっている彼女は、やはり、騙し騙されの駆け引き中で主導権を握れるタイプではないと改めて思う。

普段は、「漫画読んでばかりですよ」などと卑下しているBだが、手続きなどで質問すると、今までの経験を活かした実用的なアドバイスをしてくれたり、事務所主催の給与計算セミナーで講師をやったり、ものすごく頼れる一面も持っている。
そんないろんな顔を持っている彼女だからこそ、その矛盾も何もひっくるめたバランスが絶妙で、魅力になっているのだろう。

失敗をしてしまってガックリと落ち込む彼女も、頼れる彼女も、包み隠さずそこにいる。
そんな風にありのままでいられることは、彼女の強みであり、TEN colorsという組織の懐の広さなのかもしれないが、はて、そもそも懐が広い組織とは一体なんなんだろう?

ただの手前味噌と言われてしまえば全くそれまでだが、どうか、我々の働く仲間を皆様にも知って欲しい。
TEN colorsの中身をちょっと覗いて欲しい。

また来週、次の誰かの話。
どうぞ、お楽しみに!

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