TEN colorsの中の人 スタッフR

今年は昨年に比べ、桜の開花が遅い。
ここのところ、入学式の頃には散っている桜が、まさに喜びに染まった頬と競演するかのようなタイミングで満開を迎える。
4月に入ってからならば寒くないお花見ができるのではないかと、それもまた期待の内にある。
ところで屋外で食べるご飯と言えば弁当だが、割り箸の袋の中に爪楊枝が入るようになったのはいつ頃からなのだろう。
この間まで、爪楊枝の必要性をあまり感じてはいなかったが、昨今歯茎の衰えに乗じて、特に肉の筋繊維が挟まってとれなくなることが多く、格段にその存在価値が高まっている。
爪楊枝の利用率に関しても興味深いが、食べた後の事を想定して箸袋に共に収めるその発想は、改めて考えるとなかなかに至れり尽くせりだ。
そしてスタッフRは、まさに、爪楊枝を箸袋に入れることを思いつくような人だ。

彼女はTEN colorsで「スーパー庶務」と呼ばれている。
事務所の中の備品は整理整頓され、代表の元に送られてくる認定証などは綺麗に装丁されて飾られる。
祝い事があるとさりげなく事務所の中を飾り、季節を感じるちょっとした装飾品を、ふと目に入るような場所にこっそり置いたりする。
少しのことなのだが、そういう積み重ねが、働く我々のオンオフの切り替えをそっと後押ししてくれるように感じる。

好奇心も旺盛で、新しいことに対して精力的に取り組もうとする。
庶務だけれど、そこはTEN colorsの一員。みんなと同じ業務もやるし、新しいシステムにも順応できるように努力している。
多分、TEN colorsの中でも一二を争うTEN colorsファンなのではないかと、私は思っている。彼女は一緒に働くみんなが好きで、みんなのために働くことを好きだと思ってくれていると、感じている。

我々、共有化を最上のスキルと標榜する集団であるが故に、誰かのために動く精神はその礎であるべきで、そういう意味で、Rが体現してくれるところは非常に大きい。
「箸袋に爪楊枝」のようなことを思いつきそうな心持ち、それをすごいと思いつつ、Rを見ている他のスタッフもそういう気持ちに近づけるようにと、励んでいる。
それが、我らの「スーパー庶務」だ。

ただの手前味噌と言われてしまえば全くそれまでだが、どうか、我々の働く仲間を皆様にも知って欲しい。
TEN colorsの中身をちょっと覗いて欲しい。

また来週、次の誰かの話。
どうぞ、お楽しみに!

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