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引越しのワクワクと不安

先週の京都ひとり旅の楽しかった余韻がまだ消えません。

美味しい飲み屋さんに歩いていけるところに住みたい。
気持ちよく散歩できる大きな公園や川の近くに住みたい。
気の向くままにあちこち行きたい。

という気持ちがどんどん湧いてきています。

徒歩圏内でふらっと飲みに行ける感じのいいお店があったらいいなってずっと思っていました。
都会に住みたい。でも自然もあったらいいな。

かつてこんな風に思ってた自分がいたことも長い間忘れていました。
そんな生活をイメージするとワクワクしてきます。
私には、そういう人生の選択肢もあるんだ。
先週泊まったエリアなんて最高じゃん。

となると、さぁ、引っ越しです。

・・・・・・・・・・(数日経過)

いざ、引っ越すイメージをしたら、どんどん不安や寂しさが押し寄せてきました。
そして、気づいたら、最初に湧いたはずのあのワクワクは、不安や寂しさに追いやられ、私の中から消えてしまっていました。

●不安や寂しさの記録●
・大好きな今の家(アパートの部屋)とのお別れが寂しい。

・仕事(お金)の不安、そして日々愚痴りながらも今の仕事との別れも寂しい。

・家族や友人と離れることも寂しい。

・ここ数年で開拓したお気に入りの場所や人とのお別れが寂しい。
…ごはん屋さん、カフェ、喫茶店、本屋さん、セレクトショップ、お花屋さん、など、なんだかんだ店員さんたちと、嬉し恥ずかし顔見知り程度には(たぶん)なっているお店たち。こんな気分のときはこのお店に行こう!ってな感じのレパートリーもできつつあります。
あとは鍼灸師さん、ピラティスの先生、美容師さん、などなど。もう少し考えたら、もっともっと出てきそうです。

・・・・・・・・・・

引っ越しても、「お別れ」にはならないですよね。でもなんだか、「お別れ」と捉えてしまう自分がいます。
お別れではなかったとしても、物理的な距離ができるとそれまでの関係性は、変化していきます。

・・・・・・・・・・

思い返せば小学生の時に分団の集合場所だった公園にマンションが建つと知って、悲しくて泣きました。
アパートから一軒家に引っ越すとなるとアパートとの別れが悲しくて泣きました。
(「そんなに悲しいんだったらあなただけここに住み続けなさい」と母に怒られてさらに悲しかったことを書きながらふと思い出しました。今思い返してもとても悲しい。)
学生時代の卒業式では今までの日常が終わることが悲しくて泣きました。
実家を出て一人暮らしを始めたころは、実家から一人暮らしのアパートへ戻るその道中、毎回泣いていました。(これが何年か続きました。)

愛用していた物事との別れが悲しくて、新しいものを受け入れられずに、過去への未練が長めに続きがちです。

今あるものを手放すことがとても寂しいです。自分の一部を削り取られるような気がします。

一度出会って親密な時を過ごした人や、
一度愛着をもって時を過ごした場所、
そういったものをいつまでも忘れられずに、後ろばかりを見ていて、思い出にひたる時間が長めな人生を過ごしてきているなぁと改めて思いました。
そして、そんな自分を、「ダメだ」「正しくない」「普通じゃない」「格好悪い」って、自分でも気づかないうちに、悲しさや寂しさが湧いてくるのとほぼ同時に責めていたなぁと初めて気付きました。

なんでいつも自分のこと責めてたんだろう。

当初書こうと思っていたことを忘れてしまいました。
でも、いいや。

今夜は昔の自分に会いに行って、
「あの時のお別れ、寂しかったね。」って、夢の中で言ってあげたいです。

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