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我的地球の歩き方ver.2 in Seoul、 それと少しの後悔

とても久しぶりに文章を書いている。本当は映画の感想や最近買って良かったものとか色々書き溜めているものはあるんだけど、中々締まらず…まあそんなこともあるよね。

今日はちょっと辛いことがあって、バイト先でもらったビールを飲みながら旅の振り返りをしようかなと思う。

実は先週末、私が2年前に留学していた都市ソウルを再訪問しに行ってきた。まず、「いやぁ韓国きたわ、これこれこの感じ」と思ったことが一つ。下水道のドブの匂いが鼻にダイレクトにきたこと。これを読んで初っ端から行きたくないと思った人。そう思うにはまだ早い。ほんのちょっとで鼻が慣れてくるので悪しからず!いつの間にか、あぁ韓国だ、エモい。という境地まで来ます。

外国って歩いてるだけで楽しいのだけど、韓国はビジュアル以外に街の匂いも独特なのだよ。地下鉄の駅にある饅頭屋の匂い、サムギョプサル屋の換気扇から出るジューシーな油の匂い、もちろんトイレの匂い、酸っぱいキムチの匂い。全てが新鮮。

匂いの話はここら辺にしといて。今回は2泊3日で何をしてきたのかというと、旧友に会いに行くというのが大きなテーマだった。留学時代の友達とは2年ぶりの再会ということだから会えた時はとても感慨深かった。特に、距離の離れたイタリアの友人にたまたま会えたことは忘れられない。ちなみに嬉しくて朝4時まで踊っていた。

住んでいた土地への旅行が初めて訪れる土地への旅行と違う点は、やはり「昔身につけた生活の感覚を再度辿る」ところに魅力があるのではないか。つまり聖地巡礼と似たようなイメージだ。昔通っていたトッポッキのお店で好きだったメニューを頼んだり、よく撮っていたフォトボックスで記念に写真を撮ったりと、自分なりの「懐かしさ」を感じるのが巡礼旅の醍醐味である。

大雨の中急いで入った軽食屋。
追加の芋の天ぷらを頼むと別添えではなくトッポッキの上にドンと乗ってやってきた。
ちなみに最初から溢れていた。


異常なくらい「便器にトイレットペーパーを流さないでください。」の警告。
下水道が詰まりやすい韓国のトイレだからこそよくみる光景。しかしやりすぎである。

また、昔と変わっているところを探すのもまた面白い。ソウルは特に流行が目まぐるしく変化する非常に興味深い都市だ。古きを良きとする伝統的な一部の日本文化とは対極にあり、1、2年であらゆる施設やブランド、そしてアイドルカルチャーにまで流行の変遷が見られる。実際にアルバイトで働いていたウルチロでは、日本居酒屋の母数が圧倒的に増加しており、まるで別の道を歩いているかのような感覚に陥った。ちなみに2年前は目立った日本居酒屋は私のアルバイト先ぐらいしか見当たらなかった。しかし今現在は5、6軒ほどが軒を連ねている。

梨泰院の飲み屋に「朝9時まで営業中」の張り紙。
あの頃はコロナ禍や雑踏事故後ということもあってこんなに張り切っている居酒屋はなかった。
風の谷のナウシカのポスターは目立つことなくなんだか申し訳なさそう。

しかし梨泰院はものすごい活気だった。あの事故があって以来てっきり勢いがなくなった街と想像していたが、実際は違った。友人によると、あの事故があって以降、余計に外国人の目に留まることが増え、活気がコロナ禍以前より上昇傾向にあるそう。確かに、梨泰院のクラブでは、以前にも増して外国人がたくさん踊っているように感じた。そんなふうに想像していたものとのギャップを感じる部分もいくつかあった今回の旅であった。

最後は旅のお供についても少し。最近ミステリーランチのバックパックを新調し、今回の旅もこれ一つで身軽に旅をした。スーツケースなしで海外へ渡航するのは初めてだったが、非常に楽だった。帰りにお土産を入れるパッカブルのミニボストンを持って行ったが案外大活躍。これはtipsだが、預け手荷物でバッグを預ける場合は汚れが気になるため、大きめのゴミ袋を持参し、包んでから預けた方が良い。汚れ防止と破損防止につながる。

バックパックとStasherのシースルーポーチ。
ポーチはパスポートの入るサイズで、出し入れの多い出入国審査で大活躍する。

まとめると、旅にはいろいろな楽しみ方があるが、住んでいた町をもう一度何年後かに訪れるというのはいつだって楽しい。みんなにも、住んでいた故郷を「観光」と元の生活への「介入」との狭間で楽しんでみてほしい。
そして今回の旅で思い直したことは、語学面も含めて韓国についてもっと詳しく知りたいということだ。2年前は中途半端に韓国語を喋り、語学面ではなんの成果もなく帰ってきたわけ(英語を使って留学していた)なので、このままでは勿体無いと最近ずっと思っている。楽しかった反面、あの場所あの場面で韓国語を流暢に話せなかった自分を振り返り少し後悔が残る旅であった。

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